スノーボードを滑り始めて上手くなってくると、ゲレンデに行く機会も増えてきますよね。そうなると欲しくなるのが、自分だけのスノーボードウエア!
レンタルは楽だけど、ゲレンデに行く回数が増えてくると、コスパ面でも自分だけのウエアを買ったほうがお得だし、何より滑るときのモチベーションが全然変わってきます!!
でも、スノーボードウエアは普通の洋服と違って金額も高めだし、機能も色々あってどうやって選べばいいかわかりにくいですよね。それに、できれば着ているだけでかっこよく、スノーボードが上手に見えるウエアを選びたい!という方も多いのではないでしょうか。
もちろん、スノーボードそのものの滑りの技術はとても大切ですが、うまく見せるためには「ウエア選び」も重要なポイントです。
今回の記事では、着ているだけでスノーボードが上手に、そしてかっこよく見えるお勧めのメンズスノーボードウエアを、現役のA級インストラクターである私たちが詳しく解説していきます。
お勧めのスノーボードウエアはもちろん、その選び方のコツも合わせてご紹介しますので、ぜひ来シーズンのウエア選びの参考にしてみてくださいね。
スノーボードウエア選びのポイント
お勧めのスノーボードウエアをご紹介する前に、まずはウエア選びのポイントからお伝えしていきましょう。
ここをしっかり押さえて行けば、自分だけのお気に入り、かつ、かっこよく見えるウエアに出会えるはずですよ☆
① シルエットは「ややルーズ」が基本
スノーボードでは動きやすさが重要です。スキーと違って、ビンディングをつけ外しするときに、最初のうちは座って行うことが基本なので、座ったり立ったりする動作が多く、動きにくいウエアだとストレスフルになってしまいます。
細すぎるウエアだと、その動きを制限してしまうので、少し余裕のあるルーズフィットがベストです。ストリート感も出て、上級者っぽい雰囲気にすることができますよ。
ただ、あまりにもルーズすぎてもそれはそれで動きにくいので、少し大きめ、くらいの感覚がベストでしょう。
② カラーは「落ち着いたトーン+差し色」
ブラック、ネイビー、カーキなどのベースカラーに、ビビッドな差し色(オレンジ、イエロー、ブルーなど)を入れると、よりスタイリッシュな印象にすることができます。
全体的には落ち着いた印象で上級者感を出し、差し色でおしゃれ感を出していくのが良いバランスでおすすめです。
③ デザイン性+実用性をチェック
デザイン性はもちろん大切ですが、実用性の部分もぜひチェックしてみてください。
・耐水圧10,000mm以上
・ベンチレーション付き
・パスケースやスマホポケットの位置
など、最低限これらの項目は確認することをお勧めします。
見た目だけが良くても快適に滑れなければ、着なくなってしまうので、これらの機能チェックは忘れないようにしましょうね。

春先など少し暖かくなってからのゲレンデではベンチレーションは必須です!ベンチレーションのチャックのスムーズさも確認しておくといいかもしれないですね。
メンズ用スノーボードウエアの素材のおすすめと選び方
ウエアの選び方のポイントとして、どの素材を使ったウエアを選ぶかどうかも重要なポイントになります。
スノーボードを快適に楽しむためには、機能性に優れたウエアを選ぶことが大切なので、見た目やデザインだけでなく、素材にもこだわって選んでみるといいでしょう。素材選びをしっかりしておけば、寒さに強く、風や吹雪にも強く、動きやすいお気に入りのウエアに出会うことができますよ。
ここでは、メンズ用スノーボードウエアを選ぶ際に注目すべき素材やポイントをご紹介します。
スノーボードウエアに必要な機能とは?
スノーボードウエアを選ぶ際は、以下の機能がしっかりと備わっているかどうかを確認することが大切です。
- 防水性:雪や雨の侵入を防ぐ
- 透湿性:汗や蒸気を外に逃がす
- 保温性:体温をしっかりキープ
- ストレッチ性:滑る動きを妨げない柔軟さ
- 耐久性:転倒や摩擦にも強い素材
これらの機能を備えた素材を選ぶことで、寒くて過酷なゲレンデ状況であっても快適に滑ることができます。具体的にどのような素材があるのか、それぞれどういう特徴があるのかについては、次の章で詳しくお伝えしていきます。
スノーボードウエアに使われる主な素材とそれぞれの特徴
ゴアテックス(GORE-TEX)
- 特徴:高い防水性・透湿性・防風性を兼ね備えるハイエンド素材
- メリット:雨雪に強くムレにくい。厳冬期でも快適。
- おすすめタイプ:中〜上級者ボーダー、本格派のライダー、バックカントリーをよくするボーダー。
ハイベント(HyVent)、ドライライド(DRYRIDE)など独自素材
- 特徴:各ブランドが開発した防水・透湿素材。コスパ良好。
- メリット:価格を抑えながら、機能面もバランスが良い。
- おすすめタイプ:初心者〜中級者、ゲレンデメインの方(バックカントリーやサイドカントリーにはあまり行かない方)
ソフトシェル素材
- 特徴:軽量・柔らかい・ストレッチ性がある。防水性はやや劣る。
- メリット:パークや春スノーボードなど動きやすさ重視の場面でとっても重宝。
- おすすめタイプ:春・晴天時に滑る方、パークライドやグラトリメインで滑る動きやすさ重視の方
インシュレーション(中綿)入り素材
- 特徴:ウエア内部に保温素材(ポリエステルやダウン系)を内蔵
- メリット:防寒性が高く、厳冬期でもとっても暖かい。インナーを少なくできるので動きやすい。
- おすすめタイプ:寒がりの方、北海道など寒冷地で滑る方
素材選びのチェックポイント
チェックポイント | 理由・目安 |
防水性(耐水圧) | 10,000mm以上がおすすめ(高ければ高いほど◎) |
透湿性(g/m²/24h) | 5,000g以上で快適、10,000g以上なら本格派 |
生地の厚み・柔軟性 | 厚手=耐久性◎、薄手=動きやすさ◎(目的で使い分け) |
シームテープ加工 | 雪の侵入防止に必須。全ての縫い目にテープがある「フルシーム」推奨 |
ストレッチ性 | ジブやグラトリをするなら伸縮性もチェック |
使用シーン別のおすすめ素材
使用シーン | おすすめ素材例 |
初心者・ゲレンデ派 | 耐水圧10,000mm以上のナイロン+中綿入り素材 |
パーク・グラトリ中心 | 軽量ソフトシェル+ストレッチ素材 |
バックカントリー・山岳地帯 | ゴアテックスなど高機能素材+インナーで調整 |
春スノボ・暖かい日 | 薄手のシェル素材+ベンチレーション付き |
かっこよく見えるおすすめメンズブランド&アイテム
ここからは、お勧めのスノーボードウエアのメンズブランドやアイテムをご紹介していきましょう。
VOLCOM(ボルコム)
ストリート×機能性を両立した西海岸発ブランド
ブランド特徴
VOLCOMはスケート・サーフ・スノーのカルチャーを背景に持つブランドで、特に若い層やストリート系ファッション好きのボーダーに人気です。
ファッション性が高く、洗練されたデザインが魅力です。
アイテム例:Volcom L GORE-TEX Jacket
- GORE-TEX素材を使用し、抜群の耐水性と透湿性を両立
- シンプルなロゴと直線的なカットで、どんなパンツにも合わせやすい
- Zip Tech(ジップテック)対応でパンツと連結可能 → パウダーもシャットアウト
着こなしポイント
ルーズめのパンツ+ビビッドなインナーと合わせることで、アメリカ西海岸ファッションのような「抜け感ある上級者風スタイル」にすることができますよ。
BURTON(バートン)
スノーボード界の絶対的スタンダード
ブランド特徴
1977年創業のバートンは、スノーボードブランドのパイオニア的存在です。素材の信頼性の高さや、豊富なラインナップ、サポート体制も充実しているので、スノーボード初心者の方も安心して選ぶことができるでしょう。シンプルながら洗練されたデザインで、万人に似合いやすいのも特徴です。
アイテム例:Burton Covert Jacket
- DRYRIDE 10K素材で高い防水・透湿性能
- サーモライト断熱材を使用し、軽くて暖かい
- 収納性も◎:インナーポケットやメディアポケット付き
着こなしポイント
定番カラー(ネイビーやブラック)で上下を揃えつつ、グローブやゴーグルなどの小物でアクセントカラーを入れると大人っぽく上品な印象になりますよ。
AK457(エーケー フォーゴーナナ)
BURTONの最高峰 × 日本人ライダーの知見が融合したプレミアムライン
ブランド特徴
BURTONの上位ライン「[ak](アーケー)」の中でも、日本の山岳環境や滑走スタイルに特化して作られたのが「AK457」です。バックカントリー対応の本格派仕様で、プロライダーや上級者に圧倒的な人気があります。
アイテム例:AK457 Guide Jacket & Pant
- GORE-TEX Pro使用で、耐久性・防水性はプロ仕様
- 超軽量なのに耐風性も抜群
- フィット感は細すぎず、着ぶくれしにくい
着こなしポイント
落ち着いたカラー(グレー、カーキ、ダークブルー)で統一し、質感で魅せるスタイルにできるので、上級者ボーダーにお勧めのスノーボードウエアです。まさに「質実剛健」な見た目が、滑りの上手さを引き立てます。
686(シックスエイトシックス)
個性的でタフ!西海岸発のクリエイティブ・ブランド
ブランド特徴
独自のプリントや切り替えデザイン、機能的ディテールにこだわる686は、他にはないデザインを求めているスノーボーダーにお勧めのブランドです。
カジュアルなのに本格的な仕様で、遊び心も持ちながら、実用性を重視しているボーダーに人気です。
アイテム例:686 Smarty 3-in-1 Jacket
- アウター+取り外し可能なインナーの3WAY構造 → 気温に応じて着回し可能
- Infidry 15Kで耐水性・透湿性は十分
- モバイルポケット、パスホルダーなど細かい機能も充実
着こなしポイント
柄や配色に独特な特徴があるので、パンツや小物はシンプルにするとバランスが良くなります。インナーのカラーをチラ見せして全体的なコーディネートにメリハリをつけるといいでしょう。
The North Face(ノースフェイス)
ブランド特徴
機能美と高耐久の代表格のブランド!バックカントリー志向や登山経験者からも絶大な信頼を得ているブランドです。
アイテム例:SnowPark Jacket
- 軽量・耐風・ストレッチ性◎
着こなしポイント
大人クール系にモノトーンにまとめて渋めのギアで揃えるのがとってもオシャレです。他にも動きやすいストレッチパンツと合わせて機能美を活かすというのもおすすめの着こなし方です。
Patagonia(パタゴニア)
ブランド特徴
環境配慮型素材と超高耐久が特徴のスノーボードウエアブランドです。長く使える1着が見つかるので、1着はもっておいても損はないでしょう。
アイテム例:PowSlayer Jacket
- 超軽量なGORE-TEX Pro採用
着こなしポイント
ミニマリストでエコ派の方にはグレー系やアースカラー系で揃えて、シンプルにするのがおすすめです。質感重視の方は、高性能素材を活かすためにグローブやゴーグルなど他のアイテムも機能性の高いものにするとバランスが良くなるでしょう。
Picture Organic(ピクチャー)
ブランド特徴
再生素材を使用したエコ系ブランドです。フレンチカジュアル風の色使いやカットが特徴。
アイテム例:Object Jacket
- デザイン性と防水性能を両立
着こなしポイント
ウエアの色味を重視する方は、ジャケットで大胆なカラーを選んで、パンツで引き締めるのがおしゃれに見せるコツです。やや短め丈ジャケットと明るい色のビーニーで躍動感のあるファッションにまとめるのも上級オシャレでおすすめですよ。
Oakley(オークリー)
ブランド特徴
スポーツメーカーならではの運動性能とビジュアルが特徴のブランド。アスリート感を出したい人におすすめです。
アイテム例: TC Gunn Biozone Jacket
- 体温調節機能に優れた中綿入り
着こなしポイント
スポーティーに見せたいときはテック素材のインナーと合わせて、軽快な印象にするとまとまりがよくなります。競技風で上級者っぽく見せたいときはブラックと蛍光色のアクセサリーを合わせるスタイルもおすすめですよ。
上手に見せる+αのテクニック
レイヤリングを工夫
インナーのフードを出して着るなど、レイヤードで立体感を出すのもおしゃれです。ただし、雪が降っている場合などはフードが凍って体温が下がる原因にもなりかねないので、天候を見ながらコーディネートすると良いですね。
ビーニーやゴーグルもこだわる
ウエアとの色味を合わせたり、あえてビビットな色の小物を取り入れたりすることで全体的におしゃれなコーディネートになりますよ。
ブーツやバインディングも統一感を意識
ウエアだけでなく。ブーツやバインディングとの相性も考えて全体で「まとまり感」を出すとプロっぽく着こなすことができてきます。
まとめ
スノーボードが上手にかっこよく見えるためには、技術はさることながら、ウエア選びも非常に重要です。自分のスタイルに合ったシルエット、カラー、機能性を意識して選ぶことで、よりかっこよく、よりうまく見えますし、滑る上でのモチベーションもかなりアップするでしょう。
私たちSamuraiSnowConciergeは、お勧めのスノーボードウエア情報はもちろん、そのほかのアイテム選びのコツや、スノーボードの滑りの技術などもご紹介しております。
もし、スノーボードに関してわからないことや疑問があれば、ぜひお気軽に私たち現役のA級インストラクターにご相談くださいね。
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