冬の定番スポーツといえば、スノーボード!!寒くなってくると「そろそろスノーボードに行きたいな」と思う方も増えてくると思います。
しかし、友達や家族を誘ってみても、なかなか予定が合わないことも多いですよね。
そんなとき、「一人でスノーボードに行ってみるのもアリかな」という考えが浮かんでくるかもしれません。でも「寂しくないかな」「一人で滑っていたら恥ずかしいかな」と不安も多いはず。
大丈夫です!ひとりスノーボードは案外めちゃくちゃ楽しいです!それだけでなく、ひとりで滑ることによって上達も早くなったり、自由に予定を組めたりとメリットもたくさんあります。
そこで今回は、ひとりスノーボードがおすすめな理由や、ひとりスノボをより楽しむコツ、ひとりスノボを楽しむうえでの注意点について、現役のA級インストラクターである私たちが詳しく解説していきます。
この記事を最後まで読んでいただければ、ひとりでスノーボードに行く不安が解消されて、ひとりスノーボードが楽しみになってくるはずです。
ひとりスノーボードがおすすめな6つの理由
ひとりでスノーボードに行くなんて、寂しくない?恥ずかしくない?などいろいろな不安を抱えているかもしれません。
そんな方に向けて、まずはひとりスノーボードのメリットについてみていきましょう。
集中して滑れるので上達が早い
ひとりスノーボードの一番のメリットは、集中して滑れるということでしょう。集中して滑れるので、結果的に上達もめちゃくちゃ早くなります。
友達と滑っていると、まだ疲れていないしもっと滑りたいと思っているタイミングでも「そろそろランチにしない?」「ちょっと休憩しようよ」などと言われて練習が中断してしまうことも多いです。
一人でスノーボードを滑っているときには、一切そのようなことにはなりません。自分のペースで好きなだけ集中して滑ることが可能です。
実際に僕もそうでしたが、検定の練習や大会の練習は一人で滑るほうが効率的でした。友達と滑るのもワイワイして楽しくて大好きですが、上達を第一に考えれば一人で集中して滑るという選択肢も大いにおすすめです。
予定を自由に組める
誰かと一緒にスノーボードに行くのは楽しい反面、予定を立てるのが難しいのが難点ですよね。自分の予定が空いていても一緒に行く相手が仕事だと予定を組み直さなければいけませんし、相手が空いていても自分に予定があると実行に移せません。
その点、ひとりスノーボードなら、「スノーボードに行きたい」と思った時に自由に行くことができます。いつ行くのか、どこのスキー場に行くのか、何時間滑るのか、もすべて自分の好きなように予定が組めるのはけっこう大きなメリットでしょう。
たとえば「明日のデートがドタキャンになったから明日スノーボードに行こう!」なんてこともできちゃいますよ。
自分のペースで練習できる
集中して滑ることができるというところにもつながっていますが、ひとりでのスノーボードは自分のペースで練習できるというメリットもあります。
ひとりなので誰に気を遣うこともなく、練習開始時間も、休憩に入る時間帯も、休憩時間を何分取るかもすべて自分で決めることができます。
人に合わせることがないので、日帰りであっても驚くほど練習時間を確保することができ、加えて集中もできるので、満足度の高い1日にできるでしょう。
逆に、集中が途切れたときなどは、無理に練習を続ける必要もないので、適度に休憩を入れたり、お昼寝タイムを取ったりしてリフレッシュするのもいいですね。
リフトの待ち時間を短縮できる
一人でスノーボードに行くと、リフトの待ち時間を短縮できて、たくさんリフトに乗ることができるというメリットもあります。
スキー場にもよりますが、4人乗りリフトの場合、混雑を避けるためにおひとりさま専用のレーンを設けている場合があります。一人でスノーボードに行けば、そのおひとり様レーンをうまく活用することでリフトに乗るための待ち時間を大幅に短縮することができるのです。
ちなみに、4人乗りリフトの空きが2名分あるときなどは、おひとり様レーンから2名乗せてもらえることもあります。そして、おひとり様同士がリフトの上で仲良くなり、新しく仲間が増えるというケースもあります。
新しい仲間との出会いが増える
ひとりでスノーボードってめちゃくちゃ寂しいじゃん!!と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、案外一人だと新しい交流が増えてスノーボード仲間を増やすきっかけにもなります。先ほどのリフト上でおひとり様同士が仲良くなるみたいな感じですね。
自分と同じように一人でスノーボードに来ている人に話しかけられたり、勇気を出してこちらから声をかけたりして、意気投合してスノーボード仲間が増えていくことも多々あります。
これは友達や家族と一緒にスノーボードに行くときにはなかなか経験できないことなので、ひとりスノボならではの特権と言えるでしょう。
行き帰りの寄り道も自由
ひとりスノボはゲレンデで自由に動けるというメリットだけではありません。行き帰りも一人なので、行き帰りの寄り道も自由自在に決めることができます。
特におすすめなのが、温泉とご当地グルメを満喫することです。
スキー場は山の中にあることが多いので、かなりの確率でいい温泉が湧いています。スノーボードで疲れた体を温泉でじっくり休めるのは最高の幸せを感じられるでしょう。
標高の高いスキー場近くの温泉地帯では、雪景色を眺めながら露天風呂に入るという贅沢も満喫できますよ。これはスキー場を訪れたときならではの贅沢ですね。
温泉だけでなく、ご当地グルメを満喫できるのもひとりスノボならではの楽しみです。もちろん、友達や家族とスノーボードに行ってもご当地グルメは楽しめますが、好き嫌いや、何が食べたい気分なのか、どのタイミングで食べたいのかを他の人の意見を踏まえて考えなければなりません。
その点、ひとりスノボは自分のタイミングで自分の食べたいご当地グルメを楽しむことができるので、プチ贅沢を楽しむのにもってこいだと思います。
ひとりスノボのデメリットや注意点
ここまで、ひとりでスノーボードに行くメリットをご紹介してきましたが、デメリットもあります。
ただ、あらかじめデメリットについて把握しておけば、事前に対策することができるので、こちらの章でデメリットや注意点についてまとめていきたいと思います。
ケガをした時や事故になった時の対処が遅れる
スノーボードは激しいスポーツなので、滑走中にケガをしてしまうこともありえます。また、車で行く場合は雪道で事故を起こしてしまう可能性もありえます。
そんなときに、ひとりだと対処や救助が遅れてしまう場合があるのは把握しておきましょう。
対策としては、ケガを起こさないようにプロテクターをきちんと装着したり、ひとりのときはあまり攻めた滑りはしないようにしたり、いつも以上に安全第一を心がけましょう。車の運転も同様で、スタッドレスタイヤにするのは当然として、スピードを出しすぎない安全運転を心がけてくださいね。
一人でスノーボードをする際は、サイドカントリーやバックカントリーは絶対にしないでください。一人での入山は命取りになってしまう可能性もあり大変危険です。
交通費や宿泊費が割高になる
一人でスノーボードに行くと、交通費を割り勘にできなかったり、宿泊費が高くついたりしてしまいます。
一人旅だからしょうがない!と割り切れればいいのですが、もし費用が気になってしまうという方は、平日やハイシーズンを避けた時期を狙うとお値打ちに泊まれる場合もあり、おすすめです。
交通費に関しては、車だと割り勘にできなくなってしまうので、いっそ一人でも複数でも費用がかわらない飛行機で北海道のスキー場まで飛んでしまうのもアリでしょう。
ハイシーズンの時期をずらしてLCCをうまく活用すれば、案外北海道への飛行機代が1万円前後で手に入ります!プチ旅行も兼ねて北海道へのひとりスノボに行くのもおすすめですよ。
孤独・・・
ひとりスノボのデメリットとして、「孤独」は避けられないところでしょう。特にはじめてひとりスノボを経験するときは、この孤独は耐え難いものがあるかもしれません。
新しく技ができても、誰も共有してくれないので一人で喜びを噛み締めねばならず・・・
派手にコケて死ぬほど痛い思いをしても、誰も声をかけてはくれず一人で身悶え・・・
休憩や昼食のときは、隅っこの空いている席で一人きり。
「ああ、寂しい・・・・。」
と思ってしまうかもしれません。(慣れれば一ミリも気にならなくなります)
始めは、周りにいる友達同士で来ているワイワイ楽しそうにしている人たちが気になったり、カップルで楽しそうにキャピキャピ滑っている雰囲気に圧倒されたりします。(最初だけ)
段々まったく気にならなくなって、自分だけのスノボワールドにのめり込んでいけるとは思いますが、はじめのうちは「一人でもスノーボードを楽しむんだ!」という孤独と闘うメンタルが必要になるでしょう。
孤独ゆえにスマホのバッテリーがモリモリ減る
ひとりスノボの大きなデメリットとして「孤独」が挙げられますが、この孤独をなんとか紛らわしてくれるのがスマホです。スマホがあれば、孤独も気にならなくなってくるでしょう。
休憩中やランチ中はスマホでSNSを見たりネットサーフィンで新しいギアをチェックしたりして気分転換するのがおすすめです。SNSを見ていれば周りのワイワイやキャピキャピも気にならなくなってきます。
ただ、その分バッテリーは友達とスノーボードに来るときの倍速以上でモリモリ無くなっていきますので、ポータブル充電器は絶対に持っていくことをおすすめします。
特に、ゲレンデは気温も低く通常状態よりバッテリーが減りやすい環境なので、バッテリーをできるだけ減らさないような対策もしておくと安心ですね。スノーボード中のバッテリー対策についてはこちらの【スマホの電源がすぐ落ちる!スノボ中スマホを快適に使うためのバッテリー対策】の記事もぜひ参考にしてみてくださいね。
スマホがあれば孤独を紛らわせますが、バッテリーが切れたら一気に孤独が襲ってくるかもしれません。ひとりスノボの孤独対策としてバッテリー対策は必須ですよ。
ひとりでスノボは孤独?恥ずかしい?ひとりスノボを楽しむコツ
ひとりスノーボードを経験したことがない方にとっては、一人でスノーボードに行くことに対して抵抗があったり、恥ずかしいのでは?と思ったりしてなかなか一歩を踏み出せないですよね。
そこでこの章では、ひとりスノボデビューを後押しすべく、ひとりスノボをより楽しむコツを解説していきたいと思います。
大前提|ひとりスノーボードは意外に多い
「ひとりスノボのメリットはなんとなくわかったけど、実際に一人でゲレンデに行くのは抵抗がある」という方にお伝えしたいのが、大前提として一人スノーボーダーはけっこう多いという事実です。
私も、友達と予定が合わないときは、しょっちゅう一人で滑りに行っていますし、私の友達も男女関わらず一人で滑りに行っている人がかなり多いです。むしろ、大会前などは集中して滑るためにあえて一人で滑りに行っている人もいるくらい、ひとりスノーボーダーは多くいますよ。
そのため、一人でゲレンデのレストランで食事をしていても全く問題ありません。他の人から変な目で見られるなんてことは一切ないので安心してください。
そもそも、他の人は他の人でスノーボードやスキーを楽しみに来ているので、他人が何人で来ているのか、一人で来ているのかなんていちいちチェックしていませんよ☆
初心者でひとりスノボの場合はレッスンがおすすめ
スノーボード初心者の方でひとりでスノーボードにいくか迷っている方もいるかと思いますが、もちろん、初心者でもひとりスノボを楽しむことができます。
ただ、初心者の頃は滑り方のコツもよくわからないと思いますし、変な転び方をしてしまうと危険もあるので、できればレッスンを受けるのがおすすめです。
レッスンを受けておけば、滑り方のコツもしっかりと教えてもらえますし、ケガをしないような上手な転び方の練習もしてくれるはずです。レッスンを受ければインストラクターとも仲良くなれて孤独感も一気に吹き飛びますので一石二鳥ですね。
実際、僕たちのレッスンでも一人で受けてくれる方が大勢いらっしゃいます。むしろ、インストラクターを独り占めできて上達効率が高いということで、あえて一人で来て一人でレッスンを受けていかれる方もいらっしゃいますよ。
はじめてのひとりスノボは慣れたゲレンデで
ひとりスノボは慣れてしまえばどんなところでも楽しめるようになりますが、はじめは行き慣れたゲレンデに行くことがポイントです。
行ったことがある慣れたゲレンデであれば、チケット売り場やトイレの場所、レストランの雰囲気や食事の内容もわかっていますし、リフトの乗り場や降り場の状況もわかっていますので、余計な不安を感じることがありません。
コースなどのゲレンデ内も大体把握できていると思いますので、安心してスノーボードを滑ることができるでしょう。
ひとりスノボがしてみたいな、と思ったら、友達とスノーボードに行ったときに一人で来ても楽しめそうか事前にリサーチしておくのも良いですね。
1月中旬~3月頭の平日がおすすめ
一人でスノーボードに行くのであれば、1月中旬くらいから3月頭くらいまでの平日がおすすめです。
ハイシーズンの混雑したゲレンデを避けて、この時期の比較的空いている時期を選べば、コースも空いていて練習に集中しやすいですし、リフト乗り場での待ち時間も少なくなります。また、周りのワイワイやキャピキャピも、より一層気にせずにひとりスノーボードを楽しめるでしょう。
このくらいの時期であれば、飛行機やバスなどの交通費や宿泊費も抑えることができておすすめです。
おまけ|女子でもひとりスノボを楽しんでも大丈夫?
女性の方でも「ひとりで黙々とスノーボードを練習したい」「一人で気ままにスノーボードを楽しみたい」という方がいらっしゃるでしょう。
結論、もちろん、女子でもひとりスノボを楽しめます!
先ほどもお伝えしたように、私自身も一人でスノーボードを滑りに行きますし、周りの女友達も一人で滑りに行っている人は大勢います。また、レッスンを受けてくれる方の中にも女性で「一人で来ました」という方も結構いらっしゃっていて、決して珍しいことではないので安心してくださいね。
女性がひとりスノボに行く際の注意点としては、めんどうなナンパに巻き込まれる危険性が無きにしも非ずであったり、女性ならではの忘れ物(メイク道具やナプキンなど)があったときにちょっと困ったりということがあります。
ただ、ナンパは自力で脱出してもらうとして、忘れ物などに関して言えば、ゲレンデでも購入できる場合が多いので、それほど心配しなくても問題ありません。
ひとりスノボに興味のある女子であれば、ぜひ一度経験してみることをおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
友達と予定が合わずになかなかスノーボードに行けず悩んでいる方や、集中してコソ練習したい方は、ぜひ一度、ひとりスノーボードに行ってみてください。
はじめ、少しの勇気が必要ですが、実際に行ってみると思いのほか楽しめるはずですし、一人のほうが上達スピードが速くなって、ますますスノーボードが楽しくなってくるでしょう。
なお、こちらのサイトでは、スノーボードの豆知識やスノーボードアイテム、練習方法などあらゆるスノーボードの記事をご紹介しております。
ひとりスノボに関する疑問だけでなく、上達のためのポイントやスノーボードアイテムなどわからないことがあれば、ぜひお気軽に私たち現役のインストラクターに相談してみてくださいね。
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