スノーボード検定を受ける意味とは?検定概要と合格のためのポイント

スノーボードが滑れるようになって、うまくなってくると

「自分の実力ってどのくらいなんだろう?」

と気になってくる人も多いはず。

 

また、スノーボードを頑張ってレベルアップしてくると、それを形にして資格として持っておきたいと思う方もいらっしゃるでしょう。

 

そんな方におすすめなのがスノーボード検定です。

 

スノーボード検定はバッチテストとも言われていて、自分のスノーボードスキルを客観的に知ることができ、資格としても使うことができます。

 

今回は、現役のA級インストラクターである私たちが、スノーボード検定を受ける意味やメリットをはじめ、検定に適している板選びのポイントや検定におすすめの板をご紹介していきますので、検定を受けるかどうか迷っている方は参考にしてみてください。

 

なお、スノーボード検定についての基本的な概要についても合わせて説明していきますので、「検定ってなに?」という方もぜひ読んでみてくださいね。

 

 

Arata
Arata

スノーボード検定(バッチテスト)はインストラクターを目指している方や、大学受験のアピールに使いたい方、お子様の英才教育を考えている方に特におすすめの試験です。

 

 

自己紹介
ブログ運営者
Aya-chan & Arata

☆Aya-chan☆
A級トップ合格インストラクター。東京大学 理科二類卒。ウェブデザイナー。趣味美容ケア、特技ビール早飲み。

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☆Arata☆
元公認スクール指名No.1インストラクター。情熱スノーボーダー。趣味ダイエット、特技リバウンド。

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スノーボード歴20年以上、年間滑走は120日ほど。JSBA公認A級インストラクター。
北海道のルスツを中心に夫婦でプライベートレッスン専門のスノーボードスクールを運営しています☆

ブログではスノーボードに関する「本当に役に立つ」情報を発信していきたいと思っています。スノーボードを物理学など理系の観点も含めて楽しく解説していきます!

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スノーボード検定について

 

まずは、スノーボード検定についての概要から説明していきましょう。

 

 

※ここではJSBAの検定について主にお伝えしていきます。

検定はJSBAとSAJの2種類の団体で受けられる

 

スノーボードでの検定はJSBA(日本スノーボード協会)が主催している検定と、SAJ(全日本スキー連盟)が主催している検定の2種類があります。

 

どちらも検定の内容はそれほど大きく変わるわけではないのですが、スノーボードの概念に対する考え方が少し違っていたり、難易度に少し差があったりします。スノーボードの概念に対する考え方については長くなるのでレッスンを受けていただいた方に個別にお伝えしたいと思いますが、難易度に関してはJSBAの検定のほうが難しいと言われています。

 

そのため、「とにかく資格が欲しい」という方はSAJの検定からチャレンジしたほうがいいですし、「より厳しい環境で実力を試してみたい」という方はJSBAの検定に挑戦してみたらいいと思います。

 

 

どこで受けられる?

 

自分のスノーボードの実力を試すために「検定を受けよう!」と決めたら、どこで受ければいいのか気になりますよね。

 

スノーボード検定はどこのスキー場でも受けられるわけではなく、JSBAかSAJに所属しているスノーボードスクールがあるスキー場でなければ受けることができません。

 

そのため、事前にどこのスキー場で受けるかを決めておきましょう。参考までにJSBAのスキー場に詳説しているスクールが載っている外部サイトを以下に載せておきます。

 

参考外部サイト:JSBA公認スノーボード学校一覧

 

 

いつ受けられる?

 

どこのスキー場で検定を受けるか決まったら、次に受ける日程について確認していきましょう。

 

検定方式によって受けられる日程は違う

 

少々ややこしい話になってしまうのですが、先ほどJSBAとSAJと2種類の検定があるとお伝えしましたが、それぞれの団体にも【スキルチェック方式】【レッスン内チェック方式】の2種類あります。それぞれの内容は以下の通りです。

 

☆スキルチェック方式 : 2人以上の検定員と他の受験者が見ている中で、テスト種目を1本ずつそれぞれ一人ずつ順番に滑り、テストする方式

 

☆レッスン内チェック方式 : 通常のレッスンを受ける流れで検定員であるインストラクターからアドバイスをもらいながら、レッスンの中で一定の技術に達しているかをテストする方式

 

どちらの方式で受けるのかは自分で決めることができますが、それぞれの方式によって受けられる日程が変わります。

 

スキルチェック方式は試験日として各スキー場で日程が設けられていますので、検定を受けようと思っているスキー場のホームページなどで確認する必要があり、その日程に合わせて予定を調整しなければなりません。

 

レッスン内チェック方式は、レッスンを受けている中で行われる試験なので、レッスンの予約さえ取れればいつでも受験することが可能です。ただ、検定をすることができる資格を持つインストラクターでなければ試験ができないので、繁忙期などは早めに予約しておくのがおすすめです。

 

 

受験料はいくら?

 

スノーボード検定の受験料(JSBA)に関しては、以下の通りです。

 

2級・1級の受験料:税込み2750円

2級・1級の公認料:税込み2750円

 

参考サイト:JSBA公式サイト

 

公認料というのは、合格したときに払うお金のことです。なお、2級以上を受けるためにはJSBAの会員にならなければならないので、会員費の6,000円も必要になります。

 

もし、レッスン内チェック方式で受ける場合はこれにレッスン料もプラスになります。

 

 

Aya-chan
Aya-chan

レッスン内チェック方式で受ける際のレッスン料は各スキー場のスクールによって異なりますので、事前に確認しておくのが安心です。スクールによってはプライベートレッスンでのみ検定を受け付けているところもあります。

 

 

スノーボード検定では何をテストされるの?どうすれば受かる?

 

スノーボード検定を受けるとなったら、受かるためにしっかりと練習して臨むのがおすすめです。

 

一般的に「上手」と言われている方でも、検定でチェックされるポイントを押さえておかないと合格することはできませんので、あなどるのはNGですよ!

 

どんな内容のテストなのか、何を重点的に見られるのかについてですが、受ける級によって内容も着眼点も若干変わってきます。

 

文章だけだとなかなか伝わりにくいですし、本人の滑りを直接見てアドバイスさせていただくのが一番早くて効率的なのですが、簡単に以下に検定のテスト内容と、見られるポイント(着眼点)をまとめておきますので参考にしてみてください。

 

 

2級

 

カービングターンショート

【着眼点】

・確実な雪面グリップ

・安定したスピードのコントロール

・適切な荷重、抜重

・左右均等なターン弧

 

Arata
Arata

簡単に言うと、しっかりと板をコントロールしてターンサイズを調整して滑ることができているかを見られます。

 

 

ベーシックカーブロング

【着眼点】

・安定した全体のフォーム

・スムーズで適切な上下運動

・適切なポジショニング

・左右均等なズレの少ないターン弧

 

Aya-chan
Aya-chan

ターンサイズの調整に加え、ストロークと呼ばれる上下の運動ができるかが見られています。ストロークはただ上下運動をすればいいというものではなく、上下運動のタイミングと方向と量が重要になります。

 

 

フリーライディング

【着眼点】

・斜面状況に合ったボードコントロール

・流れの良い運動と滑走

・複数の滑走技術を組み合わせた演技構成

 

Arata
Arata

フリーライディングは積極的な滑りをしたほうが点が出やすくなります。グラトリに自信がある方はグラトリを構成にいれてもOKですよ。ただ、失敗してしまうと減点されるので要注意です。

 

 

1級

 

ベーシックカーブショート

【着眼点】

・確実な雪面グリップ

・安定したスピードのコントロール

・タイミングの合った上下運動

・左右均等なターン弧

 

 

Aya-chan
Aya-chan

1級のショートターンは2級のショートターンでのサイズコントロールに加えてストローク(上下運動)をすることが求められます。ターンサイズが小さい分、動きが忙しくなるので難易度が高くなります。

 

 

ベーシックカーブロング

 

【着眼点】

・安定した全体のフォーム

・スムーズで適切な上下運動

・適切なポジショニング

・左右均等なズレの少ないターン弧

 

 

フリーライディング

 

【着眼点】

・斜面状況に合ったボードコントロール

・流れの良い運動と滑走

・複数の滑走技術を組み合わせた演技構成

 

ロングターンとフリーライディングに関しては、JSBAが公式に出している着眼点は全く同じになっています。これは2級と1級が同じレベルというわけではなく、2級で見られていたことを1級ではもっと厳しく見られるということです。

 

全体的に1級は2級に比べるとターンスピードとターンクオリティがさらに求められることになります。

 

Arata
Arata

着眼点を文章にされるとなかなかわかりにくいですよね><インターネットの動画に試験対策の動画もいろいろと出ていますが、やはり合格率を上げて効率的に練習するためには、検定をするための資格を持っているインストラクターに直接教わるのが一番早いです。私たちも検定対策のレッスンを行っていますので、気になる方はご質問だけでもしてみてくださいね。

 

 

スノーボード検定を受ける意味とは

 

スノーボード検定については、インストラクターでもいろいろと意見が分かれます。「絶対に受けたほうがいい」という人もいれば「スノーボードは楽しければそれでよし、検定は必ずしも必要ない」という意見の人もいます。

 

検定を受けるかどうかはもちろん人それぞれで良いですが、私たちの考えとしては、検定を受けること自体には多くのメリットがあるということです。

 

この章では、スノーボード検定を受ける意味やメリットについてみていきましょう。

 

 

実力がわかる

 

検定では、検定員という資格を持っているインストラクターが客観的かつ公正に試験者のスキルをみて判断してくれるので、自分の実力がどのくらいかを知ることができるというメリットがあります。

 

自分の実力や滑り方を客観的に知ることによって、今後さらなるステップアップにつなげることもできます。

 

また、練習を重ねる中で、自分の滑り方と向き合って、どこが良くてどこが悪いのかという滑り方の分析をしていくことができるので、どういうスタイルで滑りたいのかを考えるきっかけにもなるでしょう。

 

 

スノーボードバッジテストは立派な資格として使える

 

簡単に言えば、スノーボード検定の資格を持っているとプチ自慢ができます(笑)

 

また、就職活動の際など、特技や保有資格の欄に堂々と書くこともできますし、受験などで有利にアピールすることもできます。

 

そういった意味で、就職活動や受験で活用するために、お子様にスノーボード検定を受けさせる方が増えているのも納得です。

 

 

Arata
Arata

お子様に検定を受けさせるのももちろん素敵ですが、一緒に親子で検定を受けるのもおすすめです。お子さんと切磋琢磨することで親子の絆も深まりますし、練習を一緒にしている中で「パパかっこいい!」とお子様から憧れられるかもしれませんよ!

 

インストラクターの資格が取れる

 

スノーボード検定を受けるメリットとして目に見えてわかりやすいものは、インストラクターになることができるという点でしょう。

 

インストラクターとして人にスノーボードを教えるためには、JSBAであればC級インストラクター以上の資格、SAJであれば準指導員以上の資格が必要です。

 

これらの資格がなければインストラクターとして活動することができませんので、インストラクターの仕事をしてみたいという方は検定を受けるメリット(というより必要性)がありますね。

 

 

Aya-chan
Aya-chan

人にスノーボードを教える仕事は、決して簡単ではありませんし、責任も大きいですが、スノーボードの楽しさを伝えることができるとってもやりがいのあるお仕事です!興味のある方はぜひ挑戦してみてください!!

 

 

ちょっと待って!そのままの装備で検定で実力出せますか?

 

スノーボード検定を受けることを決心した方は、一生懸命当日に向けて練習を重ねていくと思いますが、試験当日にひょんなミスから試験を受けられない、試験に集中できない、最悪の場合失格、ということにならないよう、必ず装備品の確認をしておきましょう。

 

流れ止め

 

流れ止めはリーシュコードとも呼ばれているもので、検定を受けるうえで必須アイテムになります。というか、ゲレンデルールとして「流れ止め装着は必須」とされているスキー場がほとんどです。

 

流れ止めはその名の通り、スノーボードの板が流れていってしまうのを防ぐためのものです。特に初心者のときはスノーボードを付けたり外したりするときに手間取ってしまうことも多く、その間に板を誤って流してしまう事故が多くなりがちです。

 

流れ止めはそれを防止するためのもので、検定においては必ず装着しなければいけないものです。検定を受ける時に流れ止めがない状態で滑走した場合、その場で不合格になってしまいますので注意してください。

 

Arata
Arata

検定を受けるほどの方であれば、上級者の方がほとんどなので「流れ止めがなくても板を流したりなんかしないよ」と思うかもしれませんね。しかし、検定に合格してインストラクターとして活動するようになると、まったくの初心者を教える機会も出てきます。

 

その際に、しっかりと流れ止めの必要性を理解して生徒に教えられることが必要だ、という意味も込めて検定では必須とされているのだと思います。

 

ヘルメットもしくは帽子

 

検定を受ける際にヘルメットが必須と思っている方も多いのですが、ヘルメット着用は必須ではなく、ニット帽などでも問題ありません。

 

注意点としては、普段スノーボードを滑るときに使っている慣れたものを使うということです。特に、ヘルメットは買ったばかりだと自分の頭にフィットしないことも多いため、検定を受けるからといって張り切ってヘルメットを買って当日にいきなり着けて臨むというのはおすすめしません。

 

できるだけ、普段通りの装備で臨むようにしましょう。

 

 

ゴーグルレンズ

 

普段滑るときからゴーグルはつけているとは思いますが、検定を受ける際は、レンズの予備を持っていくことをおすすめします。

 

というのも、当日の天候によってピーカンに晴れている日もあれば、曇っていて視界が悪い日もありますし、突然1日の中でも天候が変わることもあるため、どのような天候にも対応できるようにレンズの予備があるほうが安心だからです。

 

その日の天候にレンズが合っていないと、雪面のデコボコが見えにくくなって直前の練習や本番の滑りに集中できなくなってしまうリスクがあります。雪面のデコボコが見えやすくなるだけでも落ち着いて滑ることができますし、転倒のリスクを下げることができますので、ゴーグルのレンズは必ず予備を持っていくことをおすすめします。

 

リフト券

 

意外と忘れがちなのがリフト券です。バッジ検定の受験料にリフト券の料金は含まれていませんので、ご自身で各ゲレンデのリフト券を買っておく必要があります。

 

知らずに検定の集合場所に行ってしまうと、単純に焦りますし、試験時間に間に合わなくなるリスクもありますので注意しましょう。

 

なお、リフト券を事前に買っておけば、試験の前に自分自身とバーンのコンディションチェックで滑っておくことができますので、自信をもって落ち着いて試験に臨むことができます。

 

 

まとめ

 

スノーボード検定はスノーボーダー全員が受けなければいけない試験では決してありませんし、受けるか受けないかはそれぞれが決めるべきものです。

 

ただ、今の自分の実力を客観的に知ることができたり、さらなるステップアップを目指すことができたり、インストラクターとして活動できるようになったり、検定を受けることはメリットが大きいことも確かです。

 

もし、少しでも「今の実力が知りたい」「検定を受けてみたい」という方がいらっしゃれば、お気軽にいろいろとご質問ください。

 

私たちは、現役インストラクターとして皆様にレッスンをさせていただくのはもちろんですが、滑りの悩みや道具の疑問も随時受け付けておりますので、気になることがあれば、いつでもご相談くださいね。丁寧にお答えさせていただきます!

 

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