スノーボードにハマってくると、快適でおしゃれなウエアを着てゲレンデのおしゃれも楽しみたくなってきますよね。
特に、レディース用のスノーボードウエアは、おしゃれで可愛いデザインのものが多い上に防水性、透湿性、収納性などさまざまな機能面も両立しているものが多いので、きちんと選ぶべきポイントを選んで探していけば、きっとお気に入りの1枚が見つかるはずです。
スノーボードウエアが快適でおしゃれだと、滑っているときストレスフリーで楽しめますし、ゲレンデに出かけるモチベーションも断然上がりますので上達スピードもアップします。
今回は、スノーボードウエアを探している女性のために、現役のA級インストラクターである私たちが、ウエア選びのポイントや、女性におすすめのスノーボードウエアブランドをご紹介していきたいと思います。
ぜひお気に入りのスノーボードウエアを見つけて、どんどんゲレンデに出かけていってくださいね。
スノーボードウエアはレンタルじゃだめなの?
スノーボードウエアを買うかどうか迷っている方の中には、「板とかブーツにけっこうお金がかかったし、ウエアはレンタルでもいいかな」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、スノーボードの上達を考えると、板やブーツのほうがウエアよりも優先順位は高いです。スキー場によってはウエアのレンタルをしているところも多いので、レンタルをうまく活用するのもアリです。
ただ、冒頭でもお伝えしたように、スノーボードウエアがおしゃれで可愛くて機能性が高いと、ますますスノーボードが楽しくなってきますし、スノーボードに行く機会も自然と増えていくので上達も早くなります。
友達や恋人、家族とスノーボードに行くときも、「かわいい!」「おしゃれ!」と一目置かれて気分も良いでしょう!
また、ウエアを上下で揃えて買うとブランドによっては10万ほどかかりますが、大切に使っていれば5シーズン以上は着られますので、1シーズンに5回滑る方であれば、1回あたり4000円の計算になります。
ウエアのレンタルは1日5000円以上するところが多いですし、自分の好きなデザインは選べないうえに機能性が良いとは言えません。
そのため、買い揃えるときの優先順位は高いとは言えないものの、絶対に自分のお気に入りのウエアを入手しておくことをおすすめします!
レディーススノーボードウエアの種類
レディースウエアはデザインもさまざまでおしゃれなものが多いですが、その分、デザインのタイプが多くて選ぶのが難しいですよね。柄のデザインでも迷ってしまいますが、まずはざっくりとウエアの形のデザインから決めて行くのがいいでしょう。
この章では、レディースウエアの形の種類にどのようなものがあるか見ていきます。
ビブパンツ
ビブパンツタイプとは、オーバーオールのようなスタイルになっていて、足元から胸元まですっぽりと覆うタイプのウエアです。
上までつながっているので、ウエアの裾から雪が入り込む心配がないですし、その分上半身が暖かいというメリットがあります。
また、上のウエアを脱いだ時の見た目もかわいらしいので、休憩中のおしゃれも楽しみたい方にもおすすめですし、春先は上のウエアを脱いで楽しめばゲレンデファッションも可愛くできます。
ただ、女性はトイレの時にめんどうになってしまうのが心配ですよね。最近ではトイレがスムーズにできるように設計されたレディースモデルのビブパンツも出てきているので、気になる方はチェックしてみてください。
つなぎ
ワンピースタイプとも呼ばれるつなぎタイプのウエアは、名前の通り上下がつながっていて一体化しています。ビブタイプ同様、上下が分かれていないので、腰の部分から雪や冷たい風が入ってくることがないのがメリットです。
つなぎタイプはあまり選ぶ人がいないのでゲレンデで他の人とウエアが被ることがないですし、ボーイッシュなイメージでかっこよく見えるのも良いですね。
ただ、ビブタイプと同じですが、トイレに行くときや休憩でウエアを脱ぐときは不便を感じてしまうかもしれません。
上下セット(セパレート)
上下セットのウエアはあらかじめコーディネートされているので、着るだけでかっこよく着こなすことができます。コーディネートを考えてウエアを選ぶのがめんどうな方や、センスに自信がない方にもおすすめです。
上下セットではありますが、上のジャケットと下のパンツで分かれているので脱ぎ着はとても楽になります。
ただ、上下セット売りされているウエアはサイズが上下で同じになっているため、上と下でサイズが別の方は要注意です。サイズが体型に合っていないと、雪や寒風が入り込んでしまいますので、その場合は上下別々に購入できるウエアを選ぶのがおすすめです。
レディーススノーボードウエアの選び方ポイント
初めてウエアを買う方や、ウエア選びに慣れていない方だと「ウエアってどんな基準で選べばいいの?」と迷ってしまいますよね。
スポーツショップに行っても、スノーボードウエアがたくさん並んでいて目移りしてしまってなかなか決められないでしょう。
ここでは、購入の際にチェックしておくといいポイントをまとめておきます。
基本はデザインで選んでOK
選び方のポイントとは言いつつも、基本的には自分の気に入ったデザインで選んでしまってOKです!
特に女性はゲレンデでのファッションもスノーボードをする際の楽しみの一つだと思いますので、着ていて自分のテンションが上がるようなデザインのものを見つけてみてください。
気に入ったデザインのものをいくつかピックアップしておいて、その中で以下のポイントを満たしているかどうかをチェックして最終的に1つに絞っていくという順番がおすすめです。
スノーボードウエアにも流行があります。トレンドに敏感な方はそのシーズンの流行のデザインを取り入れてもいいですし、長くお気に入りを使っていきたいという方はシンプルで飽きの来ないデザインのものを選ぶのがおすすめです。
サイズ感
お気に入りのデザインのウエアが見つかったら、次はサイズ感をチェックしましょう。サイズ感は大きめのものがおすすめです。
スノーボードは全身で激しく動くスポーツなので動きやすいかどうかもかなり重要です。また、気温や気候によってはウエアの中に何枚もインナーを着こむので、大きめのサイズのほうが使い勝手が良いでしょう。
ただ、「大きめ」と言われてもどのくらい大きければいいのかわかりにくいですよね。目安としては以下の項目をチェックしてみてください。
上のジャケットも下のパンツも普段着だとありえないくらいの大きさになるかもしれませんが、スノーボードでは下に色々着込みますし、ブーツやグローブを装着して滑りますので、「大きすぎるかな」というくらいが実際はちょうどいいサイズになります。
スポーツショップなどで買う場合は、必ず試着してから決めるようにしましょう。できれば、実際に滑るときに着るであろうダウンやフリースなどのインナーを着用したうえで試着するのがおすすめです。
下のパンツウエアもタイツやお尻パッド、膝プロテクターなどを装着した状態で試着してみてください。
僕はすぐ太るので、できるだけ大きいサイズのウェアをチョイスしています。「特大は大を兼ねる」です!(笑)
耐水圧をチェック
耐水圧とは、防水性の高さを表す指標です。1cm×1cmの筒の底に生地を張って、筒に水を注ぎ、生地から水滴が3滴漏れ落ちた時点での筒の中の水位を計測したものです。
目安としては5,000mm以上であれば合格ラインで、10,000mmを超えているとかなり安心です。ただ、耐水圧は使い込んでいると機能が下がってしまうので、中古品などを買う際は少し高めの数値のものを選ぶのがおすすめです。
透湿性をチェック
透湿性とは、ウエア内の湿気をどれくらい外に出してくれるかということを表す指標です。生地1m×1m当たりに24時間で何gの水分を押し出せるかを測定したものです。
目安としては、5000~8000gだと合格点で、10000gを超えるとかなり安心で、汗をかいても蒸れずに快適に過ごせるでしょう。
暑がりな方やウエアを着てハイクアップする可能性がある方は透湿性はしっかりと確認したほうが滑っているときに快適ですよ。
保温性をチェック
女性は寒がりな方も多いと思いますので保温性が高いかどうかも確認しておいたほうがいいでしょう。
中綿が入っているタイプや、保温性を支えるテクノロジーが使われているタイプなどいろいろな種類があります。保温性を支えるテクノロジーには「体が発する汗などの水分に反応して発熱する素材」と、「体からの熱を反射して温かさを閉じ込める素材」があり、各メーカーからいろいろなモデルが出ていますので、試着しながら決めて行くといいでしょう。
そのほかの機能面もチェック
ウエアのそのほかの機能としては、ジャケットの裾から雪が入るのを防ぐパウダーガードや、袖から雪が入るのを防いでくれるリストゲーター、ウエア内の湿気や熱を即座に逃がすことができるベンチレーター、リフトチケットを入れることができるポケットなど、さまざまなものがあります。
快適に滑る上で欠かせない機能も多いので、買う際にはぜひチェックしてみてください。
個人的には、ベンチレーターは春先などもかなり重宝するのでぜひあったほうが良い機能だと思います。寒がりな方はリストゲーターもあるとかなり重宝するでしょう。
価格
スノーボードウエアの新品価格の目安はジャケットが3万円~5万円、パンツが2万円~3万円くらいです。
ノーブランドの安いものだと上下セットで1~2万円ほどで入手することもできます。ただ、ノーブランドのものだと機能性が心配なところがあるので、やはりスノーボード専門のブランドのウエアを選ぶのが安心でしょう。
新作にこだわらなければ、型落ちモデルが安く手に入りやすいですし、中古品も多く出回っているのでそちらもチェックしてみるといいかもしれません。
レディーススノーボードウエアのおすすめブランド
それでは、ここから女性におすすめのスノーボードウエアブランドをご紹介していきます。
有名な老舗ブランドから最近流行っているおしゃれなブランドまで幅広くご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
バートン BURTON
スノーボードブランドと言えば、やっぱり老舗のバートンです。スノーボード界のトップブランドなので、ウエアの種類が圧倒的に多く、幅広いデザインや形から選ぶことができます。
有名ブランドだからこその、保温性や耐水性なども品質が高いので安心して選ぶことができます。
人気が高いので、ゲレンデで他の人と被ってしまうというリスクはありますが、シンプルなものを選べばそれほどウエア被りは気にならないと思います。
私はバートンのウエアが好きで、何度も購入しています!特におすすめなのはakシリーズです。品質も良く、デザインもかっこいいので飽きがこなくて長年着ることができます。
ロキシー ROXY
クイックシルバーの妹分ブランドであるロキシーも昔から女性のスノーボーダーに人気のウエアブランドです。
スノーシーズンだけでなく、ビーチやタウンユースとしてもさまざまなアイテムを展開しています。
フェミニンでかわいいイメージの強いロキシーですが、ボーイッシュでかっこいいデザインも多くあるので、お気に入りのデザインがきっと見つかるでしょう。
カップルでクイックシルバーとロキシーで揃えてみても、おしゃれでかっこいいカップルボーダーに見えますよ。
ビラボン BILLABONG
ビラボンは1973年にオーストラリアで生まれたサーフ系のブランドです。その後、スノーボードアイテムやタウンユースのアイテムも多数展開するようになっています。
サーファーっぽいかわいらしいデザインが人気なので、特に女性におすすめのウエアブランドです。ウエアだけでなく、バックパックやアパレルも幅広く展開しているのでトータルコーディネートで統一するのもかわいいですね。
パタゴニア Patagonia
アウトドア好きで知らない人はいないというほど人気なブランドがパタゴニアです。パタゴニアのアイテムはデザインがおしゃれで機能性も高いため、男女問わず高い人気があります。
素材も環境に配慮しているものを使っているところも魅力ですね。
パタゴニアのウエアは着用する人の快適性を徹底的に追求したウエアなので、通気性が良く軽くて暖かいので、シーズンを通して快適にスノーボードが楽しめます。
デザインもカラフルで美しい色使いのものが多く、上級おしゃれを楽しみたい女性におすすめのブランドです。
686
1992年にアメリカのロサンゼルスで生まれた686は、誕生から30年以上経った現在も全米でトップ3に入るほどの人気を誇るウエアブランドです。
「期待以上のものを提供する」「平均は受け入れない」を理想とするスノーボードウエアのブランドで、斬新なデザインのものも多く展開しています。
メンズウエアとして人気が特に高いですが、なだらかなシルエットを採用したウィメンズモデルは、ストリート系ファッションが好きな女性にもおすすめしたいです。機能性の高さも定評があり、細かなところまで配慮されたウエア設計は女性にもうれしいですね。
ザ ノースフェイス THE NORTH FACE
サンフランシスコで誕生したノースフェイスは、はじめバックパックと登山用品からスタートしましたが、今では世界中のアルピニストから愛されるアウトドアギアのトップブランドに成長しています。
もちろん、スノーボードアイテムも多数の高品質のものを出していて、機能性と耐久性を備えたウエアはファッション性も高く、多くのスノーボーダーに愛されています。
シンプルで大人っぽいデザインからかわいらしい女の子っぽいデザインまで幅広く展開しています。
オニール O’NEILL
オニールは、もともとサーフィンのブランドで、サーフィン用のウエットスーツの開発からはじまりまっています。そのクオリティの高さは瞬く間にアメリカ中に広がり有名ブランドに成長。その後はスノーボードウエアも展開しはじめ、サーファーだけでなくスノーボーダーからの人気も高くなっています。
特にレディースモデルは西海岸を思わせるかわいらしいカラーのデザインが多く、ゲレンデファッションを楽しみたい女性におすすめのブランドです。
ニキータ NIKITA
1994年にアイスランドで誕生したニキータは、「ガールズライダーのため」というのをコンセプトにして女性ライダーたちによって立ち上げられました。
スノーボードやスケートボードなどの横乗りスポーツのためのアイテムは、ファッショナブルなデザイン性はもちろん、機能性に特化した作りになっていて、ヨーロッパだけでなく世界中の女性スノーボーダーたちの注目を集めています。
大人かわいいが好きな女性スノーボーダーに着てほしいブランドです。
スノーボードウエアの洗い方
せっかくお気に入りデザインのウエアを見つけたら、長く愛用していきたいですよね。
しかし、春先などは泥もついてしまうことがありますし、リフトから落ちてくる汚れた油分でウエアが汚れてしまうこともしばしばです。また、スノーボードウエアは使っているうちに撥水力が低下していってしまうので、正しくお手入れしなければいけません。
この章では、正しいスノーボードウエアのお手入れ方法を見ていきましょう。
クリーニングに出す
スノーボードウエアの洗い方として、クリーニングに出すか、自宅で洗濯するかになりますが、基本的にはクリーニングに出すのがおすすめです。
スノーボードウエアは雪の中で使用されることを想定されているので、しっかりとした防水加工や撥水加工がされています。そのため、上手に洗濯しないと自宅の洗濯ではその加工がなくなってしまう恐れがあるのです。
クリーニングであれば、加工をなくさないどころかオプションで強化することもできますので、できればクリーニングに出すことをおすすめします。
ちなみに、金額は上下それぞれ3000円前後くらいです。
洗濯機で洗う場合
自宅で洗う場合は洗濯機を使うか手洗いをするかになります。洗濯機を使う場合は、以下の点に気を付けて洗うようにしましょう。
・洗濯機洗い可能かどうかをタグで確認する
・ポケットの中身がないか確認する
・ファスナーやボタンを閉じる
・洗濯ネットに入れる
・溶けやすい液体洗剤を使用する(量も少なめ)
・柔軟剤・漂白剤・蛍光剤は使用しない
・干すときは陰干しする
・完全に乾いたら撥水スプレーを全体にかけて保管する
手洗いの場合
手洗いする場合は以下を確認してから洗いましょう。
・手洗いすべきかどうかタグで確認する
・大き目のバスケットにぬるま湯を入れて少量の洗剤でもみ洗いする
・柔軟剤・漂白剤・蛍光剤は使用しない
・干すときは陰干しする
・完全に乾いたら撥水スプレーを全体にかけて保管する
まとめ
今回は、女性スノーボーダーにおすすめのウエアブランドや選び方のポイントをお伝えしてきました。
レンタルウエアでもスノーボードを滑ることはできますが、デザインを自由に選べないですし、衛生面も気になってしまいますよね。何より自分だけのお気に入りのウエアで滑るのは気分が格段に違います!もっとたくさんゲレンデに滑りに行きたいと思えるでしょう。
数年使えば元が取れてしまいますので、ぜひ自分だけの特別なウエアを見つけて、ゲレンデファッションも楽しんでみてくださいね。
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ぜひ、スノーボードについて気になることがあれば、私たち現役のインストラクターにお気軽に質問してみてくださいね。
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