現役A級イントラ解説!ヨネックス(YONEX)の軽量&高反発スノーボード板おすすめモデル

ヨネックス(YONEX)ブランドといえば、バドミントンやテニスのラケットで世界的に有名な日本メーカーというイメージが強いかもしれませんが、実はスノーボードでも高い評価を得ているブランドなんです。YONEX独自のカーボン素材を活かした軽量設計と高反発性能は、操作性と安定性を両立していて、まさに日本の雪質にピッタリのスノーボード板です。

 

ただ、バートンやサロモンなど、スノーボードブランドとして有名な他のブランドに比べるとまだまだ知名度が低く、ヨネックスのスノーボード板についてあまり詳しく知らない方も多いかもしれませんね。

 

そこで今回は、現役のA級インストラクターである私たちが、ヨネックスのスノーボード板の特徴や魅力、ご自身のレベルに合わせたスノーボード板の選び方のポイント、そしてヨネックスのおすすめモデルについて詳しくご紹介していきます。

 

またバートンやサロモンなど他のスノーボードブランドとの比較についても触れていきますので、どのブランドの板にするか迷っている方はぜひ参考にしてみてくださいね。

 

 

自己紹介
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Aya-chan & Arata

☆Aya-chan☆
A級トップ合格インストラクター。東京大学 理科二類卒。ウェブデザイナー。趣味美容ケア、特技ビール早飲み。

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☆Arata☆
元公認スクール指名No.1インストラクター。情熱スノーボーダー。趣味ダイエット、特技リバウンド。

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スノーボード歴20年以上、年間滑走は120日ほど。JSBA公認A級インストラクター。
北海道のルスツを中心に夫婦でプライベートレッスン専門のスノーボードスクールを運営しています☆

ブログではスノーボードに関する「本当に役に立つ」情報を発信していきたいと思っています。スノーボードを物理学など理系の観点も含めて楽しく解説していきます!

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ヨネックス(YONEX)スノーボードの特徴とは

まずは、ヨネックス(YONEX)のスノーボードの板にはどのような特徴があるか見ていきましょう。

 

カーボン技術による超軽量設計

ヨネックス最大の特徴は、スポーツラケット製造で培ったカーボン加工技術をスノーボードに応用している点です。

 

  • 通常の木材コアだけでなく、高強度カーボンを組み合わせることで、板の重量を抑えつつ反発力をアップ。
  • 軽いので取り回しが良く、長時間滑っても疲れにくい。
  • 特に女性や体力に自信のない人、グラトリやスピントリックを多用するライダーにメリット大。

 

 

高反発&優れたトーション(ねじれ剛性)

カーボンの反発力により、オーリーやジャンプ時の「弾き」が強く、少ない力でも高さが出しやすい構造です。

  • カービングでは切り返しが速く、ターンのキレが向上。
  • グラトリではプレス中の安定感が増し、着地時も板がしっかり戻る。
  • 反発力とねじれ剛性のバランスが取れているため、スピードを出しても板がブレにくい。

 

最新構造「CRIC構造」や独自シェイプ

ヨネックスはモデルごとに異なる独自構造を採用しています。

  • CRIC(カーボン・リインフォースド・インナー・コンポジット)構造:カーボンの配列を最適化し、軽量化と剛性を両立。
  • ISOコア:軽量ながら強度が高く、反応性が向上。
  • ISOMETRIC TIP:ノーズやテールの接雪点を工夫し、安定したターン導入を実現。

 

振動吸収性と安定性

軽量ボードは通常、高速時にバタつきやすい弱点がありますが、ヨネックスはアラミドハニカム構造や特殊カーボンレイアップにより、振動を抑えています。

  • 長時間のクルージングでも疲れにくい。
  • 荒れたバーンでも安定感が保たれる。
  • パウダーからアイスバーンまで幅広く対応可能。

 

日本雪質に最適化された設計

国産ブランドのため、日本のパウダーや湿雪に合うよう開発されています。

  • 軽量なので深雪での浮力が得やすく、体力の消耗を抑える。
  • エッジのグリップ力が高く、春先の柔らかい雪やアイシーなバーンでも安定。
  • サイズ展開やウエスト幅も日本人の体格にフィット。

 

デザイン性と耐久性のバランス

  • 日本製ならではの仕上げの丁寧さと塗装クオリティ。
  • グラフィックはシンプルで上品なものが多く、大人のライダーにも人気。
  • カーボンは経年劣化が少なく、長く使える。

 

ヨネックスのスノーボード板の特徴をまとめると・・・

ヨネックスのスノーボードは、「軽さ」「反発力」「日本雪質対応」という三大特徴を兼ね備えた、国内屈指の高性能ブランドです。

特にヨネックスの板は軽量性と高反発に優れているため、軽くて反発のある板を求めているライダーや、長く乗れる耐久性を重視する人にとっては、理想的な選択肢になるでしょう。

 

 

ヨネックスと他ブランド板との比較

この章では、スノーボードブランドとして有名な他のブランドの板とヨネックスの板との比較を見ていきましょう。

 

それぞれのブランドで力を入れている部分やメリットが違ってきますので、自分の求める理想の板はどのブランドに近いかを考えながら選んでみると面白いと思います。

 

ヨネックス vs バートン(BURTON)

  • ヨネックス
    • 軽量カーボン構造で取り回しやすく、長時間滑っても疲れにくい。
    • 国産設計で日本雪質にフィット。
    • グラトリやカービングに強く、滑走感がシャープ。
  • バートン
    • モデル数が豊富で、世界中のライダーから支持。
    • 柔らかめのモデルも多く、初心者でも扱いやすい。
    • 海外パウダーや硬い圧雪バーンにも対応。
      まとめ:軽量性と反発力を求めるならヨネックス、幅広い選択肢とグローバルスタンダードを求めるならバートン。

 

ヨネックス vs サロモン(SALOMON)

  • ヨネックス
    • 国産品質で細部の作りが非常に丁寧。
    • 軽量+高反発のため、素早い動きやジャンプ系に向く。
    • サイズ設計が日本人向けで、足回りが自然。
  • サロモン
    • エッジグリップ性能が高く、硬めの雪面や高速カービングが得意。
    • フリースタイルからフリーライドまでモデル展開が広い。
    • デザイン性が高く、海外ライダーにも人気。
      まとめ:軽量性と日本雪質対応ならヨネックス、グリップ力とハイスピード安定性を求めるならサロモン。

 

ヨネックス vs 国産他ブランド(OGASAKA・MOSSなど)

  • ヨネックス
    • 軽量・高反発・振動吸収性を高次元で両立。
    • 他国産ブランドに比べても重量の軽さはトップクラス。
  • OGASAKA
    • カービング特化型でエッジの切れ味が抜群。
    • 重量はややあるが、その分安定感が高い。
  • MOSS
    • パウダー・フリーライドに特化したモデルが多く、深雪での浮力が強み。
    • 操作感はしっとり系で、ヨネックスよりややマイルド。
      まとめ:軽快な操作感やトリック性能はヨネックス、安定感や専門特化は他ブランドが優位な場合も。

 

比較まとめ

  • ヨネックス:軽量性・反発力・国産品質 → グラトリ・カービング・オールラウンド派に最適
  • バートン:モデル数と世界的知名度 → 初心者〜プロまで幅広く対応
  • サロモン:エッジ性能と高速安定性 → ハードバーンやスピード派に
  • 国産他ブランド:専門特化型 → カービング極めたい・パウダー専用などニッチ志向に

 

 

レベル別|スノーボード板選びのポイント

ここからは、スノーボードのレベル別に板選びのポイントを簡単にまとめてご紹介していきます。それぞれのレベルでおすすめのヨネックスのモデルもご紹介していますので、次の章と合わせてチェックしてみてくださいね。

 

初心者の板選びのポイント

  • 柔らかめのフレックス:ターン習得がスムーズ
  • 短めの長さ:身長−15〜20cm程度で操作しやすい
  • ツインシェイプやディレクショナルツイン:前後どちらでも滑りやすい形状がおすすめ
  • 例:「GROWENT」「SMOOTH」

 

中級者の板選びのポイント

 

  • 中程度のフレックス:安定性と操作性のバランス
  • やや長めの長さ:スピードを出しても安定
  • スタイル特化型を選ぶ:カービング派ならエッジ性能重視、グラトリ派なら反発力重視
  • 例:「LUVARTH」「ACHSE」

 

上級者の板選びのポイント

 

  • 硬めのフレックス:高速安定性と反発力が必要
  • 長めのサイズ:ハイスピードやパウダーでも安定感抜群
  • 目的に応じて尖ったモデルを選択:大会志向やバックカントリー向け
  • 例:「THRUST」「ACHSE」

 

ヨネックス(YONEX)板のおすすめモデルとスペック詳細

 

ここからは、いよいよヨネックスのスノーボード板のおすすめモデルをご紹介していきたいと思います。それぞれのモデルの特徴はもちろん、おすすめの用途についてもコメントしていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

SMOOTH(スムース)

  • 対象レベル:初中級〜上級
  • 形状:ディレクショナルツイン
  • 特徴詳細:
    ヨネックスの中でも最もバランスの良いオールラウンドモデル。軽量カーボン構造により、低速でも曲がりやすく、高速時も安定。グラトリやパークにも十分対応でき、カービング性能も高い。雪質を問わず使える万能選手。
  • おすすめ用途:ゲレンデ全般・グラトリ・カービング

 

ACHSE(アクセ)

  • 対象レベル:中級〜上級
  • 形状:ディレクショナル
  • 特徴詳細:
    グラトリに適した反発性の高いモデル。また、深いエッジグリップと高い反発力により、ハイスピード時でも板がブレにくいので、カービング好きやカービングの中にトリックを入れてラントリに挑戦したいスノーボーダーに好まれる。
  • おすすめ用途:ラントリ・グラトリ・カービング

 

GROWENT(グロウエント)

  • 対象レベル:初心者〜中級者
  • 形状:ツイン
  • 特徴詳細:
    初めて自分の板を持つ人に最適な軽量モデル。柔らかめのフレックスで、低速でもターンが簡単。エッジの引っ掛かりを抑えた設計で、転倒リスクを減らしながら練習できるため、グラトリ初心者にもおすすめ。
  • おすすめ用途:ゲレンデ練習・グラトリ初心者

 

LUVARTH(ルヴァース)

  • 対象レベル:中級〜上級
  • 形状:ツイン
  • 特徴詳細:
    カービングとパウダーに適したモデル。浮力があるので深い新雪のパウダーを滑りたい方や、ゲレンデとパウダー両方をバランスよく楽しみたい方におすすめ。
  • おすすめ用途:カービング・パウダー

 

THRUST(スラスト)

  • 対象レベル:上級者
  • 形状:ディレクショナル
  • 特徴詳細:
    ヨネックスのフラッグシップカービングモデル。剛性が高く、反発力も強いため、高速カービングやビッグジャンプでも安定感抜群。
  • おすすめ用途:カービング・高速ライディング

 

まとめ

今回ご紹介してきたヨネックスのスノーボード板は、軽量・高反発・国産品質という三拍子そろった優秀なブランドです。

 

これまで「ヨネックスはテニスやバドミントンのブランドでしょ」と思っていた方は、かなり意外だったかもしれませんが、スノーボードの板でもかなりのハイクオリティでたくさんのモデルを出しているんです。

スノーボード初心者の方は「GROWENT」や「SMOOTH」、中級者は「LUVARTH」や「ACHSE」、上級者は「THRUST」や「ACHSE」など、自分のレベルとスタイルに合った1本を選ぶことで、滑りやすさと滑りのスキルが一気に上達するでしょう。

 

私たちSamuraiSnowConciergeは、ヨネックス板のお勧めモデルの情報はもちろん、そのほかのアイテム選びのコツや、スノーボードの滑りの技術などもご紹介しております。

 

もし、スノーボードに関してわからないことや疑問があれば、ぜひお気軽に私たち現役のA級インストラクターにご相談くださいね。

 

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