家族でスキーやスノーボードに出かける際、せっかくなら子供に可愛いウエアを着せてあげたいと思う親御さんも多いでしょう。
ですが、子供用ウエアと一言に言ってもいろいろ種類があるし、機能もいろいろで迷ってしまってなかなか決められず・・・・「面倒だし、もう、レンタルで良いか!」となってしまうこともあるかもしれませんね。
寒さや雪に慣れていないお子様にとって、ウィンタースポーツを存分に楽しむには見た目やデザインだけではなく「正しいウエア選び」が重要になります。
特に初めてのスキー・スノーボードなら、防寒・防水機能はもちろんのこと、着たときに快適に動けるかどうかや安全性も重要です。
そこで今回は、現役のA級インストラクターの私たちが、子供用スキー・スノーボードウエアの選び方のコツや、おすすめブランド・おすすめ人気モデルを厳選してご紹介していきます!
レンタルで借りるか子供用ウエアを買うかどうか迷っている方のために、レンタルVS購入どちらが合っているか?についても記載していきますので、ぜひウエア選びの参考にしてみてくださいね。
子供用スキー・スノーボードウエアの選び方|5つのチェックポイント
まず、子供用のスキーウエア、スノーボードウエアを選ぶ際のチェックポイントについてお伝えしていきます。ここをしっかりと押さえておくことで、安全で快適なウエアをお子様に着せてあげることができますよ。
防水性・透湿性で濡れとムレを防ぐ
スキーやスノーボードを楽しむうえで、防水性は欠かせませんが、それと同時に透湿性も重要です。寒いゲレンデで滑るスポーツですが、運動量はかなり多くなるのでどうしても汗をかきやすくなります。そのため、透湿性が低いと汗が抜けずにウエア内がムレてしまい、結果汗冷えを招いてしまうことになります。
耐水性、透湿性の目安については以下になります。
- 耐水圧:10,000mm以上あれば、雪遊びや転倒にも安心です
- 透湿性:5,000g/m²/24h以上で蒸れにくくなります。
商品を選ぶ際に、商品タグに「耐水圧・透湿性」の記載があるか確認しましょう。記載がないものは上記の基準に達していない場合がほとんどです。
サイズ調整機能で長く使える
お子様は毎年ぐんぐん身長が伸びることがほとんどですよね。去年はちょうどいいサイズだったのに、今年になったらもうサイズアウトして着られない・・・ということはしばしばだと思います。
そのため、サイズ調整機能がついているものを選ぶとより長く快適に着ることができますよ。
「Room-to-Grow(バートン)」や「OUTGROWN(コロンビア)」など、袖やパンツの裾を伸ばせる機能があると、2,3シーズン着られて経済的です。
動きやすさと保温性のバランス
大人の場合は好みや体質によって「動きやすさ重視」「とにかくあったかいウエアが良い」などで選ぶことができますが、お子様の場合は動きやすさと保温性のバランスが重要になります。
動きやすくないと上達の妨げになったり、ケガの原因になったりしてしまいますし、保温性が低いと冷えて風邪をひいてしまったり体が動きにくくなったりしてしまいます。
お子様のウエアとしては、厚すぎない中綿タイプのウエアがベストです。中綿である程度の保温性を担保しつつ、分厚すぎないので動きやすさもばっちりです。
また、保温性に関しては、インナー(ベースレイヤー+ミドルレイヤー)で温度調整するのが基本です。お子様の様子を見ながら、その都度インナーで体温調節をしてあげましょう。
インナーについては、こちらの[スノーボードウエアの下には何を着ればいい?快適なインナー選びのポイント]の記事も参考にしてみてくださいね。
視認性・安全性も考慮
お子様のウエア選びのポイントとして、遠くからでもすぐに判別できる色合いのものを選ぶということもとても大切になります。
仮にゲレンデではぐれてしまっても、他と被らない柄のウエアや派手なデザインのウエアを着ていればすぐに見つけられる可能性が高くなります。
また、デザインだけでいうと白っぽいウエアや淡い色のウエアが可愛く見えますが、雪の上では雪と同化してしまって見にくくなります。その結果、他のスキーヤーに衝突されてしまう危険性も高くなるので、安全面を考えたデザインを選ぶことが重要です。
具体的には、明るめカラーのウエアや反射プリント付きのウエア、ゲレンデで目立つ派手なデザインのウエアがベストです。
また、リフト券ホルダーやネームタグがあるかどうかもチェックしておくといいでしょう。
スキーウエアとスノーボードウエアの違い
もともとスキーをしているお子様がスノーボードデビューすることもよくありますよね。
そんなとき「スキーウエアは持っているけど、スノーボードウエアを新しく買い直したほうがいいのかしら」と悩んでしまうかもしれません。
結論から言うと、基本的には兼用OKですが、以下の点に注意しておくといいでしょう。
- スキーウエア:ややタイトかつ軽量で動きやすさを重視したウエアがベスト。
- スノボウエア:ゆったりシルエットでしゃがみやすさを重視したウエアがベスト
また、見た目の観点からもスキーウエアを着てスノーボードをしていると少し違和感もあったりするので、可能であれば専用のスノーボードウエアを用意してあげたほうが良いかもしれませんね。
現役インストラクターおすすめ!子供用ウエアのブランド別・人気モデル紹介
それでは、ここからはいよいよ子供用ウエアのおすすめブランドとおすすめモデルをご紹介していきます。気になるものがないか、ぜひチェックしてみてくださいね。
【BURTON】(バートン)
世界的なスノーボードブランドです。デザイン・機能性・サイズ調整のすべてが高水準なので安心して使うことができます。
おすすめモデル
Burton Kids’ Dugout 2L Jacket + Maven Bib Pants Set
- 耐水圧10,000mm、透湿性も◎
- Room-to-Grow機能で袖・裾を5cmほど伸ばせる
- ポップなカラーやアニマル柄が豊富で、女の子に大人気
こちらのモデルは、親子で「おそろいコーデ」もできちゃうデザインが展開されています!親子でおそろいウエアコーデにしたら、ますますスキー・スノーボードが楽しくなりますね。
【THE NORTH FACE】(ノースフェイス)
アウトドア性能に優れた、信頼の定番ブランドです。
おすすめモデル
Snow Triclimate Jacket(キッズ用)
- インナー+アウターの3WAYで温度調節に対応
- 防水性・透湿性ともに高評価(DryVent仕様)
- シンプル&シックなデザインで男女問わず使いやすいので、サイズアウトしたあとの「お下がり」にも使いやすい
【Columbia】(コロンビア)
高機能ながらコスパが良く、機能性と成長対応力のバランスがとっても良い。
おすすめモデル
Buga™ Set(バガ セット)
- セットアップでおしゃれに上下を揃えられる&防寒バッチリ
- OUTGROWN機能でサイズ調整OK
- 男の子も女の子も選びやすい中間色カラーが多い
日本正規品はサイズがやや大きめなので、サイズ表記をしっかり確認してから選ぶようにしましょう。
【ONYONE】(オンヨネ)
安心の日本ブランドで、国内の雪環境にフィットする設計になっています。
おすすめモデル
ONJ95000(スキーウエア上下セット)
- 日本の子供の体型に合ったカッティング
- 耐水圧10,000mm・透湿性5,000gで安心のクオリティ
- カジュアルで普段使いもできるカラー展開
【DESCENTE】(デサント)
スキー競技向けの高機能モデルが多く、趣味というよりスポーツとしてスキーやスノーボードを楽しみたいお子様に最適です。
おすすめモデル
Junior Suit DWJUJH70
- パウダーガード・サイズ調整・リフト券ホルダー付きで使い勝手抜群
- 着脱しやすいジップ&ウエストゴム
- スタイリッシュな配色で「大人っぽくなりたい子」におすすめ
【Phenix】(フェニックス)
デザインも機能も妥協しない日本の老舗スキーブランドです。
おすすめモデル
SukuSuku Jr. Two-piece
- サイズ調整システムですくすく成長する時期のお子様にぴったり
- 国内スキー場のスクールユニフォームにも採用例あり
- 可愛い雪柄・星柄・花柄デザインも豊富でおしゃれな女の子にもおすすめ
【Namuk】(ナムク)
スイス発・北欧らしいデザインがおしゃれで可愛いと人気が急上昇しているブランドです。
おすすめモデル
Namuk Koltur Snow Jacket + Bib Pants
- ミニマルデザイン&機能的なシルエット
- スイス基準の高耐久・高防水仕様
- 環境配慮素材も多く、サステナブル志向の親子におすすめ
レンタル vs 購入|どちらがベスト?
ここまで、子供用のスキーウエア、スノーボードウエアの選び方のポイントやおすすめブランドについてご紹介してきましたが、「それほど頻繁に行かないし、レンタルでもいいかな」と悩んでいる親御さんも多いと思います。
確かに、1回あたりで考えるとウエアを購入するよりレンタルで借りたほうが値段はかなり安く抑えられるので迷いどころかもしれませんね。
レンタルで都度借りるのか、思い切って買ってしまうのか迷っている方は以下に比較ポイントをまとめておきますので、参考にしてみてください。
項目 | レンタル | 購入 |
初期費用 | 安い(3,000~5,000円/日) | やや高い(10,000〜25,000円) |
手軽さ | 手ぶらOK | 事前準備が必要 |
サイズ感 | 毎回合うとは限らない | 調整済みで安心 |
使う頻度 | 年1回程度なら◎ | 年2回以上なら購入が得 |
レンタルのメリットは、1回あたりで考えると安いことや、手ぶらでゲレンデに出かけられるという点でしょう。家の収納の問題であまり道具を増やしたくないという方もレンタルのメリットが大きいですね。
レンタルの主なデメリットとしては、繁忙期などでレンタルが混雑している時期だと、お子様に合うサイズがないかもしれないことや、デザインが好みのものがないことが多いということでしょう。また、連日泊りで滑りに行く場合やシーズンに2回以上行く場合は、購入したほうが金額的にも安くなる場合が多いです。
少し大き目のサイズやサイズ調節機能つきのウエアを選んで次のシーズンまで着れるものを購入すれば、長期的に考えてもかなりお得になると言えます。
まとめ|安心・快適なスキー・スノーボードウエアで、子どもの上達を楽しくサポート!
子供用スキー・スノーボードウエア選びでは、「濡れない・蒸れない・寒くない・動きやすい」が鉄則です。さらに、成長に合わせたサイズ調整機能や、安全性への配慮があるものを選ぶといいでしょう。
おしゃれで着心地が良いウエアなら、お子様も「また滑りに行きたい!」「もっとスキー・スノーボードを頑張りたい!」と思ってくれるはずです。
お気に入りのウエアを着て滑っているとモチベーションもあがって上達の助けになることも多いですよ。ぜひお子様のウエア選びの参考にしてください。
私たちSamuraiSnowConciergeは、お勧めのお子様用スキーウエア・スノーボードウエアについての情報はもちろん、そのほかのアイテム選びのコツや、スノーボードの滑りの技術などもご紹介しております。
もし、スキー・スノーボードに関してわからないことや疑問があれば、ぜひお気軽に私たち現役のA級インストラクターにご相談くださいね。
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