冬でも日焼け?ゲレンデでの強烈な紫外線量と効果的な日焼け対策

スノーボードでの日焼け防止_アイキャッチ

突然ですが、皆さんはゲレンデに行くとき、しっかりと日焼け止めの対策をしていますか?

 

「真冬なんだから日焼けなんてしないでしょ」

と甘く見ていると、ひどい日焼けをしてしまう可能性があるので注意が必要です。

 

後ほど詳しく解説していきますが、ゲレンデは一面の雪に覆われているので、雪面からの照り返しが多く、遮るものがないのでダイレクトに、しかも大量に紫外線が届いてしまいます。

 

そのため、しっかりとした日焼け対策をしていかないと日焼けしますし、ゴーグル焼け対策もしないとパンダのような変な形での日焼けが残ってしまいます。

 

そこで今回は、ゲレンデでの日焼け対策が必要な理由や、具体的な日焼け止め対策、そしてもし日焼けしてしまったと感じた場合の対処法について、現役のA級インストラクターである私たちが詳しく解説していきたいと思います。

 

Aya-chan
Aya-chan

ゲレンデの紫外線は想像以上に強いので、うっかり日焼けしてしまうとシミになるリスクが高くなります。しっかりと対策をして安心してスノーボードを楽しみましょう。

 

 

 

Arata
Arata

「日焼け対策は女性だけのもの」と思っている男性も多いかもしれませんが、スノーボードでの日焼けは独特な形で焼けてしまうので、悪目立ちしないためにも男性も日焼け対策は必須ですよ。

 

 

 

 

自己紹介
ブログ運営者
Aya-chan & Arata

☆Aya-chan☆
A級トップ合格インストラクター。東京大学 理科二類卒。ウェブデザイナー。趣味美容ケア、特技ビール早飲み。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

☆Arata☆
元公認スクール指名No.1インストラクター。情熱スノーボーダー。趣味ダイエット、特技リバウンド。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

スノーボード歴20年以上、年間滑走は120日ほど。JSBA公認A級インストラクター。
北海道のルスツを中心に夫婦でプライベートレッスン専門のスノーボードスクールを運営しています☆

ブログではスノーボードに関する「本当に役に立つ」情報を発信していきたいと思っています。スノーボードを物理学など理系の観点も含めて楽しく解説していきます!

Aya-chan & Arataをフォローする

冬なのに日焼け対策が必要なの?その理由は?

 

一般的に「夏=日焼けする」「冬=日焼けしにくい」というイメージを持っている方が多いですよね。

 

確かに、夏の方が日差しが強く、冬になると日の光が弱くなるので日焼けしにくくなるはずなのですが、ことゲレンデにおいては冬でもしっかり日焼けしてしまいます。

 

なぜ冬でもゲレンデでは日焼けしやすくなってしまうのでしょうか。

 

 

雪面からの照り返しが強い

 

ゲレンデで日焼けしてしまう最も大きな理由は、雪の照り返しが強いということが挙げられます。紫外線を雪の白さが反射してしまうので、上からも下からも照り付けられているという状態になります。

 

紫外線の反射率はアスファルトが10~20%に対し、雪は80~90%といわれていますので、上からの紫外線とほぼ同じ量の紫外線が下からも照り付けているのです。

 

 

山の上で日差しが強い

 

スキー場の多くは山の上にありますので、地上よりもより太陽に近くなります。

 

地上にいるときに比べると、紫外線を発する太陽に近づいているため日差しも強くなり、日焼けも酷くなりやすいのです。

 

 

肌が乾燥していて日焼けしやすい

 

冬のお肌は乾燥しやすいですよね。そんな乾燥肌は日焼けのダメージを受けやすい状態になってしまっています。

 

正常な状態のお肌であれば、角質層が紫外線からお肌を守ってくれますが、乾燥が起きているお肌ではバリアがなくなっているので紫外線が直接お肌を攻撃します。

 

結果、乾燥しやすい冬のお肌は日焼けのダメージを受けやすくなってしまうのです。

 

 

遮るものがない

 

ゲレンデにスノーボードを滑りに来ているときは、ほぼ一日中外にいる状態になりますよね。

 

一方、普段の生活では一日中外にいるというシチュエーションはあまりないと思います。仕事でオフィスの中にいたり、移動は車や電車で屋根が付いていたり、外に出ていても建物の陰で紫外線を直接浴びることはほとんどなかったりします。

 

しかし、ゲレンデでスノーボードを滑っているときは、移動のリフトの上でも紫外線を浴びますし、滑っているときは何も紫外線を遮ってくれるものがないので、一日中日焼けしやすい状況に身を置いていることになります。

 

 

ゲレンデの日焼けが怖い理由

 

ゲレンデの日差しがいかに強く、紫外線対策がいかに必要かということはここまでの解説通りですが、ここではより詳しく、ゲレンデの日焼けの脅威を見ていきましょう。

 

Arata
Arata

ゲレンデでの日焼けの怖さをしっかりと認識しておくことで、正しく対策を取ることができるので、思わぬ日焼けやダメージを防ぐことができるでしょう。決して皆さんをビビらせたいというわけではないので安心してくださいね。

 

 

 

ゲレンデの紫外線は通常の2倍

 

前の章でも、雪からの照り返しが強いのでゲレンデでは日焼けしやすいということをお伝えしていますが、具体的な数値で言うと、通常私たちが生活しているような街中と比べると紫外線の量は約2倍あります。

 

雪面の照り返しで紫外線を80~90%も反射することに加え、標高が高いと大気を通過するときにオゾンに吸収される量も少なくなるので、紫外線は強くなります。目安として標高が1,000m高くなると約10%も紫外線が増加すると言われています。

 

街中での紫外線の量を1として、仮に標高1000mのスキー場で滑るとして計算すると

1×1.9(雪の照り返し)×1.1=2.09

2倍以上の紫外線をゲレンデで浴びることになるのです。

 

 

曇っていても日焼けはします

 

気分的に太陽が燦燦と降り注いでいる日は「今日は日焼けしそうだからちゃんと対策しないと」と思いますが、雪が降り続いている日などは「今日は日焼け対策はしなくていいかな」と思ってしまいがちですよね。

 

しかし、曇っていても雪が降っていても紫外線はしっかり上から降り注いでいます。

 

晴れているときの紫外線の量を100とすると、うっすら曇りの時は80~90、曇りの時も60~70ほどの紫外線があります。雪が降ってまったく晴れていない日でも快晴時の50%以上の紫外線量があります。

 

また、山の天気はコロコロ変わりやすく、晴れたと思ったら急に曇ったり、曇って雪が降ったと思ったら日差しが差し込んで明るくなったりします。雪は降っているけれど日差しが差し込んでいるときなどは、雪面だけでなく降っている雪の反射も増えるので、快晴の時よりも紫外線が多いこともあるのです。

 

Aya-chan
Aya-chan

ゲレンデでは「1日中ずっと雪で一回も太陽が出てこない」ということはめったにありません。そのため、いつ何時でもしっかりと紫外線対策をしておくことが大切です。

 

 

 

目の日焼けも怖い

 

肌の日焼けももちろん怖いですが、ゲレンデでは目の日焼けにも注意しなければいけません。

 

いわゆる「雪目」と呼ばれる症状で、正式には雪眼炎と言います。雪眼炎は強い紫外線を過剰に受けることで、眼が炎症を起している状態で、ひどくなると角膜炎や白内障などの重大な目の病気にも繋がってしまいます。

 

眼の角膜や瞳は可視光線だけでなく、紫外線も約9割の量を吸収してしまうので、何も対策をせずにゲレンデに出てしまうと、角膜の細胞が傷つき炎症を起こしてしまうのです。

 

簡単に言えば、雪目とは目の日焼けなので、肌と同様、目もしっかりと日焼け対策をしてあげましょう。

 

 

ゲレンデでの効果的な日焼け対策は?

 

冬のハイシーズンのときであっても、ゲレンデがいかに日焼けしやすい環境かということはすでにお伝えした通りですが、どうやってスノーボード中の日焼けを防げばいいのでしょうか。

 

この章では、ゲレンデでの日焼け対策として効果的なものをご紹介していきます。

 

 

バラクラバを付ける

 

お手軽にできる日焼け対策はバラクラバを付けるという方法です。紫外線対策用のUVカット商品も多く出ているので、つけているだけで日焼け対策になります。

 

ただ、バラクラバをしたままだとしゃべりにくいので、口元だけ出していることが多くなり、口元だけ日焼けしてしまうという可能性もあります。

 

そのような場合に備えて、あとからご紹介する日焼け止めもしっかりと塗ることが重要です。

 

関連記事:バラクラバはスノボの必需品|選び方とバラクラバのおすすめブランド

 

Arata
Arata

ハイシーズン用のバラクラバは分厚くて暖かい作りのものが多いですが、春先になるとそのようなバラクラバは暑くてつけていられなくなってしまいます。そのため、春先用に薄手で通気性のいい日焼け対策メインのバラクラバと2種類持っておくと安心ですね。

 

 

 

ゴーグルをつける

 

ゲレンデでの日焼けは目から入る紫外線にもしっかりと対策しなければなりません。

 

あまりにも強い紫外線を目から受け続けると、雪目という症状が起こってしまい、目が痛くなってしまいますし、目から入る紫外線によってメラニンを作るメラノサイトという物質が活性化し、シミや日焼けの原因になってしまいます。

 

特に雪に反射した紫外線を直視することは、目にとってかなりのダメージになるので、危険性が増してしまいます。

 

目をしっかり守るためにも、目からの紫外線でシミができてしまわないためにも、スノーボード中は必ずゴーグルを着用しましょう。

 

先ほどのバラクラバと合わせて装着すれば、顔の大半を覆い隠すことができるので、かなり効果的な日焼け対策になります。

 

ただし、まったく日焼け止めを塗らずに着用すると、バラクラバとゴーグルだけでは隠し切れなかった部分だけが変な形で日焼けしてしまいますので、次からご紹介する日焼け止めもきちんと塗るようにしてくださいね。

 

 

日焼け止めを塗る

 

日焼け止め対策と言えば、一般的には日焼け止めを塗ることをイメージされるかと思いますが、もちろんスノーボード中の日焼け対策にも効果的です。

 

肌が弱かったり、強い日焼け止めが苦手だったりなど人それぞれあると思いますが、個人的にはSPFが40以上でPAの+が3つ以上のものをおすすめします。

 

SPFはUVB(紫外線B波)を防ぐ効果指数のことでPAの+はUVA(紫外線A波)を防ぐ効果を表す目安です。PAの+は4段階で表示されます。

 

できるだけ効果の高い日焼け止めを使うことももちろん大切ですが、こまめな塗り直しが日焼け対策の一番のコツです。スノーボード中は意外に汗をかいているものなので、汗で効果が落ちてしまうことを想定して、こまめにしっかりと日焼け止めを塗り直すようにしましょう。

 

Aya-chan
Aya-chan

私は、朝の準備時、ゲレンデ着いて滑り出す前、レッスン前、昼休み、午後のレッスン前、の計5回塗っています。「塗りすぎだろ!!!」と思うかもしれませんが、それでもシーズンを通すとうっすら日焼けしています(;_;)それくらい、ゲレンデの紫外線は強いんですね。

 

Arata
Arata

僕は朝と昼の2回しか塗っていません。なので、しっかりくっきりゴーグル焼けしていました(∩´∀`)∩(笑)

 

皆さんは、こまめに塗り直しましょう~。

 

 

ミストタイプの日焼け止めも

 

女性の方で多いのが、「化粧してしまった後は日焼け止めを塗れないからどうしよう…」というお悩みです。

 

そんなときは、化粧の上からでもできるミストタイプの日焼け止めを活用するのもアリでしょう。

 

ただ、ミストタイプはウエアの中に入れるのは困難で持ち運びにくいという欠点があるのと、効果が塗るタイプよりも期待できないという欠点はあります。

 

ミストタイプの日焼け止めオンリーで使うよりも、場合によって塗るタイプとミストタイプと使い分けるといいかもしれません。

 

 

飲む日焼け止めを活用する

 

日焼けやシミの対策は外側からの対策だけでなく内側からの対策も効果的です。

 

上記のようなバラクラバ、ゴーグル、塗る日焼けの対策に加えて、肌の粘膜を守るビタミンCや、高い保湿効果を持つセラミドなどを積極的に内側から摂取してお肌に補給してあげましょう。

 

食事を気を付けることも大切ですが、食事からビタミンなど必要な栄養素を取るのは難しいですし、スノーボード旅行中の食事で栄養を考えるのはかなり厳しいですよね。

 

そんなときは、日焼け対策用のサプリがおすすめです。内側からも対策すると肌の調子がかなり良くなるのを実感できると思います。

 

 

Aya-chan
Aya-chan

私も先シーズンから飲む日焼け止めを始めましたが、かなり肌の調子が良いです!市販のサプリも良いですが、美容皮膚科で出してもらえる薬は効果も高いのでおすすめですよ。

 

 

髪の毛はできるだけ出さない

 

ゲレンデの紫外線はかなり強烈なので、しっかりと対策をしなければ肌が焼けてしまいシミやそばかすの原因になってしまいます。

 

そして、注意すべきなのは肌だけでなく髪の毛も日焼けしてしまうということです。

 

ゲレンデファッションを楽しみたい女性は長い髪を帽子の外に出してかわいらしくスノーボードを楽しみたいと思うと思いますが、髪の毛はできるだけウエアの中や帽子、ヘルメットの中にしまっておいたほうが無難です。

 

髪の毛もゲレンデでの強い紫外線を受けてぱさぱさになってしまう危険性が高いです。

 

 

前日は特に保湿を心がける

 

乾燥している肌だと紫外線を吸収しやすい状態になってしまうので、ゲレンデに出かける前日は特にお肌の保湿を心がけてみてください。

 

当日の朝もいつも以上に保湿に気を付けてみるとそれだけでも日焼けや乾燥が気にならなくなってきますよ。

 

Arata
Arata

保湿クリームは個人的にニベアがおすすめです。少しべたつきが気になるかもしれませんが、「保湿されてる~~~」という実感ができるくらい、潤いますよ!男性陣もしっかりと保湿をしていきましょう。

 

 

 

もし、日焼けしてしまったと感じたら?

 

しっかり日焼け止め対策を行っていても、あまりにも日差しが強い日に一日中スノーボードを滑っていれば日焼けしてしまいますし、時にはうっかり対策をしそびれて日焼けしてしまうということもあるでしょう。

 

そんなときは、以下の対処法を試してみてください。間違っても日焼けを放置するのは辞めましょう。

 

 

まずは肌を冷やす

 

「今日は日焼けしたな~」と自覚症状があるくらいの日焼けであれば、まずはクールダウンすることが先決です。

 

日焼けは一種のヤケドのような状態なので、冷やすことが必要不可欠です。

 

クールダウンの方法は、凍った保冷剤をタオルで包んで火照っている部分に当てたり、冷たい美容液をコットンにひたひたに含ませて顔に覆ったりするのがおすすめです。

 

このとき、あまりにも症状がひどいと感じた場合はできるだけ早く皮膚科に行ってみてもらうのが良いでしょう。

 

 

保湿する

 

クールダウンである程度肌が落ち着いたら、とことん保湿しましょう。

 

紫外線によって水分も油分も奪われてしまっている可能性があるので、たっぷりと化粧水を使って保湿したり、コットンパックやマスクなどで保湿したりしてください。

 

そのあとは、たっぷり乳液を肌に塗って保湿した水分が飛ばないようにふたをしましょう。できれば加えて保湿美容液や保湿クリームを塗ってケアをするとより安心ですね。

 

 

ビタミンをしっかり摂取する

 

日焼け止め対策としてもご紹介したビタミンやミネラルを摂取する方法ですが、日焼けをしてしまった後からでも効果が見込めます。

 

ただ、ビタミン摂取やミネラル摂取は薬を飲むのと違い、即効性はあまり期待できないので、日ごろから積極的にこれらの栄養素を取るように心がけ、新陳代謝を促進しておくと良いですね。

 

栄養素の摂取に加えて、睡眠もしっかりととるようにすると、新陳代謝が促されて日焼けの回復にプラスの効果がありますよ。

 

 

最悪の場合、シミ取りレーザーという手もある

 

ゲレンデで思う存分楽しんだ後、がっつり日焼けしてしまったらかなりショックを受けてしまうと思います。

 

クールダウンしても保湿しても、ビタミン採っても、これはもう無理・・・というほど日焼けしてシミになってしまったら、諦めてお金で解決する方法を選びましょう(笑)

 

シミ取りレーザーは美容皮膚科に行けば1万~2万円ほどで処置してくれますし、手っ取り早く効果が期待できるので、ひどい日焼けでシミになるのが怖いという方は試してみるのもいいかもしれませんね。

 

 

まとめ

 

晴れた日のゲレンデでスノーボードを楽しむのは、とても気分が良いですし、テンションも上がりますよね。

 

私もできれば晴れた日に気分よくスノーボードを滑りたいと思っていますが、そんな日は特に日焼け対策が必須です。

 

楽しく滑って帰ってきて、ふと鏡を見て大きなショックを受けないように、日焼け止めやバラクラバ、ゴーグルなどの対策をしっかりとしておきましょう。また、帰ってきてからの保湿ケアもお忘れなく!

 

こちらのサイトでは、スノーボードにかかわるお役立ち情報はもちろん、スノーボードアイテムについての豆知識や滑りのコツなどもご紹介しております。

 

もし、スノーボードに関してわからないことや疑問があれば、ぜひお気軽に私たち現役のインストラクターにご相談ください。

 

コメント