レベル別解説|カービング初~上級者におすすめしたいカービング板13選

ターンにも慣れてきたし、そろそろ本格的なキレキレのカービングターンをやってみたい!というスノーボーダーの方はかなり多いのではないでしょうか?

 

雪面にがっつりと板を立て、体を思いっきり倒してターンしていくカービングターンはスノーボーダーなら誰でも憧れてしまいますよね。

 

カービングターンはどんな板でもできなくはありませんが、カービングターンを極めていきたいと思っているならカービングに向いている板で練習したほうが効率的でお勧めです。

 

そこで今回は、現役のA級インストラクターの私たちがカービングに適した板の選び方のポイントやカービングに特化したおすすめの板をご紹介していきます。

 

カービング初心者、カービング中級者、カービング上級者にわけておすすめの板をご紹介していきますので、ご自身のレベルに合わせて板のラインナップをチェックしてみてくださいね。

 

 

自己紹介
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Aya-chan & Arata

☆Aya-chan☆
A級トップ合格インストラクター。東京大学 理科二類卒。ウェブデザイナー。趣味美容ケア、特技ビール早飲み。

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☆Arata☆
元公認スクール指名No.1インストラクター。情熱スノーボーダー。趣味ダイエット、特技リバウンド。

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スノーボード歴20年以上、年間滑走は120日ほど。JSBA公認A級インストラクター。
北海道のルスツを中心に夫婦でプライベートレッスン専門のスノーボードスクールを運営しています☆

ブログではスノーボードに関する「本当に役に立つ」情報を発信していきたいと思っています。スノーボードを物理学など理系の観点も含めて楽しく解説していきます!

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カービングに適した板の選び方ポイント

 

「スノーボードでカービングターンだけをやっていく!」と決めているのであれば、アルペンボードというカービングに特化した板が良いのです。

 

ですが、おそらく多くの方は「カービングもしたいけど、グラトリもしたいし、たまにはパークにも行きたい」などできるだけ1本の板でなんでもしたいと思っている方が多いと思います。

 

そのため、この記事では、カービングをベースとしていろいろなことができるオールラウンドの板を中心にご紹介していきたいと思います。オールラウンドの板でカービングに向いているというのはどういう要素を持った板なのでしょうか。

 

 

硬さ

 

板の硬さはカービングをするうえでけっこう重要な項目です。

 

比較的硬めの板がお勧めですが、カービングに慣れないうちは硬すぎる板も扱いにくいので、「やわらかくないくらいの若干硬め」がお勧めです。

 

スノーボードの板の硬さは「フレックス」という言葉で表現されますが、具体的に言うと、カービング初心者の方は5段階評価のうちフレックス3くらいが良いでしょう。いわゆるミディアムフレックスがおすすめです。

 

ちなみに、カービング用の板で硬めの板をおすすめする理由としては、スピードを出した時に硬い板のほうが安定するからです。柔らかい板だとスピードを出した時に板がバタついて安定せず、板がずれてしまいカービングがやりにくくなります。

 

 

板の形状

 

 

スノーボードの板の形状にはキャンバー、ロッカー、フラット、Wキャンバーの大きく分けて4つがありますが、カービングは板のしなりや反発を使いたいのでキャンバーがおすすめです。

 

 

図のようにキャンバーは板の中心が浮いているため、しっかりと板の中心を踏むことができれば、板がしなるためエッジが食い込みやすくなります。

 

さらに板の反発を利用してターンの切り替えができるようになるため、キレのあるカービングができる形状になっているのです。

 

参考記事:スノボ初心者必見|スノーボードが上達するための板の選び方6ポイント

 

 

構造

 

板の構造としては、ディレクショナル、ツインチップ、ディレクショナルツインの大きく分けて3つがありますが、カービングにはディレクショナルもしくはディレクショナルツイン構造が向いています。

 

 

カービングは上達すればするほどかなりのスピードを出していきますので、スピードを出した時にも安定しやすい構造であることが必要です。そのため、基本ポジションの時に体重が後ろに乗るディレクショナルもしくはディレクショナルツインがおすすめなのです。

 

ディレクショナルは簡単に言うとノーズ側の長さのほうが長く設定されていますので、重心が板の中心より後ろにきて滑りがより安定します。

 

 

有効エッジ(長さ)

 

板の長さは少し長めのほうがスピードを出した時に安定するのでお勧めです。厳密にいうと有効エッジが長いほうがカービングに向いています。

 

有効エッジとは滑っているときに実際にエッジが雪に接している長さのことで、有効エッジか長ければ直進安定性がよくなり、有効エッジが短ければ操作性がよくなります。

 

カービングに向いているのは有効エッジが長い板ですが、全長の長さが同じ板でも有効エッジが長いものと短いものがありますので、有効エッジが長いかどうかを選ぶ時にチェックしてみましょう。

 

ちなみに、有効エッジが長い板と言えば、先端が四角い形をしているハンマーヘッドなどのカービングに特化した板が有名ですが、取り回しが難しいので、カービング上級者やカービングだけを練習したいという方以外は普通のラウンドボードをおすすめします。

 

 

 

カービング初心者におすすめの板

 

それでは早速、カービングに向いている板をご紹介していきます。まずはカービング初心者におすすめの板から見ていきましょう。

 

 

YONEX SMOOTH

 

まずお勧めしたいのが、ヨネックスのSMOOTHです。その名の通り乗り味が「スムース」でカービングにおける安定性と操作性の両方を兼ね備えている超優秀な板です。

 

ヨネックスの板の売りは「軽く」「強く」「操作性が高く」「高反発力」で、ヨネックスの技術はスノーボード業界でも注目されています。中でもSMOOTHは乗り手の意思に的確に反応するコントロール性能を備えているので、カービングはもちろん、パークやハーフパイプでも活躍することができるオールラウンドの板です。

 

特にカービングをこれから極めていきたいという初心者の方におすすめで、レベルアップするにしたがって板の乗り心地も変わってくるので長く楽しめ、上達を実感しやすいでしょう。

 

 

構造:ディレクショナルツイン
形状:キャンバー

 

 

BURTON CUSTOM

 

 

バートンのカスタムはスノーボードの板の中でもTOP3に入るくらい有名な板なのではないかというくらい、多くの人に愛用されていますし知名度も高い板です。

 

硬さも適度に硬めなので、初心者の方でも扱いやすい上にスピードを出したときの安定感がすごいです。急斜面でのカービングだけでなく、大きめのキッカーを跳ぶ時にも安定してくれます。

 

硬さに慣れないうちは少々扱いに手間取ってしまうかもしれませんが、乗りなれてこれば安定感があるのでスピードも出しやすいですし、しっかりと踏んだ時のオーリーがかなり跳べるのでオールラウンドに楽しみたい方におすすめです。

 

構造:ディレクショナルツイン
形状:キャンバー

 

 

SALOMON アサシン

 

 

サロモンのアサシンモデルもカービング初心者におすすめの板です。このモデルは簡単に言えば「めちゃくちゃコントロールしやすく踏み込みやすい板」です。なので、カービング初心者にはもってこいなのです。

 

そもそも、カービングを練習したての最初のころは「板を踏み込む」というのがどういうことか、よくわからないですよね。今、自分は板を踏み込めているのか?いないのか?という感覚を掴むのが難しいと思います。

 

カービングの際は板をしっかりと踏み込まないと、エッジングもできなければ、切れ味のいい切り返しもできません。サロモンのアサシンは、荷重する部分の板の厚みを調整してあることでカービング初心者の方でも簡単に踏み込めるようになっています。

 

アサシンでカービングを練習していけば、雪面をとらえる感覚や、踏み込む感覚、遠心力も感じられるようになり、カービングの楽しさがじわじわとわかってくるはずです。

 

構造:ディレクショナルツイン
形状:ロックアウトキャンバー

※ロックアウトキャンバーとはキャンバーと同様、横から見ると中央部が盛り上がった形状で荷重することでロッカー形状に変形します。キャンバーの安定性と反発力に加え、ロッカーの操作性も加わるハイブリットな形状です。

 

 

NOVEMBER AIRTIST

 

ノベンバーのアーティストはこの1本でフリーランからカービング、グラトリ、パークライドまで幅広くなんでもできるハイスペックなモデルです。

 

構造がツインチップではありますが、形状がフルキャンバーなので雪面をしっかりと捉えることができ、体重をかければ板がしなってカービングもやりやすいです。

 

カービングに特化した板に比べるとカービングのしやすさは少々劣りますが、「いきなりカービング専用の板はちょっと・・・」「カービング以外にもたくさんやりたいことがある」というカービング初心者の方にはかなりおすすめしたいモデルです。

 

構造:ツインチップ
形状:フルキャンバー

 

 

カービング中級者におすすめの板

 

続いてはカービングに慣れてきたカービング中級者の方におすすめの板です。

 

 

OGASAKA CT

 

 

カービング好きなら知らない人はいないというほど有名なオガサカのCTです。オガサカは長野の国産メーカーで「日本の職人による妥協のない板づくり」をコンセプトにしています。

 

CTとは「Comfort Turn」の略で、その名の通り、ターン導入から切り返しまで快適なカービングを楽しむことができる板です。

 

反発はしっかり感じられるのに踏み込みが楽でちゃんとたわんでくれます。少ない力でも板をコントロールしてエッジを効かせられるので、脚力に自信のない女性にもお勧めです。また、板の性能がいいので上級者やプロも愛用している方が多くいます。

 

ラウンドボードなのでグラトリなどのトリックも楽々です。

 

構造:ディレクショナル
形状:キャンバー

 

 

BC Stream S

 

BC StreamのSはキレのあるカービングから自由に遊ぶパークスタイルまで幅広くこなせるオールラウンドな板です。

 

キャンバーの中でも特殊な形状のハイブリッドキャンバーなので荷重のかけ方で有効エッジの長さが変化し、カービングのエッジグリップ力と安定感を生み出してくれます。

 

操作性も高いのでグラトリやラントリ、パークでも楽しむことができます。

 

構造:ディレクショナルツイン
形状:ハイブリッドキャンバー

 

 

MOSS KING

 

MOSSはスノーボードのあらゆる分野で数々のトップライダーを抱えていて、特にカービング業界では知らない人はいないというほど有名なメーカーです。

 

そんなMOSSが提供するモデルの中でも、カービング中級者におすすなのがキングです。キングはMOSSの中で最も何でもできるオールラウンドの板といえるモデルで、「カービングは極めていきたいけど、グラトリもパークも幅広く楽しんでいきたい」という方におすすめです。

 

また、足から板に伝わるレスポンスが速いため、キレのいいカービングの練習にぴったりと言えます。

 

構造:ディレクショナル
形状:キャンバー

 

 

SALOMON HUCK KNIFE

 

 

サロモンのハックナイフはパークメインで取り組んでいるスノーボーダーに特に人気の高い板ですが、個人的にカービング中級者にもおすすめしたい板として紹介させていただきます。

 

ハックナイフはサロモンの中でも完成度がかなり高い板で、癖がないためとても扱いやすく乗りこなしやすいモデルになっています。ツインチップ構造ながらしっかりとしたキャンバー形状なので、板を踏み込めるカービング中級者なら気持ちのいいカービングターンを味わうことができます。

 

ハックナイフはパークでの相棒として選ばれることが非常に多い板で、反発力があるため遊びが多く、どんなトリックにも挑戦できる楽しい板です。

 

カービングはもちろん、トリックやパークも極めてスノーボードの総合スキルを高めていきたいと思っている方におすすめしたいです。

 

構造:ツインチップ
形状:キャンバー

 

 

Arata
Arata

僕たち二人とも今シーズンはハックナイフに乗っています!この板に乗ってからカービングもキッカーもトリックも全部が調子よくスノーボードがさらに楽しくなってきてます!

 

YONEX REV

 

ヨネックスといえば、カーボン素材を使った独自の技術で他のメーカーには真似のできないスノーボードを作っているメーカーとして有名ですが、中でもREVはとてもスペックの高いモデルとしておすすめです。

 

板自体は軽いので取り回しがしやすいですし、軽いにも関わらずスピードを出した時でも板がバタつかず安定感が抜群です。

 

板が硬めなので初級者の方にはおすすめできませんが、カービング中級者以上の方であれば思い切り踏み込めばその分反発がしっかりと返ってくるのでカービングはもちろん、キッカーなどでも思いっきり跳ぶことができ、とても気持ちいいです。

 

底知れないスペックをあわせ持った板なので、さまざまなシーンや雪質で乗りこなすことができ、乗れば乗るほど魅力がわかってくると思います。

 

 

Aya-chan
Aya-chan

カービングのスランプに落ちてしまった時、このREVを試しに乗ったところ、一気にスランプから脱することができました!

このREVはかなり強い板なのでカービングにもってこいな上に、パウダーもぜんぜん行けちゃうので1本でいろいろ楽しめるところがお気に入りポイントです!

 

構造:ディレクショナルツイン
形状:キャンバー

 

 

 

カービング上級者におすすめの板

 

すでにキレキレのカービングはお手の物!次のステップに上がりたい!手を雪につくくらい軸を倒してターンしたい!というカービング上級者には以下の板がお勧めです。

 

 

OGASAKA FC

 

 

カービングといえばオガサカの板!という人もいるほど、カービング好きに愛されているオガサカですが、中でもFCは「Full Carve」ということで、まさにカービングのために開発された板です。

 

ディレクショナル構造な上にセミハンマーの構造をしていて、ハンマーの性質を持っているため有効エッジが長く取ってあります。そのため、多少ボコボコしている斜面でも衝撃を吸収して理想のカービングを実現してくれます。

 

完全なるラウンドボードよりは取り回しがしにくくはなりますが、その分、急斜面での高速カービングも余裕です。

 

自由度を残しつつ、カービング性能を最大限に追求したボードなのでカービングを極めてきた上級者にはぜひともおすすめしたい1本です。

 

構造:ディレクショナル+セミハンマー
形状:キャンバー

 

 

YONEX  THRUST

 

カービング上級者であれば、ヨネックスが本気で作ったカービングボード、スラストもおすすめです。

 

スラストはセミハンマーの形状をしていて、ターンとターンをつなぐ切り返しが素早くキレのいいカービングができる板です。

 

また、通常の約2.4倍の振動吸収力を持つというカーボンを使用しているため、圧倒的な振動吸収を実現し、アイスバーンからやわらかい雪面までどんな雪質でも安定した滑走が可能です。

 

形状がイージーライドキャンバーという可変キャンバーになっているため、ターンの入りの雪面グリップとターン終わりの抜けの良さを両立してくれます。

 

セミハンマーは板さばきが難しいというイメージがありますが、スラストはノーズとテールの重さが軽量化されているので、セミハンマーながらさばきやすいというメリットもあります。

 

構造:ディレクショナル+セミハンマー
形状:イージーライドキャンバー

 

 

MOSS TWISTER

 

 

カービング上級者でこれからさらにカービングを極めていきたい人は、MOSSのツイスターが断然おすすめです。

 

MOSSは古くからスノーボードの開発を行っている老舗メーカーで、その質の良さは折り紙つき。板そのものの加速力とトップスピードになったときの安定感が素晴らしい板を作っています。

 

中でもツイスターはカービング業界ではかなり有名なモデルで、カービングの質を争う大会であるテクニカル選手権に出場する選手も多く使用しています。それだけツイスターのターン性能の高さに定評があります。

 

ハンマーヘッドでキレキレのカービングをしてみたい!という上級者の方は一度乗ってみることをおすすめします。

 

構造:ディレクショナル+ハンマー
形状:キャンバー

 

 

GRAY デスペラード

 

 

GRAYはテクニカルカービング業界でも多くの人が使っているメーカーです。GRAYの中でも「カービングを本気でやりたい!」という方におすすめなのがデスペラードモデルです。

 

デスペラードはハンマーヘッド構造なので、オートマチックに板が勝手に回ってくれて楽な力でキレキレのカービングがしやすくなります。

 

ただ、しっかりと基礎を積んでいる人でないと、「板に乗らされている」という状態になってしまいますので、ある程度自力でカービングをすることができるようになっていて、「もっとカービングの高みを目指したい」というカービング上級者におすすめしたい板です。

 

構造:ディレクショナル+ハンマー
形状:キャンバー

 

 

関連記事:カービングが急速に上達!?ハンマーヘッドの特徴と選び方ポイント

 

板以外のアイテム&裏技でもカービングターンが快適に

 

カービングターンは板を変えることで、格段にやりやすくなったり上達が早くなったりします。

 

ですが中には「今年もう新しい板買っちゃったよー!( ;∀;)」という方もいらっしゃるでしょう。

 

また、カービングのためだけに板を新しく買い換えるのはちょっと・・・という方もいると思います。

 

そこで、板を変えるよりももっとお手軽にカービングを快適にすることができる便利アイテムや裏技をご紹介していきます。これらのアイテムはカービング用の板に取り付けることでさらにカービング性能がアップしますので、板を変えてさらに上達したい方にもおすすめのアイテムたちですよ。

 

 

プレート

 

 

カービングプレートはカービングターンを助けるアイテムの代表格です。

 

カービングで板を立ててエッジングしていく際、ハイバック全体が力点、板のエッジ部分が作用点となり、ターンをしていきますが、プレートを板とビンディングの間に挟むことで、力点と作用点の間に距離が出ます。そのため、力点と作用点の距離が離れることで少ない力で多くのパワーを生み出せるうえに作用点に力を集中させることができます。

 

Aya-chan
Aya-chan

物理っぽくなってしまいましたが、要するにプレートを入れて板とビンディングの距離を離すことでエッジのグリップ力が上がる上に足場の安定感が増すなどさまざまな効果を得られるということです。

 

 

また、プレートはブーツがはみ出してしまうドラグの解消にも役立ちます。ブーツが大幅にはみ出してしまうと、板を倒すことでブーツが雪に緩衝してしまいますが、プレートを挟むことで板を倒せる角度は格段に上がります。

 

プレートはカービング技術向上の心強い味方ですが、あくまで自分の実力をサポートしてくれるというものです。「プレートをつけたから一気にカービングスキルがアップする!」というものではないのでご注意ください。

 

 

パワーライド

 

 

パワーライドはブーツのアウターとインナーの間に挟むことで、ブーツの剛性を高めてくれるアイテムです。

 

ブーツの前側が補強されるので特にフロントサイド側のターンの際にレスポンスが良くなります。

 

もともと硬いブーツを使っている方は必要ないかもしれませんが、ブーツのへたりが気になっているけれどブーツを変えるまでもないかな、というときに効力を発揮してくれるでしょう。

 

 

ビンディングのフォワードリーン調整

 

わざわざアイテムを買わなくてもビンディングの調整でできるものもあります。フォワードリーンといって、ビンディングのハイバックの角度を調整することでカービング性能を上げることができるのです。

 

 

買ったままの状態のビンディングだと、ブーツからハイバックまで若干の遊びがあり、ヒールターンの際、ハイバックに力を伝えて、その力が板に伝わり雪面を捉えるまでにタイムラグが発生します。

 

フォワードリーンの角度を鋭角にすればするほど、ヒールエッジの捉えが速くなり、キレキレでなおかつ深いカービングのヒールターンがやりやすくなります。

 

ただし、フォワードリーンを入れることで立っているときの安定性が悪くなったり逆エッジのリスクが上がったりしてしまいますので、カービング上級者以外の方はあまりやらないほうがいいかもしれません。

 

 

セットバック

 

セットバックとは、ビンディングを取り付ける位置を、ボードの中心からテール側にずらしてセットすることで、基本姿勢の時の重心を後ろに移動させる調整のことです。

 

カービングのときは板の形状がディレクショナルでノーズが長いほうが踏み込みがしやすいのですが、もともと持っている板がツインチップの方も多いと思います。

 

ツインチップでもモデルによってカービングに適しているものもありますが、セットバックを入れることでノーズを長くして、よりカービングがしやすい構造に自分の手で変えることができるのです。

 

 

まとめ

 

今回は、カービングにおすすめの板を初級者、中級者、上級者向けにわけてお伝えしてきました。

 

カービングはスノーボードの基本的なスキルがつまっていますし、奥が深いので、ターンに慣れてきた初心者の方にもぜひ挑戦していただきたいと思います。

 

カービングでかっこよくゲレンデを滑ることができれば、ますますスノーボードが楽しくなっていくはずです。

 

カービング用の板でどれを選んでいいかわからない方や、そもそもカービングのコツがわからない方、ターンの基礎から練習したい方など、スノーボードについてわからないことやお悩みがあれば、お気軽に私たちインストラクターにお尋ねくださいね。

 

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