パウダースノー天国ともいえる冬の北海道は毎年多くのスキーヤー、スノーボーダーで賑わっています。
一面に広がる銀世界、ふわっふわのパウダースノー、そこを滑り降りる爽快感は一度味わったらやみつきになってしまうでしょう。
そんな、北海道の極上パウダーが味わえるお勧めのスキー場を、北海道在住の現役A級インストラクターがご紹介します。また、極上のパウダースノーをより満喫するためのポイントについても解説していきますので、北海道旅行を計画している方はぜひ参考にしてみてください。
北海道で極上のパウダースノーに当たるのはいつ?
北海道の多くのスキー場は12月にはすでにオープンするところが多く、中には11月下旬からオープンするスキー場もあります。クローズについては4月頭かゴールデンウィークまで営業しているところもあり、かなりロングランでスノーボードを楽しむことができます。
では、肝心のパウダースノーを満喫できるのはいつ!?ということですが、これはシーズンによっても差がありますし、正直運もあるので確実なことが言えないのが申し訳ないところです・・・。
ただ、確率論で言えば、1月上旬~2月上旬は比較的パウダースノーに当たりやすい時期と言えるでしょう。例年、この時期はパウダースノーに当たる確率が高いため、人気のシーズンです。
パウダースノーを求めて北海道内外や外国からも多くの方が訪れる時期なので、ホテルや飛行機の予約はもちろん、スノーボードレッスンの予約も早めにしておくのがベストでしょう。
北海道でパウダースノーを楽しめるお勧めスキー場
ここからは、いよいよ北海道のパウダースノー天国のスキー場をご紹介していきます!
ルスツリゾート
ルスツリゾートはウエストマウンテン、イーストマウンテン、イゾラマウンテンの3つの山からなる巨大スノーリゾートです。3つの山に計37コースが広がっているので、1日では満喫しきれません。
水分量がわずか約5%という、軽くきめ細かな上質なパウダースノーがどっさりと積もっていますので、一度ルスツを訪れたら必ずリピートしたくなるでしょう。
ルスツの有名なコースとしては「スーパーイーストコース」です。このコースはイーストマウンテンの山頂を起点にした最大斜度40度の非圧雪コースなので、パウダーが降った直後は腰まで埋もれるくらいのディープなパウダーを堪能することができます。
パウダー好きなら誰でも知っている「ヘブンリーキャニオンコース」も大人気です。イゾラマウンテンの奥にあり地形の関係で風に運ばれた雪が溜まりやすく、こちらもディープパウダーを堪能できます。また、コースの長さも1,850mと超ロングなので、一度滑ればルスツパウダーの虜になってしまうでしょう。
また、ルスツリゾートは完全自己責任ではありますが、コース外のパウダーも楽しむことができるので、多くのパウダー好きを魅了しているのです。
ニセコ グランヒラフ
グランヒラフはニセコの中でも最大規模のスキー場で、多くのパウダー好きが訪れています。地形的に乾いた雪質に恵まれているため、雪だるまを作ることができないほどのふわっふわのパウダースノーを楽しむことができます。
ゲレンデのコースバリエーションも豊富で、パウダースノーを楽しめるコースが満載!ツリーランできるポイントも多く、ツリーランに慣れていない方でもコース脇のあちこちでパウダーランを楽しめます。
グランヒラフのパウダーでお勧めのコースといえば「見晴コース」です。ヒラフゴンドラを降りたところから5分程の自力でハイクアップをしなければなりませんが、ハイクアップした分、極上のパウダースノーを味わうことができるでしょう。
複雑な地形の森の中を駆け抜けるため、ある程度ツリーランのスキルは必要ですが、滑り応えのあるコースとなっています。
カムイスキーリンクス
カムイスキーリンクスは、旭川市内からわずか車で40分という便利な立地でありながら、道北エリアで最大規模を誇るスキー場です。
もちろん、パウダースノーもハイクオリティで内陸部独特の気候がもたらす乾燥したサラサラなパウダースノーが楽しめます。
また、こちらのスキー場は上級者コースの多くが非圧雪になっていて距離も800~1,200mとロングなので、パウダー好きにはたまらない滑りごたえとなっています。
森の中を滑るコースでは、木に積もった雪でできた自然のジャンプ台であるマッシュが豊富にあり、ワイルドな自然の魅力の中でパウダーを満喫できます。
運が良ければ、山頂付近では綺麗な樹氷を眺めることもできるので、撮影スポットにもなっています。
キロロ
札幌からもアクセスが良く、小樽からも近いキロロスキー場もパウダースノーが有名なところです。
キロロは、多いときには5mを超える積雪に恵まれ、ハイシーズン中は毎晩のように雪が降り積もるため、安定的にパウダースノーが楽しめる可能性が高いのも魅力です。
また、気温が低いため、一度降ったパウダーが比較的そのままの状態で保たれるというのも魅力的です。
そんなキロロで人気のコースはその名も「パウダーライド」です。オープンなバーンで木にぶつかる心配もなく思う存分にパウダースノーが楽しめます。このパウダーライドはパウダー好きに大人気のコースなので、朝一番でリフトに並び誰も滑っていないノートラックを狙うのがお勧めです。
また、管理された広大なツリーランエリアも5か所あり、美しい景色の森の中で自然の地形を生かしながらパウダースノーを楽しむことができます。ロングランな上にリフトでも回せるので効率よくパウダーを滑ることができます。
パウダースノーを満喫するための注意点
北海道のパウダースノーは海外でも有名になるくらい質の高いものですが、その素敵なパウダースノーを作り上げているのはなんといってもその「寒さ」です。
パウダースノーは極寒の中だからこそ楽しめるものと言っても過言ではありません。
そのため、パウダースノーを存分に満喫するために以下の点について注意しておくといいでしょう。
あったか対策
「パウダースノーに当たる日」というのはたいていかなり寒いです。私たちがメインで活動しているルスツやニセコでは、最低で―15度くらいになることもしばしばです。
そのため、滑っているときに寒さで楽しめない、という状況を防ぐために、しっかりとした防寒対策をしていくことがお勧めです。
特に
・インナー(保温性と通気性を兼ね備えているもの)
・インナーグローブ
・バラクラバ(頭からすぽっと被るネックウォーマーのようなもの)
・靴下
あたりは極寒の中でも耐えられるものを用意することをお勧めします。
他にも貼るカイロは何枚か持ち歩いておくと安心です。
パウダーボード
北海道のパウダースノーは、かなりふわふわですし、積もるときには腰くらいの深さにまでなるので、慣れるまではノーズが刺さって埋もってしまうこともしばしばです。
そのため、できればパウダースノー専用のパウダーボードで挑むのがお勧めです。
パウダーボードは幅が広くなっているので埋もりにくいですし、ノーズが広く長めになっているので刺さってしまうリスクも減らすことができます。
お勧めのパウダーボードとしては
・SALOMON HPS
・SALOMON Pillow talk(レディース向け)
・MOSS SNOWSTICK
などが挙げられます。
適したワックス
もし余裕があれば、出発前にワックスをかけておくのもお勧めです。行く時期の北海道の気温に合わせて適切なワックスを入れましょう。
1月2月の極寒期であれば、ガリウムのGreen(-20℃~-10℃)を入れてもいいですね。ワックスに関しては慣れないとかけるのが難しいと思いますので、チューンアップショップに任せるのもありだと思います。
ゴーグルソフトケース
パウダースノーを滑る際にぜひとも持ち歩いていただきたいもの、それはゴーグルを拭くためのソフトケースです。
「なんでゴーグル拭き?」と思われるかもしれませんが、北海道のパウダースノーは深い上にふわふわなので、勢いよくターンすると自分自身にパウダースノーが降りかかります。その結果、ゴーグルの中に雪が入り込んで視界が格段に悪くなってしまうのです。
そんなときに活躍するのがゴーグルのソフトケース!
ゴーグルを素手で拭いてしまうと手垢がついてしまいますしレンズが傷んでしまいますので、かならずソフトケースなどで拭くようにしましょう。手元にソフトケースがない場合は、ティッシュなどやわらかいもので優しく拭いてあげてください。
ウエアの着こなし
パウダースノーを滑る際にはウエアの着こなしも重要です。何度も言いますが、ハイシーズンの北海道のパウダーは腰くらいまでありますので、雪がウエアの間から入ってきます。
ただでさえ寒い中で滑っているのに、パウダーを滑ることでお腹や背中に雪が入ってきたらたまったものではありません。
滑り出す際や休憩終わりの際は、かならず雪が入ってこないようにインナーをしっかりとズボンの中に入れ、できればジャケットのパウダーガードをセッティングしておくことをお勧めします。
まとめ
パウダー好きなら一度は憧れたことがある北海道のパウダースノー。
吹けば飛ぶくらい軽いパウダースノーは、一度滑れば病みつきになること間違いなし!装備を万全にしてぜひ安全に楽しくパウダーランを満喫してください。
もし
「パウダーがうまく滑れるか不安」
「コース外を一人で滑るのは怖い」
という方は、パウダーレッスンも検討してみてくださいね。レッスン以外のことも無料相談コーナーでお気軽に聞いてみてください。
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