スノーボードを始めてみたいけど、怪我が怖くて踏み出せない・・・
初めてスノーボードを滑った時に痛い思いをしたからまたチャレンジする勇気が持てない・・・
こんなお悩みをお持ちのスノーボード初心者の方は多いのではないでしょうか。
実際、慣れていないスノーボードというスポーツで転んでしまうと想像以上に痛いですし、転び方をマスターする前だと余計なところに力が入って怪我の部分以外も痛みが出てしまいます。
スノーボードに慣れるまでは「転ぶことが当たり前」ということを前提に考え、それに対しての対策を打っておくことが安全に楽しめて早く上達する上で重要なポイントです。
そこで今回は、現役のA級インストラクターである私たちが、怪我を防ぐためのプロテクターの重要性とおすすめプロテクターについて詳しく解説していきます。
「スノーボードは滑りたいけど怪我が怖い」「怪我のリスクを抑えて安全に楽しみたい」という方はぜひ参考にしてみてくださいね。
初心者によくあるケガとプロテクターの必要性
スノーボード初心者はバランスが安定しないため、転倒がつきものです。むしろ、転ばずにスノーボードが上手になる人は存在しないと言っても過言ではありません。
プロテクターを着用することで、怪我のリスクを大幅に減らすことができますし、安心して練習に集中することができるので、上達スピードも早くなります。
また、安全装備をつけていることで精神的にも安心でき、恐怖心が減って楽しみながらスノーボードを練習できるようになるという効果もあります。
転び方をマスターしていない初心者のうちは以下のような怪我につながることが多くあり、プロテクターをつけないままだとより大きな怪我になってしまう恐れがありますので注意しましょう。
▶ 逆エッジによる転倒
特徴:スノーボード特有の転倒原因です。進行方向とは逆のエッジ(板の端)が雪面に引っかかり、前方や後方に急激に転倒してしまいます。
リスク:
- 前方に倒れる → 手首や肩を強打しやすい
- 後方に倒れる → 尾てい骨や後頭部を強打する可能性がある
この「逆エッジ」こそ、初心者が最も恐れる転倒です。ヘルメット・リストガード・ヒップパッドといったプロテクターが大きな役割を果たします。
関連記事:スノボ初心者必見|スノーボードの逆エッジを回避するコツを大公開!
▶ 手首の骨折・捻挫
初心者は転倒時に反射的に手をついてしまうため、手首を痛めるケースが非常に多いです。特にスノーボードではスキーよりも両足が固定されているため、バランスを崩すととっさに手で支えがちです。
👉 リストガードの装着で衝撃を分散し、骨折リスクを大幅に減らせます。
▶ 尾てい骨・腰の打撲
「尻もち」はスノーボード初心者の代名詞ともいえる転び方です。特に硬いバーンでは1回の転倒で尾てい骨を強打し、滑る気力をなくすほどの痛みが走ります。ひどい場合は骨にヒビが入ることも><
👉 ヒップパッドで衝撃を吸収すれば、痛みを最小限に抑えられます。
▶ 膝の打撲
練習中に座り込むことが多い初心者は、膝を雪面にぶつけやすいです。アイスバーンでは青あざや強い痛みの原因になってしまいます。
👉 ニーガードをつけると、座り込み時や転倒時のダメージを防げます。
▶ 頭部の衝撃
逆エッジで後ろに倒れたとき、後頭部を雪面に直撃する危険があります。ヘルメットをつけていないと、脳震盪や大きな怪我につながることもあるので注意が必要です。
👉 ヘルメットはスノーボード初心者にとって必須アイテムです。
スノーボード初心者におすすめのプロテクター一覧
ここまでで、スノーボード初心者にとってプロテクターがいかに重要であるかということを解説してきました。
この章では、初心者におすすめのプロテクターについて詳しくご紹介していきます。最低限頭を守るためのヘルメットは購入もしくはレンタルを考えたほうが良いでしょう。
▶ ヘルメット
役割:頭部を守る最重要アイテムです。スノーボード初心者は特に転倒が多く、雪面や硬いバーンに頭を打ち付ける危険があります。ヘルメットがあれば脳震盪や頭部外傷のリスクを大きく軽減できますので、最低限ヘルメットは事前に準備しておくことをお勧めします。
選び方のポイント
- 調整機能(サイズ調整ダイヤル)がついているとフィット感が高い
- ゴーグルと干渉しないデザインを選ぼう
- 通気孔の有無(曇り対策や蒸れ防止)もチェックしておくと◎
▶ リストガード
役割:転倒時に手をついて骨折・捻挫するリスクを防ぐためのアイテムです。スノーボード初心者の怪我で最も多いのが手首の骨折なので、ぜひ装着したいアイテムです。
選び方のポイント
- グローブ一体型タイプ → 装着感が自然で邪魔にならない
- インナータイプ → 手持ちのグローブに合わせられる

SamuraiSnowConciergeのスノーボードレッスンでは、初心者の方向けにリストガードの無料レンタルを行っています。
▶ ヒップパッド(お尻プロテクター)
役割:初心者の“あるある”の尻もちの痛みを軽減してくれるアイテムです。硬いアイスバーンや圧雪されたゲレンデでは特に威力を発揮します。お尻だけでなく太ももや尾てい骨周りを守るモデルもありますよ。
選び方のポイント
- ショートパンツ型 → 動きやすく快適
- ロングパンツ型 → 大腿部まで広範囲をガード
- フィット感が高いストレッチ素材だと滑走中も気にならない
▶ ニーガード(膝パッド)
役割:膝からの衝撃を守るプロテクターです。初心者は「膝立ち」や「座って待つ」ことが多く、直接膝をつく場面も多いため、痛み防止に役立ちます。
選び方のポイント
- マジックテープ式 → 着脱が簡単
- スリーブ式 → タイツ感覚で違和感が少ない
▶ 背中・脊椎プロテクター
役割:後ろ向きに転倒した際の背骨・腰を守るアイテムです。スピードに乗り始めた初心者や、混雑したゲレンデでの衝突リスクを考えると安心感が増します。脱初心者を目指して練習しているスノーボーダーに特におすすめのプロテクターアイテムと言えます。
選び方のポイント
- ベスト型 → 着用感が自然でずれにくい
- プレート型 → 衝撃吸収力が高く本格的
初心者におすすめのプロテクターブランド紹介
おすすめのプロテクターはわかったけど、どのブランドのプロテクターにするか迷ってしまう、という方のためにおすすめのプロテクターブランドも合わせてご紹介していきます。
DAKINE(ダカイン)
サーフ・スノー業界で人気のアメリカブランド。リストガードやバックプロテクターなど機能的なアイテムが多く、デザイン性も高いのが特徴です。
BURTON(バートン)
スノーボーダーなら誰でも知っているスノーボード最大手のブランドです。初心者でも使いやすい軽量なヒップパッドやプロテクターショーツが揃っています。機能性が高く安心感もある上にウェアとの相性も良いので取り入れやすいでしょう。
POC(ポック)
北欧スウェーデン発のプロテクションブランドです。ヘルメットや脊椎プロテクターは特に高評価で、安全性とスタイリッシュなデザインを兼ね備えているので、プロテクターは見た目が悪くなるからつけたくない、という方でもオシャレに導入できますよ。
GIRO(ジロ)
ヘルメットで定評のあるブランドです。フィット感が高く、ゴーグルとの相性も抜群。初心者から上級者まで愛用者が多いです。
Dainese(ダイネーゼ)
バイク用プロテクターで有名なイタリアブランドです。背中や腰を守る本格的なプロテクターが多く、安全性重視の人におすすめです。
PRO-TEC(プロテック)
スケートやBMXなどアクションスポーツの定番プロテクターです。シンプルで価格も手頃なので、初心者の最初の1つとしておすすめです。
プロテクターをつけるメリットまとめ
- 怪我を防ぎ、安全に楽しめる
- 痛みが減ることで練習に集中できる
- 恐怖心が少なくなり、正しい姿勢で滑る練習ができるので上達が早くなる
「転んでも大丈夫」という安心感は、初心者にとって非常に大きなポイントです。プロテクターをつけることで安全性が増すだけでなく、上達スピードも格段にあがりますので、ぜひプロテクターを取り入れてみてくださいね。
初心者こそレッスンを受けるべき理由
安全対策としてプロテクターを準備するのと同じくらい大切なのが「レッスンを受けること」です。独学で練習すると転び方も滑り方も我流になってしまい、怪我のリスクが高まってしまいます。
スノーボードスクールやプロのインストラクターから学ぶメリットとして
・正しい姿勢や転び方を学べるため、怪我のリスクが減る
・基礎をしっかり身につけられるので上達が早くなる
・自分に合ったペースで練習できるので安心
などが挙げられます。
特に初心者の最初の1日〜2日でレッスンを受けておくと、その後の滑走がぐんと楽になりますので、効率よくスノーボードを練習したい、限られた日数で滑れるようになりたい、という方はぜひレッスンを受けてみてくださいね。
まとめ
スノーボード初心者が安全に楽しむためには、プロテクターの着用とレッスンの受講が欠かせません。
「守るための装備」と「正しく学ぶ環境」があれば、怪我を防ぎつつ楽しく上達することができますよ。これからスノーボードを始める方は、ぜひプロテクターを揃え、プロのインストラクターからレッスンを受けて、安心・安全なスノーボードデビューをしてみてください。
私たちSamuraiSnowConciergeは、初心者向けのプロテクター情報はもちろん、そのほかのアイテム選びのコツや、スノーボードの滑りの技術などもご紹介しております。
もし、スノーボードに関してわからないことや疑問があれば、ぜひお気軽に私たち現役のA級インストラクターにご相談くださいね。
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