スキーを本格的に始めたいな、と思ったとき多くの人が「スキー板はどれにしよう」「板選びのポイントは何だろう」とスキー板にばかり注目しがちですが、実はスキーの上達を早めるためにはブーツ選びこそが一番重要と言われています。
スキーブーツが自分の足に合っていないと、どんなに良い板を使ってもコントロールできず、痛みや疲労の原因になってしまいますし、痛みや疲労が酷いとスキーが嫌いになってしまう人も少なくありません。コントロールもうまくできなくて上達もできないとつまらなくなってしまいますよね。
特にスキー初心者は「足が痛くて1日滑れなかった」という経験をしがちです。だからこそ、フィット感が良く、初心者向けの柔らかめフレックスのブーツを選ぶことが、快適に上達するための近道です。
そこで今回は、スキー初心者でも失敗しないスキーブーツの選び方やおすすめモデルをわかりやすく解説します。レンタルのスキーブーツから卒業したい、もっと楽に滑れるようになりたい、という方はぜひ参考にしてみてくださいね。
参考記事:スキー初心者必見!失敗しない板選びのポイントとお勧めモデル
スキーブーツの基礎知識を徹底解説
スキーブーツを選ぶ時、普段の靴を選ぶのと同じノリで選んでしまうと間違いなく失敗してしまうでしょう。
スキーブーツには独特の特徴や選ぶコツがありますので、ショップを覗く前に事前に確認しておきましょう。
サイズ(モンドポイント)
スキーブーツのサイズは モンドポイント(Mondopoint) という表記で記載されます。これは「足の実寸の長さ(cm)」をそのまま表したものです。
例えば、足の実寸が25.2cmなら「25.0〜25.5cm」のブーツを選ぶのが一般的です。
ただし注意したいのが、普段のスニーカーサイズとは違うということ。普段26.0cmの靴を履いている人が、スキーブーツでは25.5cmがジャストというのはよくある話です。実寸サイズを選ぶ時の注意点は以下になります。
- つま先が軽く触れるくらいがベスト
- 試着で「きついかな?」と感じても、インナーが馴染んでくるとちょうど良くなる
- 大きめを選ぶと、足が動いてしまいコントロールできず、靴擦れや疲労の原因になってしまう
👉 スキー初心者こそジャストサイズを選ぶことが大切です。
フレックス(硬さの指数)
フレックスとはブーツの硬さを数値化したもの。60〜130くらいの範囲で表示されます。
- 柔らかい(60〜80) → スキー初心者向け。足首の動きがスムーズで扱いやすい。
- 中間(90〜110) → スキー中級者向け。スピードを出しても安定感がある。
- 硬い(120以上) → スキー上級者やレーサー向け。力強いエッジコントロールが可能。
初心者の場合は 70〜90前後 がちょうど良いラインです。硬すぎると板をうまく操作できず、柔らかすぎるとスピードが出た時に不安定になるため、ショップで試してから選ぶと安心です。
ラスト幅(足の横幅)
ラスト幅とは、ブーツの前足部(母指球あたり)の内側の横幅のことです。
欧米ブランドは「細め(98mm前後)」が多く、日本人のように幅広・甲高の足には合わないこともあります。
一般的な基準は以下の通りです。
- 98mm前後 → 細め。競技志向の人、足幅が狭い人向け。
- 100〜102mm → 標準。多くの人にフィットする万能タイプ。
- 103mm以上 → ワイド。日本人の幅広足や初心者におすすめ。
👉 初心者は「100mm以上」のモデルを選ぶと快適に履けるケースが多いです。
インナー(内側のライナー)
スキーブーツは「アウターシェル(硬い外側)」と「インナー(柔らかい内側)」の二重構造になっています。
インナーの種類
- プレ成型インナー:最初から形が出来ているインナー。履き始めは固いが、徐々に足に馴染むのが特徴。
- 熱成型インナー(サーモフィット):加熱して足型に合わせられる。短時間でフィット感が出る。
- カスタムインナー:ショップで足型をとって完全フィットに加工する上級仕様。
初心者は「熱成型インナー」搭載モデルを選ぶと、足の痛みが軽減され快適さが段違いなのでおすすめです。
ブーツの高さと前傾角度
- ブーツの高さ(カフハイト):足首をどの程度まで支えるか。
⇒初心者は高すぎない方が動きやすい。 - 前傾角度:スキーブーツは少し前傾姿勢になるように作られています。
⇒角度が強すぎると太ももが疲れ、逆に弱すぎると後傾になりやすいです。初心者モデルは比較的マイルドな前傾設定が多いです。
重量
軽量ブーツは動きやすく疲れにくいですが、サポート力はやや弱めなのが少しネックです。初心者には「軽量で履きやすい」ブーツが合いやすいです。
ビンディングとの互換性
スキーブーツはスキー板とビンディングの規格に合わせる必要があります。基本的に「アルペン規格」が主流ですが、最近は「グリップウォーク(Grip Walk)」対応のモデルも増えています。
👉 初心者は、購入時にショップスタッフに「このブーツは自分の板のビンディングに合うか」を必ず確認しましょう。
履き心地チェックのポイント
試着するときは以下を確認しましょう。
- つま先 → 軽く触れる程度
- かかと → 浮かないか
- 足首 → 動かした時に自然に屈伸できるか
- 甲 → 痛みや圧迫が強すぎないか
スキーブーツ基礎知識まとめ
スキーブーツの基礎知識としては「サイズ・フレックス・ラスト幅・インナー」の4つを理解して選べば失敗しにくいです。
スキー初心者は「柔らかめフレックス・広めラスト幅・熱成型インナー搭載」のモデルを選ぶと快適に滑れますよ。
スキー初心者がブーツを選ぶときに知っておきたいこと
レンタルとの違い
レンタルブーツはサイズがざっくりな上に劣化していることも多く、フィット感に欠けてしまいます。自分用のスキーブーツを持つだけで、スキーの快適さが格段にアップします。
痛みやしびれを防ぐ
試着時に「つま先が少し触れる程度」「かかとが浮かない」「締め付けても血流が止まらない」ことをチェックしておきましょう。スキーブーツで最も大事なことは、痛みやしびれがなく快適に滑ることをサポートするかどうかです。
試着のコツ
午後は足がむくむので、午前中に試着するとベストサイズがわかります。できるだけ午前中にショップに行くといいですね。
スキー初心者におすすめのブーツ10選
ここではスキー初心者でも扱いやすく、価格や履き心地のバランスが良いモデルをブランド別に紹介します。
① SALOMON(サロモン) X ACCESS 70 WIDE
- 特徴:とにかく履きやすさを追求した初心者定番ブーツ。フレックス70で柔らかく、足幅も広めに対応。
- おすすめポイント:スキーを始めたばかりの人が「足が痛くない!」と感じやすい設計。軽量で長時間履いても疲れにくい。
② ATOMIC(アトミック) HAWX PRIME 85 W(女性用)
- 特徴:女性専用設計で足首周りのホールド感が抜群。フレックス85で初心者〜中級者に対応。
- おすすめポイント:熱成型インナー搭載で、ショップで調整すれば自分の足にぴったりフィット。冷えにくい素材で女性に優しい。
③ HEAD(ヘッド) EDGE LYT 80
- 特徴:軽量化技術「LYT」を搭載し、とても軽いのが特徴。フレックス80で安定感と柔軟性のバランス◎。
- おすすめポイント:幅広・甲高の足でも快適にフィットしやすく、日本人に人気。
④ NORDICA(ノルディカ) SPORTMACHINE 75
- 特徴:足入れのしやすさが魅力で、初心者でも「ブーツが脱ぎ履きしやすい」と感じる設計。
- おすすめポイント:柔らかめフレックス75で疲れにくい。スキー1日目から安心して使えるモデル。
⑤ ROSSIGNOL(ロシニョール) ALLTRACK 80
- 特徴:ゲレンデだけでなく、ちょっとしたバックカントリーにも対応できる万能モデル。
- おすすめポイント:初心者が「将来的に少し冒険してみたい」と思った時にも長く使える。
⑥ LANGE(ラング) RX 80 W(女性用)
- 特徴:レーシングの名門ブランドの中で最も扱いやすい女性向けエントリーモデル。
- おすすめポイント:フィット感はタイトだが、その分コントロール性が高い。女性の本気初心者に◎。
⑦ FISCHER(フィッシャー) RC PRO 80
- 特徴:快適さを重視したフィットと自然な足首の動きが可能な設計。
- おすすめポイント:初心者がスムーズにターンを習得できるサポート性能が高い。
⑧ TECNICA(テクニカ) MACH SPORT HV 80
- 特徴:HV(ハイボリューム)設計で幅広甲高に最適。
- おすすめポイント:日本人の足型にピッタリ合いやすく、痛みが出にくい。
⑨ K2 BFC 80
- 特徴:「Built For Comfort」の名前通り、快適性を最優先したモデル。
- おすすめポイント:初心者が丸1日履いても「足が痛くない」と評価されるほど快適。
⑩ DALBELLO(ダルベロ) DS MX 75
- 特徴:エントリーモデルながらデザイン性も高く、コスパ抜群。
- おすすめポイント:軽量・履きやすさに優れ、価格も手頃。初めての1足にぴったり。
スキーブーツの価格帯目安
スキー初心者用ブーツの相場は 3万円〜5万円前後です。高く感じるかもしれませんが、レンタルを数回(1回3,000〜4,000円程度)利用するとすぐに元が取れるため、シーズン中に数回行く予定があるなら購入が断然お得です。
まとめ
スキー初心者の方は「自分はまだ初心者だし、自分専用のブーツはまだ早いかな」と考えている方もいらっしゃるのですが、スキー初心者の方こそ、まずは「自分の足に合うブーツ」を選ぶことが上達への近道です。
ポイントをまとめると
- サイズは実寸+試着で確認
- フレックスは70〜90前後の柔らかめ
- 日本人は幅広対応モデルを選ぶと快適
- おすすめモデルはサロモンやアトミックなど大手ブランドから選ぶと安心
自分に合うスキーブーツを手に入れるだけで、痛みやストレスから解放され、スキーをもっと楽しめるようになりますよ。
私たちSamuraiSnowConciergeは北海道のルスツでスキースノーボードレッスンを実施しているスクールです。私たちのスクールは、安全性と手厚く丁寧で一人一人に合わせた価値の高いレッスンをお客様に提供することをモットーにしているのでプライベートレッスンを専門としています。
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