いよいよ肌寒くなってきて、ウィンタースポーツの季節がやってきましたね!
スノーボードを滑る方にとって、北海道で滑るというのはちょっとした憧れもあるのではないでしょうか^^
なんといっても北海道はパウダースノーの聖地で、スキー場のエリアにもよりますが、真冬の2月は-20℃まで気温が下がり、積雪が3メートルを越えるところも多く、豊富な雪であり、なおかつふわふわのパウダースノーが味わえる北海道の環境はまさにスノーボーダーにとっては最高の環境でしょう。
私は名古屋出身で、初めて北海道のパウダースノーを滑った時、感激しました!!(それをきっかけに北海道に移住しました(笑))
そこで今回は、最高のパウダースノーが楽しめて、コース数や長さも楽しめる、北海道のお勧めのスキー場について、現役のA級インストラクターである私たちが詳しくご紹介していきたいと思います。
最高の雪質で、最高のスノーボード体験をしてきてくださいね。
北海道のスキー場はスノーボーダーにとって天国
北海道はパウダースノーの聖地、と言われていますが、北海道のスキー場がいかにスノーボーダーにとって最高な場所であるか、ちょっとだけ特徴を見ていきましょう。
雪質が良い
何度もお伝えしていますが、北海道のスキー場は総じて雪質が良いです。
「パウダースノー」は「いい雪」としての表現に使われる言葉ですが、こういった雪は気温が低いときに降る水分の少ない雪のことで、水分が少ない分、息を吹くだけで吹き飛ぶような軽い雪です。
そのため、多少転んでも痛くありませんし、新雪を滑れば浮いているかのような浮遊感を楽しむこともできます。道内のゲレンデは、ほぼ毎日雪が降り新雪に覆われるため、かなりの高確率で極上のパウダースノーが楽しめるのです。
最近は温暖化の影響もあって、人工降雪機を使用するスキー場が多いですが、北海道であれば毎日、ふわふわの天然雪の上でスノーボードが楽しめますよ。
世界中からスキーヤーやスノーボーダーが北海道に集まってくるのも納得です。
シーズンが長い
北海道のスキー場は雪質が良いだけではありません。長い期間天然雪でスノーボードを楽しめるというメリットもあります。
ほとんどのスキー場で12月~3月下旬がシーズンで、早いところは11月下旬から営業を開始するところもあります。また、後ほどご紹介するニセコやキロロでは5月上旬のゴールデンウィークまでオープンしているところもあるので、かなり長い期間、天然雪でスノーボードが楽しめますよ。
ゲレンデが広い
ご存じの通り、北海道は土地が広大です。それもあってか、北海道のスキー場もゲレンデが広いところが多く、コースの長さも長く楽しめるスキー場が多いです。
山頂から見る景色は広大な北海道の大地を眺めることもできて、大自然の雄大さに感激するでしょう。
北海道で有名なスキー場はゲレンデ数も多いので、初心者から上級者、ファミリーまで幅広い層で楽しむことができます。
北海道でスノーボードを楽しむならココ!ボーダーにお勧めのスキー場
ここからは、北海道でスノーボードを楽しむならぜひ検討してほしいお勧めのスキー場を厳選してご紹介していきましょう。
ルスツリゾート
ルスツリゾートスキー場は、広大なスキー場が多い北海道のなかでも、圧倒的な規模を誇るお勧めのスキー場です!
全37コース、ゴンドラ4本、トータル滑走距離42キロという広大さ。1日2日くらいでは、全コース満喫しきれないくらいの大きさです。これだけコースが充実しているので、上級者はもちろん初心者の方もめいっぱいスノーボードを楽しむことができますよ。
人気のスキー場で毎日多くのスキーヤー・スノーボーダーが訪れているにも関わらず、スキー場がかなり大きいので、他のスキーヤーやスノーボーダーと間隔をとってゆったりと滑ることができるのも高評価の理由です。
ゲレンデはウエストマウンテン、イーストマウンテン、イゾラマウンテンの3つの山に分かれていて、同じチケットですべての山を満喫できるのも嬉しいポイントですね。
天気が良ければ山頂からは洞爺湖や羊蹄山も見ることができるので、素晴らしい景色も忘れられない思い出の一つになるでしょう。
前日にどっさりとパウダースノーが降った翌日は、スーパーイーストやスピリット、タイガーコースがお勧めです。斜度はありますが、ふかふかのパウダースノーが楽しめて、「これぞ北海道―!!」というパウダーランを満喫できます。
上級者限定の自己責任にはなりますが、ルスツリゾートではツリーの中を滑り降りるサイドカントリーを楽しむこともできます。サイドカントリーは一人だけで行ったり、知らない初めての場所へ行ったりするのは危険ですので、ぜひプロのガイドと一緒に楽しみましょう。
関連サイト:北海道サイドカントリーガイド
ゲレンデ以外にも、カフェやレストランはもちろん、スポーツショップ、お土産ショップ、ワインショップ、温泉に温水プールなど施設がとにかく充実しているので、スノーボードを滑り終わった後も遊びつくしたい!という方にぴったりのスキー場です。
関連サイト:ルスツスノーボードスクール|SamuraiSnowConcierge
キロロスノーワールド
キロロスノーワールドは、朝里、余市、長峰からなる3つのエリアに分かれていて、全23コース、加えてパウダーライドが5エリアある、こちらもビッグゲレンデが自慢のスキー場です。
ゲレンデの斜度もさまざまあるので、上級者から初心者まで幅広く楽しめます。余市エリアは、緩やかな斜面が中心なので、初心者やファミリーにもお勧めです。
キロロは全体的に景色もとても良く、山頂だけでなく、各コースからの景色も楽しめるので、ロングコースをゆっくりお散歩感覚で滑るのもおすすめですよ。
ちなみに、山頂からスタートできる初級コースがあるのもキロロのおすすめポイント!滑るのにちょっと慣れてきたくらいの方でも、絶景を眺めながら滑ることができるのは嬉しいですよね。上達への意欲へもつながります。
キロロスノーワールドの魅力はコースの豊富さに加えて、豊かな積雪量と質の高い雪質です。キロロは豪雪地帯に位置しているので、いつ行っても比較的積雪が安定していて豊富な雪の上でスノーボードが楽しめます。時期も、毎年11月下旬から5月のGWまで楽しめるロングシーズンも人気の秘密ですね。
また、キロロのゲレンデは全体的に西斜面にあたるので、日が当たりにくく雪が溶けにくいのもポイントです。他のスキー場の雪質があまりよくない時期でもキロロの雪質は安定して極上、ということは珍しくありません。一日中そして安定的にパウダースノーを満喫できるのはスノーボーダーにとってこの上なく幸せでしょう。
スキー・スノーボード以外にもスノーモービルランドスノーセグウェイ、スノーキッズパークでのソリやチューブなどのアクティビティなどが充実していますし、ゲレンデ以外でも温泉やプールなど遊べる施設が充実しています。全天候型アミューズメント施設もあるので、吹雪など悪天候の時は室内アクティビティを楽しんでもいいですね。
関連サイト:キロロスノーボードスクール|SamuraiSnowConcierge
ニセコ
北海道のスキー場といえばニセコ!というイメージをお持ちの方もいらっしゃるくらい、ニセコのスキー場は本州でも有名ですよね。
ニセコは、「ニセコスキー場」というものがあるわけではなく、「グランヒラフ」「花園」「ビレッジ」「アンヌプリ」という4つのスキー場から成り立っています。この4つのスキー場は1つの山に属していて、エリアが分かれているというようなイメージです。
それぞれのスキー場の特徴についてご説明していきましょう。
関連サイト:ニセコスノーボードレッスン|SamuraiSnowConcierge
ニセコ・グランヒラフ
ニセコのスキー場はどれも魅力的ですが、4つのスキー場の中でも最大の規模で、雪質も世界に誇れるパウダースノーとして有名なのがニセコ・グランヒラフです。パウダースノー好きのスノーボーダーに特に人気のスキー場です。
コースも多く、バラエティー豊かなので1日では回りきれないほどでしょう。いろいろなコースを効率よく滑りたいという方は、センターフォーというクワッドリフトを活用するのがお勧めですよ。
ニセコはエリア内に4つもスキー場がありますし、それぞれのスキー場が広大なので数日滞在して楽しむ方がほとんどです。近くにルスツやキロロスキー場もあるので、その日の気分によってスキー場を変えて楽しむということもできちゃいますよ。
グランヒラフスキー場はゲレンデからの景色も素晴らしく、羊蹄山を眺めながら上質なパウダースノーを楽しむことができるという贅沢を味わえます。あまりに広大すぎて、日本ではない国に来ているような感覚にもなるかもしれません。
グランヒラフには「ゲート」というものが設けられていて、自己責任にはなりますが、レベルに応じてツリーの中を滑るサイドカントリーを楽しむことができるのもポイントです。森の中をパウダースノーを求めて滑り降りる感覚は冒険そのもの!一度滑ったら病みつきになってしまうでしょう。
ツリーランなどのサイドカントリーは楽しくて爽快な一方、知らない場所を滑る際は危険もたくさん潜んでいます。必ず、プロのガイドをつけて安全に楽しむようにしてくださいね。
また、ナイターでもゴンドラが運行しているので、夜に長い距離を滑ることができるというのも、スノーボーダーにとっては魅力的でしょう。ゲレンデの広さも十分なので、初心者でも安心してスノーボードを楽しむことができますよ。
スキー場の麓には、ホテルやコンドミニアムなどの高級感溢れる宿泊施設や、海外の雰囲気を醸し出しているレストラン、良質な温泉などもあるので、アフタースキーもばっちり楽しめます。
ニセコHANAZONOリゾート
ニセコスキー場の東端に位置するニセコHANAZONOリゾートは、リフトの数こそ3本と多くはないものの、開けた圧雪コースもあれば、キッカーなどが楽しめるパーク、ツリーラン、非圧雪コースなど様々な楽しい要素が詰まっているスキー場です。
初心者向けのコースもロングランで楽しめるので、スノーボードを始めたばかりの方にもお勧めのスキー場です。また、パークも超上級者向けの大きいキッカー以外にも、初級中級者でもチャレンジしやすい小さめの安全なキッカーも用意されているので、ちょっとレベルアップしたいという初中級者にもってこいのゲレンデと言えるでしょう。
リフト券がグランヒラフと共通券なので、HANAZONOのコースに飽きてしまった時でもヒラフで楽しむことができるので安心ですよ。
ゲレンデ以外にも、スノーモービルツアーやスノーシューツアーといったアクティビティも豊富です。
なお、HANAZONOリゾートの魅力的なポイントといえば、ラグジュアリーな雰囲気を楽しむことができる周辺施設です。HANAZONOエリアには毎年多くの高級感溢れる施設が次々と建設されていて、どこにいてもリゾート感を楽しむことができます。
宿泊施設も周辺に多くありますが、 最大かつお勧めの宿泊施設はパークハイアットで、ベースリフトの隣に位置する贅沢な宿泊施設です。中には11のレストランや、ラウンジ、バー、スパや温泉施設、屋内プール、フィットネスセンター、コンシェルジュなど、さまざまな施設を備えています。ゲレンデ以外の施設やアフタースキーも充実させたいという方はHANAZONOで滞在するのがお勧めです。
ニセコビレッジスキー場
ニセコビレッジスキーリゾートは、非圧雪のコースが多いため、パウダースノー狙いのスノーボーダーに特におすすめのスキー場です。
ゲレンデは、ニセコ・グランヒラフとアンヌプリの間に位置していて、縦長のレイアウトになっています。ゴンドラは3本、コース数は30あり、コースバリエーションも豊富です。ゴンドラ1本でほとんどのコースにアクセスできるので、効率よくいろいろなコースを滑りたい方にぴったりです。
パウダースノーが楽しめる非圧雪コースに加えて、美しい原生林を縫って滑る林間コースもスノーボーダーに人気が高く、それらのコースはどれも長くて起伏と変化に富んでいるので、コアな上級者に密かに人気の高いスキー場なんです。
ニセコビレッジでは、ゲレンデ以外にも広い雪原をスノーモービルに乗って駆け巡る「スノーモービルアドベンチャー」や「スノーラフティング」、清流をボートで下りながら幻想的な風景を眺める「雪景色ニセコ清流下り」などのアクティビティが充実しているので、小さなお子様連れのファミリーも大満足することができるでしょう。
宿泊施設もヒルトンニセコビレッジをはじめ4つのホテルがあり、源泉かけ流し湯やスパなど、アフタースキーも充実させることができます。
ニセコアンヌプリ国際スキー場
ニセコアンヌプリ国際スキー場は、ニセコエリアの4つのスキー場の中では比較的初心者やファミリー向けのスキー場で気軽に楽しむことができるスキー場です。
アンヌプリにある全13コースは、初中級者向けのコースが全体の7割を占めていて、ワイドなコース幅でやさしいコースが充実しているのも安心ですね。
しかも、ニセコには世界中からスキーヤー・スノーボーダーがこぞって押し寄せますが、その多くが上級者でサイドカントリーやバックカントリー目当てなので、初心者向けのコースが多いアンヌプリにはあまり来ず、ゲレンデが全体的に混みにくいというメリットもあります。
晴れているときには、最長4,000mのロングクルージングがおすすめです。羊蹄山を眺めながら爽快に滑り降りるのはまさに快感です。それほど混み合うことなく、落ち着いた雰囲気の中で、上質なパウダースノーを味わえるのはニセコの4つのスキー場の中でもアンヌプリだけかもしれません。
アンヌプリスキー場の近くには、日帰り入浴可能な天然温泉も充実しているので、雪を見ながらの露天風呂で疲れた体を癒すのも最高の思い出になるでしょう。
星野リゾートトマムスキー場
星野リゾートトマムは、あの有名な星野ブランドが運営するスキー場です。
自然のありのままを楽しんでもらいたいという思いから、トマムでは「冬山解放宣言」をしていて、トマム山全面滑走が可能で、キャットツアーやバックカントリーツアーが楽しめるのもスノーボーダーに人気の高い理由です。もちろん、雪質の良さも魅力的なスキー場です。
札幌から電車で約90分という好アクセスということもあり、訪れやすいというのもメリットですね。
コースは初心者から上級者まで楽しめる用全29コースがあり、全体的にバランス良く構成されています。林間エリアやサイドカントリーエリアも上級者限定で解放しているので、上級者の方やパウダースノーを追い求めている方も大満足していただけるでしょう。
アクティビティとしても、雪と遊べるスノーシューダウンヒルやバナナボート、4,020m滑走できるスノーカートコースなどとても充実しています。またリゾート内にある「アイスヴィレッジ」では、アイスドームやスケート場がライトアップされ、アイススケートを楽しみながら、幻想的な世界を満喫できるので、デートスポットとしてもお勧めしたいです。
新千歳空港以外にも、旭川空港や帯広空港からもアクセスできるので、空港を選ばないのもありがたいですね。
富良野スキー場
富良野スキー場は、北海道の数あるスキー場の中でもトップクラスの規模を誇っていて、4kmを超えるロングクルージングを堪能することができるスキー場です。
アルペンスキーワールドカップやスノーボードワールドカップなど、過去には数多くの大会が開催されています。
富良野ZONEと北の峰ZONEの2つに分かれていて、全23コースがあり、大雪山連峰の眺望と豊富なコースバリエーションの中で、上質のパウダースノーを楽しめるのが魅力的です。
気温の低いエリアならではの、極上のパウダースノーが楽しめますよ!一度滑るとファンになってしまうこと間違いなしでしょう。
また、富良野スキー場は気候が比較的安定していることと、混雑が少なめなのもメリットの一つです。最寄りの空港は旭川空港ですが、新千歳空港からも車で約2時間10分で行くことができるので、こちらのスキー場も空港選びに悩まなくていいのが嬉しいですね。
まとめ
今回は、北海道でスノーボードを楽しむならぜひココのスキー場!と自信をもって言えるスキー場をご紹介してきました。
どこのスキー場も雪質が良く、ゲレンデが広大でコースも豊富なので、迷ってしまいますよね。どこのスキー場を選んでもスノーボードを存分に楽しんでいただけると思うので、気になるところから行ってみるといいでしょう。
ちなみに、ルスツ、キロロ、ニセコはそれぞれの距離が比較的近いので、「ルスツに滞在しているけれど明日はキロロに滑りに行こうかな」ということもできちゃいます!まずはこのエリアから攻めていくのもお勧めですよ。
こちらのサムライスノーブログでは、スノーボードにかかわるお役立ち情報はもちろん、スノーボードアイテムについての豆知識や滑り方のコツなどもご紹介しております。
もし、スノーボードに関してわからないことや疑問があれば、ぜひお気軽に私たち現役のA級インストラクターにご相談ください。
コメント