スノーボードは壮大な大自然の中を颯爽と滑ったり、キッカーと呼ばれるジャンプ台でかっこよくトリックを決めたり、誰もが憧れる魅力的なスポーツですが、それと同時にケガの怖いスポーツだという認識を持っている方も多いのではないでしょうか。
実際、スノーボードをしていてケガをしたことがある方は程度の差はあれ大勢いますし、このブログを書いている私もスノーボードで骨折や打撲などのケガをした経験があります。
しかし、だからといって「スノーボード=危険なスポーツ」と捉えて、やらないという選択肢を取るのはもったいなさすぎます。
確かに、スノーボードをしていればケガをする危険性があるのは否定できませんが、ケガのリスクや、どういうシチュエーションでケガが起こりやすいのか、ケガにつながる行動はどのようなものなのか、ということをしっかりと認識し、それに対する対応策を取っておけば安全に楽しめるスポーツです。
そこで今回は、現役のインストラクターである私たちが、自分たちのケガの経験も踏まえて、スノーボードで起こりやすいケガの種類や、ケガをしやすいシチュエーション、スノーボードでケガをしないために取っておくべき対応策について詳しく解説していきます。
僕もスノーボードでケガをしたことがありますが、ケガをしてしまったときは集中力が欠けていたり、体調管理ができていなかったりと原因がはっきりしています。逆に言えば、しっかりとケガの対策を行っておけば、かなりの確率でケガを防止することが可能です。
スノーボードで起こりやすいケガ
ケガを効果的に予防するためには、まずどの部分のケガがスノーボード中に起こりやすいのかを把握しておくことが大切です。
手首の骨折
スノーボードでケガをしやすい場所のトップは手首だと言われています。スノーボードは足を使うスポーツだというイメージが強いですが、転んだときにダメージを受けるのが手首なのです。
反射的に顔や頭を守るため、とっさに手をついて転ぶので、スピードが付いた状態の全体重が一気に手首にのしかかり、捻挫や骨折などにつながりやすくなります。
予防法については後ほどの章でより詳しくお伝えしていきますが、安全な転び方をマスターすることと、手首のサポーターをつけることで、このケガはかなり防止することが可能です。
肩の脱臼
肩の脱臼もスノーボードのケガとしてとても多いです。足はスノーボードの板に固定されていますが、上半身は固定されていない分、衝撃によってあらぬ方向に曲げてしまうことでケガにつながりやすいのです。
スノーボードを滑り出す前にしっかりと準備体操をしてストレッチをしておくことや、ショルダーサポーターをつけることで防止が可能です。
頭の強打
転倒により頭を強打してしまい、打撲や脳震盪(しんとう)を起こしてしまうケガも多くなっています。
頭を打ってしまうのは、後ろむきに転んだときに手で支えることができずに強打してしまうケースがほとんどです。特に、初心者のころに緩斜面で練習しているタイミングでのケガが多いです。
逆エッジといって、本来滑っている(と自分で思っている)側のエッジとは反対側のエッジが雪面に引っかかってしまい、急に転倒してしまう転び方がかなり衝撃が大きいので注意が必要です。
逆エッジは緩斜面で起こりやすいので、ターンを練習し始めの初心者のころに逆エッジによる頭の強打のケガが多くなります。
ただ、逆エッジでの転倒は気を付けていても起こってしまうものなので、ヘルメットを装着したり、安全な後ろむきでの転び方をマスターしたりすることで頭の強打を防いでいきましょう。
お尻の打撲
後ろむきに転んだときに、頭と同様、お尻も強打してしまって尾てい骨を痛めてしまうこともあります。
特に、アイスバーンなどの硬い雪質の時は、お尻の打撲がかなり響いてしまうでしょう。
安全な転び方をしていても、お尻はどうしても打ってしまうことがありますので、お尻パッドなどのサポーターをつけて衝撃をやわらげるのが効果的です。
お尻パッドにもいろいろとタイプがあり、膝のパッドもついたロングタイプもあるので、膝のサポーターと合わせてつけておくと安心ですね。
スノーボードでケガが起こりやすい場所
続いては、どのような場所でケガが起こりやすいか見ていきましょう。
緩斜面
初心者のころは急斜面よりなだらかな緩斜面のほうが心理的に安心すると思いますが、実は緩斜面のほうがケガのリスクが高くなります。
その理由は、逆エッジが起こりやすいからです。
急な斜面であれば、かかとならかかと側のエッジ、つま先ならつま先側のエッジがしっかりと雪面に触れていて、逆側のエッジが雪面に意図せず触れてしまうことはありません。しかし、緩斜面だと意図せず反対側のエッジが引っかかってしまうので、転倒のリスクが高くなるのです。
緩斜面での転倒は、頭の強打や手首の骨折など大きなケガにつながる恐れがありますので、特に初心者のころは注意が必要です。緩斜面は心理的には楽だと思いますが、緩斜面すぎてもケガのリスクがあることを知っておけば、コース選びの時の参考になるでしょう。
混雑したゲレンデ
混雑したゲレンデでは、他のスノーボーダーやスキーヤーとの衝突でケガにつながる可能性が高くなります。
混雑しているときは、特にスピードコントロールを徹底していきましょう。
また、スキーとスノーボードでは、滑るライン取りが違うので種目別の衝突がかなり多い上にとても危険です。スキーはスノーボードよりも縦長のS字ラインで滑りますし、その分スピードも倍以上出ています。
ゲレンデを滑り出すときは、必ず上を確認して衝突が起こらないか、距離感は大丈夫そうか、確認してから滑り出しましょう。また、混雑しているゲレンデでは、ターンサイズも少しいつもより小さめにして衝突事故が起こらないような工夫も大切です。
斜度変化があるコース
斜度変化とは、コースの途中で斜度がいきなり変化することを指しています。なだらかだと思っていたコースがいきなり急になったり、逆に急だと思っていたコースがいきなりなだらかになったりする場所はケガが起こりやすいです。
特に、ある程度滑れるようになってきて、スピードを出せるようになった中級者以上の方が斜度変化の部分でケガをすることが多くなります。
斜度がいきなり変わるので、体の軸をその変化に合わせていかなければなりませんが、急に斜度が変わっているとそれに対応できずに遠心力がもろに体にかかり、激しく転倒してしまいます。
初心者・中級者・上級者にかかわらず、スピードの出しすぎには注意するべきでしょう。
斜度変化がある場所は、単独でのケガだけでなく衝突によるケガも起こりやすい場所になります。緩い斜面から急な斜面に変化しているところだと、上から下の様子が見えにくく、下で座っている人や転んでいる人に気づかずに衝突してしまうのです。
スピードコントロールももちろんですが、コースの真ん中で立ち止まったり座り込んだりするのも危険ですのでやめましょう。
パーク
パークとは、人工的に作られたジャンプ台(キッカー)やジブ(ボックスやレール)が設置されているエリアです。
パークはさまざまなトリックを練習できて、とても楽しい場所であると同時に、ミスをしたときのケガのリスクがとても大きい場所でもあります。
パークでのケガを防止するためには、
・自分のレベルに合ったアイテムかどうか慎重に判断する
・ヘルメットやサポーターを必ず装着する
・雪質が硬いときは避ける
などを徹底することが必要です。
ツリーラン
スキー場によっては、コースとは別にある程度整備してある林間エリアがあり、自己責任の下で滑ることが許可されている場合があります。
このようなエリアでは、パウダースノーの新雪が楽しめるため人気のスポットでもありますが、木が生い茂っていたり、ツリーホール(木の周りにできる深い穴)があったりして、ケガのリスクは高くなります。
特に、まだパウダースノーの滑り方をマスターできていないレベルの方は板のコントロールが効かなくなって木にぶつかってしまう危険性がありますし、コースの特徴をよくわかっていない状態だと危険な場所を滑ってしまうリスクもあります。
ツリーランをする場合は、必ずご自身のレベルを把握したうえで滑りましょう。不安な方はサイドカントリーを楽しめるレッスンを受けるのがおすすめです。
僕たちのレッスンでは、生徒さんのレベルに合わせたツリーランエリアを選んでいるので、安心して楽しんでいただけます。最初にパウダースノーの滑り方も練習するのではじめてでも安心ですよ。
バックカントリー
バックカントリーとは、スキー場の管理区域以外の整備されていない自然の中を滑ることです。スキー場が一切管理していないので、突然崖があったり、立木や岩があったりなど危険が多くなります。
また、時期によっては雪崩も起こりやすくなります。
動画などでバックカントリーでの滑っている様子を見ると、とても気持ちよさそうで「やってみたい!」と思う方も多いかと思いますが、危険と隣り合わせですので、必ずプロのガイドをつけて安全に配慮して楽しむことをおすすめします。
スノーボードでケガをしやすいタイミング
続いては、ケガをしてしまいやすいタイミングについて確認していきます。
朝一や休憩後の1本目
朝一の1本目はまだ体が温まりきっていないので、筋を伸ばしたり捻ってしまったりというケガをしやすくなります。休憩後も体がいったん休まっていますので、朝一と同じだと思って1本目は無理をせず慎重に滑り出しましょう。
滑り出しの1本目の前は必ず準備体操をすることが大切です。
11時と14時の時間帯
統計的にスノーボードのケガは11時と14時の時間帯に起こりやすいとデータとして出ています。
この時間帯にケガが起こりやすい理由としては、ゲレンデが混雑していることが多いということと、疲れが出てきているということが考えられるでしょう。
ゲレンデの状況を見て、あまりにも混雑していたら滑り出しの時間をずらしたり、1時間に1回は休憩を取って体調のコントロールをしたりして、ケガの予防を意識してください。
「あと1本」のとき
その日一日、思いっきり滑って満足したタイミングで「今日はそろそろ終わりにしよう。最後にあともう1本」となることは誰にでもあると思いますが、この「ラスト1本」がケガにつながりやすいです。
朝から夕方まで1日中楽しく夢中になって滑っていると、自分で思っているよりも体は疲れています。そのような状態で「あと1本」を滑ると、疲れによって板のコントロールができなくなったり、集中力が切れてしまったりして思わぬ転倒につながります。
自分自身も含め、「あと1本」のタイミングでケガをしている人を何人も見ています。まだまだ滑り足りない気持ちはわかりますが、「そろそろ終わろうかな」と思ったら潔く滑り終わりにして、しっかりと休息にあてた方が次の日も楽しむことができますよ。
視界が悪くなった時
雪山は急に天候が変わることがしばしばです。ガスがかかったり、吹雪になったりと視界が悪くなると、周りが良く見えずに衝突事故になったり、木にぶつかってしまったりすることもあります。
視界が悪いままだと気分よく滑るのも難しくなりますので、一度休憩タイムにして視界が晴れるのを待つのもありですよ。
テンションが異様に上がった時
自分の経験上、テンションが上がりすぎたときはケガの警報発令と思ったほうがいいです。
・久しぶりに会えた友達と滑ってテンションが上がっている
・パウダースノーが大量に降ってテンションが上がっている
・久しぶりの休みでテンションが上がっている
・動画でイメトレしすぎてテンションが上がっている
などのときは、けっこうケガしやすくなります。
テンションが上がっているので、自分のレベルに合っていないトリックを練習し始めたり、スピードを出しすぎたり、普段跳ばないサイズのキッカーを跳んでみたりなど、危険な行動をとりがちです(私だけかな)。
スノーボードをしていると異様に楽しくなってしまうことがしばしばですが、あくまでも自分のレベルに合った滑走をすることが大切です。
ナイター
一日中滑って少し休憩してからナイターも滑る、という方はけっこう多いと思いますが、ナイターもケガの起こりやすいタイミングです。
夜なのでライトがついているとはいえ視界は昼より悪くなりますし、雪質も硬くなっています。朝から滑っている方は体力も消耗していますので、ナイターを滑るときはいつもの70%くらいの力で楽に滑ることを意識してみてください。
スノーボードでのケガを防止するための効果的な対策
スノーボードで転倒してしまうことは、初心者~上級者まで誰にでも起こることで、完全に避けることはできませんが、ケガにつなげないためにできる対策はたくさんあります。
ケガをしてしまうと、その場でシーズンアウトになってしまってスノーボードが楽しめなくなってしまうかもしれませんので、ケガ予防の対策はしっかりとやっておきましょう。
前日はしっかりと睡眠を取る
スノーボードを安全に楽しむためには体調管理が重要です。寝不足の状態では判断能力も劣ってしまいますし、転倒した時の反射神経も悪くなってしまいます。
前日の夜はいつもより少し早めに布団に入って、頭と体をしっかりと休めるようにしてください。
準備体操をしっかりと行う
スノーボードに限ったことではありませんが、ケガの予防には準備体操が必要不可欠です。しっかりと時間を取って体をあたためておきましょう。
特に、ケガをしやすい手首や首、肩、腰回りはストレッチして伸ばしておいてください。
安全な転び方をマスターする
スノーボードを滑る上で、転倒を完全に避けることは不可能です。初心者のころだけでなく、インストラクターとして活動している今でも、新しい技を練習したりすれば転ぶことなんて珍しくありません。
上級者になればなるほど、ケガをしにくくなっていくのは、「転ばなくなるから」ではなく「転び方が上手になるから」です。
ケガをしにくい安全な転び方をマスターしてしまえば、転ぶことを恐れてスノーボードが楽しめなかったり、毎回転ぶたびに痛い思いをしたりすることをかなり軽減することができます。
☆後ろに転ぶ時の安全な転び方
後ろに転ぶ時は、柔道の受け身を取るようなイメージで転びましょう。
ポイントとしては
・あごを引いて頭をあげる
・背中を丸める
・腕からつかない
・足を少し上げる
ことを意識しましょう。
☆前に転ぶ時の安全な転び方
前に転ぶ時は、スライディングのイメージで転びます。
ポイントは
・手首だけで支えようとしない
・頭を上げる
・足を少し上げる
・お腹で滑る
ことを意識しましょう。
これらの転び方のポイントをおさえておけば、頭を強打して脳震盪(しんとう)を起こしてしまったり、手首から激しくついて骨折をしてしまったりというケガを防ぐことができます。
レッスンでは必ず、準備運動をしたあとに転び方の練習から行っています。転び方を正しく覚えることができれば、転ぶ恐怖心を持たずに練習ができるので、スノーボードの上達も早くなりますよ。
ヘルメットやサポーターを装着する
ヘルメットやサポーターなどのプロテクターは、ケガの予防にダイレクトにつながりますので、装着することをおすすめします。
ヘルメットやサポーターは、ケガを防止することにもつながりますし、転んだときの衝撃も緩和してくれるので、「転ぶのが怖くてターンに挑戦できない」「痛いのが嫌だからトリックの練習が億劫だ」などという場合にも効果的です。
スピードコントロールをしっかりと行う
スノーボードで転んでしまうことは避けられないとしても、スピードが出ているか出ていないかによってケガのリスクは大きく違っています。
スピードを出しすぎている車と制限速度を守っている車では、事故を起こした時の重大さが変わってくるのと同じです。
ある程度滑れるようになってくると、自分がコントロールできるスピード以上を出してしまう傾向にありますので、特に中級者の方は注意しましょう。
ときどき、「スピードを出して滑る=かっこいい」と勘違いしてしまっている方がいますが、自分でコントロールしきれないくらいのスピードを出して滑っているのは逆にダサくてモテません( ;∀;)
他の人との距離感を保つ
他のスノーボーダーやスキーヤーとの距離を保って滑ることもケガの予防につながります。慣れないうちは、適度な距離感がわかりにくいかもしませんが、相手が急に止まったり方向転換したりしても、余裕をもって衝突を回避できるくらいの距離を保っておくといいです。
友人同士でふざけあって近距離で滑っている様子もたまに見かけますが、友人であっても危険であることには変わりありませんので、相手が急に転んだり、自分が急に転んだりしても衝突しない距離感を保って滑りましょう。
レベルに合った斜面で練習する
「スノーボードはノリと気合で滑れるようになるから、初めてでもいきなり山頂まで行ったほうが良い」というのは完全な迷信です。
スキー場にはそれぞれ「初級者コース」「中級者コース」「上級者コース」など区分がされていますので、自分のレベルに合った斜面のゲレンデで練習してください。また、パークやサイドカントリーなども自分一人の判断で行くのは危険です。
スノーボードは決してノリと気合のスポーツではなく、うまくなるための理論がちゃんと存在します。レベルに合った斜面で練習したほうが、ケガもしにくくなりますし、上達も早くなりますよ。
こまめに休憩を取り入れる
身体が疲れていたり、集中力が切れていたりするときに無理に滑ってもうまくなりませんし、ケガの原因になります。
特に初心者の方は、慣れないスポーツで常に緊張しっぱなしだと思いますので、思っている以上に疲労がたまります。「疲れたな」と感じたときにはすでに疲労がかなりたまっていますので、こまめに休憩を取るようにしましょう。
目安としては、1時間~2時間に1回はトイレ休憩を入れるといいですね。
リーシュコードをつける
リーシュコードとは板と体をつなげておくためのもので、流れ止めとも呼ばれています。
特に初心者のうちは、滑り終わると精神的にも体力的にも疲れ果てているので、ビンディングを外してそのまま板を雪上に放置してしまうことが多いと思います。
スノーボードはスキーと違って、板の底面を下にして雪の上に置いてしまうと、ものすごい勢いで板だけ滑り降りて行ってしまいます。板が滑り降りる先に人がいたら・・・大事故間違いなしです。
スキー場でのケガは、自分がケガをしてしまうことももちろん恐ろしいですが、他人をケガさせてしまって加害者になってしまう怖さもあります。
他人をケガさせないためにもリーシュコードは必ずつけておきましょう。
スキー場のルールを守る
スキー場にはゲレンデルールというものがありますので、これらのルールを守ることもケガの防止につながります。
具体的には
・滑走禁止エリアに入らない
・コースの真ん中で座らない
・リフト降り場で立ち止まらない
・リーシュコードをつける
・前方を滑る人が優先
などです。
ルールと聞くと堅苦しく感じてしまうかもしれませんが、これらのルールはあなたがケガをしないため、そして加害者にならないためのものなので、しっかりと守るようにしてください。
不安な場合はレッスンを受ける
ケガを防止する対策をしていても、それでもやはり不安という方は、レッスンを受けてインストラクターに直接指導してもらいながら滑るのがおすすめです。
レッスンは、スノーボードの上達をサポートするのはもちろんですが、ケガのリスクを最小限に抑えて安全に滑ることができるというメリットもあります。
インストラクターがついていれば、ケガをしやすいターンの練習時に必ずサポートしてくれますし、リフトの降り場でも転ばないように支えてもらえます。また、ケガをしやすいゲレンデのエリアも把握しているので、そのエリアを避けて練習することも可能です。
「上達したい、でもケガはしたくない」という方は、レッスンの受講も検討してみるといいでしょう。
もし自分や友人がスノーボードでケガをしてしまったら…
どれだけ気を付けていても、対策を取っていても、ケガを100%防ぐことはできません。
では、もし万が一スノーボード中にケガをしてしまったらどう対処すればいいのでしょうか。
安全な場所に移動する
ケガをしたら、まずは安全な場所に移動します。安全な場所とは、コースの端や視界が開けている場所など、他の人からの衝突で二次被害が起こらないところです。
もし、自力で動くことができないほど重症な場合は、動けなくなっている場所の上部に板をソールが見えるように置いて、緊急事態であることを示しましょう。なお、スノーボードの板は底面が下だと流れて行ってしまうので、流れないように設置することも意識してください。
パトロールを呼ぶ
安全な場所に移動したら、ケガ人の様子を見ます。少し休めば問題なく滑り降りられそうであれば、落ち着くまで休憩していればOKですが、滑り降りられないほど重症であれば、すぐにパトロールを呼びましょう。
その場でできる応急処置を行う
出血をしている場合は、清潔な布で圧迫して止血したり、楽な体勢に変えて横に寝かしたり、パトロールが到着するまでその場でできる応急処置をしてください。
なお、体が冷えてしまうと一気に体力を奪われてしまうので、自分のウエアをかけて温めてあげるのも効果的です。
ケガをしている本人はとても不安な気持ちになっているので「大丈夫」「すぐにパトロールが来るよ」などとポジティブな言葉をかけ続けてあげるだけでも効果的です。
万が一に備えて保険に入るのもおすすめ
スノーボード中にケガをしないために予防策を取っておくことはもちろん大切ですが、万が一に備えて、ケガをしてしまったときのことも考えておくことも重要です。
具体的には
・家族に行先のスキー場や日程を伝えておく
・行く先のパトロールの連絡先をメモしておく
・保険証を持っていく
・二人以上で滑る
・保険に入っておく
特に、万が一に備えて保険に入っておくことがおすすめです。
保険に入ると聞くと、正直めんどうくさそうなイメージがありますが、コンビニのセブンイレブンで1日500円で簡単に保険に入ることができます。
また、楽天損保の保険は1日200円から入れますし、スマホで決済もできるので便利です。
不安な方はスノーボード保険に入っておくと安心ですね。
まとめ
スノーボードはエキサイティングで魅力的なスポーツですが、ちょっとした気のゆるみでケガにつながってしまうこともあります。
ケガをしてしまうと、せっかくのスノーボード旅行が台無しになってしまいますし、ケガの具合によってはそのシーズン中滑ることができなくなる恐れもあります。
ぜひ、今回の記事を参考にしていただき、安全に配慮しながらスノーボードを楽しむようにしてください。
もし「対策をしていてもやっぱりケガが怖い」「安全第一でスノーボードを楽しみたい」「子供にスノーボードをさせたいけどケガはさせたくない」という方は、インストラクターをつけてレッスンを受けるのがおすすめです。
私たちのレッスンでは、楽しみながら滑ることや上達をサポートすることはもちろん、安全管理を徹底してレッスンを進めていきますので、気になる方はお気軽にご相談くださいね。
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