今まで一度もスノーボードを滑ったことがない方の中には
「スノーボードって何がそんなに楽しいんだろう」
「なんでみんなそこまでハマるんだろう」
と気になったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また、中には数年前に一度チャレンジしてみて、挫折した経験がある方もいらっしゃるかもしれません。そんな方にとっては「スノーボードの魅力ってどこにあったんだろう」と疑問に思いやすいですよね。
私たちは北海道を中心にスノーボードのインストラクターとして活動していますが、スノーボードにハマり続けて早20年以上経過しています。ハマりすぎて北海道に移住してしまったほどです。
その理由はスノーボードにはたくさんの魅力があって、滑れば滑るほど楽しく、上達すればするほど新しい魅力に気づかされるからです。
レッスンでは、そのようなスノーボードの溢れんばかりの魅力を全身全力で生徒さんにお伝えしていますが、「直接会ったことがない方やまだスノーボードをやるかどうか迷っている方にも魅力を伝えたい!」と思い、今回の記事を書くことにしました。
これからスノーボードを始める方や、始めるかどうか迷っている方、過去に挫折経験がある方など、ぜひ参考にしてみてくださいね。
スノーボードにハマる理由!スノボの11の魅力
それでは早速、スノーボードの魅力をお伝えしていきます。スノーボードそのものの魅力ももちろんたくさんありますし、ゲレンデに行くことで経験できる魅力もありますよ。
雪の上を滑る爽快感がたまらない
スノーボードの魅力と言えば、何と言っても雪の上を滑る爽快感でしょう。この爽快感は、普段の生活においてなかなか体験できるものではないので、スノーボードならではの魅力ですし、これを味わうからこそ多くのスノーボーダーがハマっていくのだと思います。
また、雪の上を滑る爽快感は、スノーボードを始めたばかりで初心者レベルの方であっても十分満喫することができるのも魅力です。ターンせずとも木の葉滑りであっても、ある程度スピードを出せるようになってきたら爽快感を味わうことができます。
ジャンプしたときの浮遊感が独特
オリンピックやワールドカップなどでスノーボードの選手を見て「あれだけ飛べたらかっこいいし気持ちよさそうだな」と思ったことがある方も多いのではないでしょうか。
オリンピック選手まで飛ばなくても、少しのジャンプ台で跳ぶだけでも、ものすごい浮遊感を味わうことができます。実際の浮遊時間は数秒しかなくても、跳んでいる本人は空を飛んでいるかのような浮遊感を味わえるのも魅力の一つです。
正しく練習すれば誰でもすぐに上達する
「爽快感も浮遊感も、上達しなければ味わえない…」「上達に時間がかかるから楽しめずに終わりそう」「私、運動神経悪いしできなさそう」と考えてしまうかもしれませんが、決してそんなことはありません。
ジャンプするまでの上達は少々時間がかかりますが、雪の上を滑る爽快感はすぐに誰でも魅力を味わうことができます。
また、スノーボードは上達に時間がかかると思っている方も大きな勘違いをされています。確かに自己流だとなかなかうまく滑れないことも多いですが、正しく練習すればだれでも1日~2日で木の葉滑りはできるようになりますし、魅力を存分に味わうことができますよ。
関連記事:まずは木の葉滑り!スノボ初心者がゲレンデを楽しく滑るためのステップ
自己流で間違った練習方法をしてしまうと楽しめるまでにかなり時間がかかることもありますし、ケガのリスクも増えてしまいます。早く上達したい方や安全に楽しみたい方はプロによるレッスンを受けることをおすすめします。
できないことを克服する達成感を味わえる
スノーボードの魅力は、上達するにしたがってたくさんのステップが待ち受けていて、それを一つ一つクリアしていくことで大きな達成感が得られるところにもあります。
たとえば、最初はスノーボードの板をつけるのも苦労するところから
のように次から次へと超えたいと思える壁が登場してきます。
そして、ふと自分の滑りを客観的に見てみると「始めたばかりのころと比べて、めちゃくちゃ上達してるじゃん!!」とものすごい達成感を味わうことができます。
大人になってからも自分なりに目標を掲げて、それに向けて一生懸命に努力できるのって、とても素敵なことですし、スノーボードならではの魅力だと思います。
都会の喧騒を離れて自然を楽しめる
普段、都会で働いている方にとってはゲレンデに行くだけでも自然を味わえて良いリフレッシュになります。一面いっぱいに広がった銀世界や山の景色、ときどき顔を見せる動物たちを見ていると、都会の喧騒を離れてリラックスできるはずです。
ゲレンデに行くだけでも都会や街中では絶対に見ることができない景色を見ることができますし、その大自然の中で滑るスノーボードは最高以外の何ものでもありません。
私たちが普段滑っているルスツスキー場も、山頂から見える景色はいつ見ても素敵で、毎シーズン飽きずに写真を撮りたくなってしまうほどキレイです。
天気や雪質によって楽しみ方が無限
スノーボードは毎回同じスキー場に行ったとしても飽きることはありません。なぜなら、天気や雪質などその日の状況に合わせて楽しみ方を変えることができるからです。
たとえば
・気温が低くバーンが締まっている日 → カービングターンを楽しむ
・気温が高くバーンが緩んでいる日 → グラトリやパークを楽しむ
・雪が降っている日 → 新雪パウダーを楽しむ
など、その日その日によって楽しみ方を変えれば無限に楽しめます。
私はパウダーもグラトリもパークで遊ぶのもまったり滑るのも全部大好きなので、前日に翌日の天気を確認して、次の日なにで楽しむかを考えています。その日の天気で楽しみ方をガラッと変えられるのもスノーボードの魅力だと思います。
1つ注意したいのは、天候によって服装も適切なものに変えていった方がいいということです。寒い日はいつもより1枚多くインナーを着込んだり、暖かい日は汗冷えにならないようにベンチレーション機能を活用したり、体温調節だけ注意してみてくださいね。
上達に合わせて楽しめるスタイルも増えてくる
先ほど、スノーボードの魅力の一つに達成感を味わえることを挙げましたが、上達するにしたがって、楽しめるスタイルが増えてくるのも魅力です。
スノーボードのスタイルには
✓カービングスタイル
✓パークスタイル
✓バックカントリースタイル
✓グラトリスタイル
の4つがあります。
もちろん、はじめたばかりの初心者のころは、スタイルも何も、下まで滑り降りることで必死だと思いますが、徐々にターンを覚えてきて自由自在に滑れるようになってくるとやりたいスタイルが見えてくるはずです。
一つのスタイルを極めていってもいいですし、いろいろなスタイルに挑戦しても楽しいです。いろいろなジャンルでやりたいことが見えてくると、さらにスノーボードが楽しくなっていきますよ。
関連記事:スノーボードには4つのスタイルがある!憧れのスタイルに挑戦しよう
家族や友人と楽しさを共有できる
スノーボードは一人でしっぽり楽しむのも乙ですが、やはり家族や仲間と一緒に滑ってスノーボードの楽しさを共有できるのも魅力の一つです。
全員同じ趣味を共有しているので、話も盛り上がりますし仲間意識も強くなっていきます。家族や友人と車でワイワイゲレンデに向かうだけでも楽しいですし、みんなで滑ればスノーボードの楽しさが倍増します。
我が家は父と母もスノーボードを滑るので、毎シーズン、夫も含めて4人でスノーボードを楽しんでいます。ゲレンデでみんなの滑りを動画に撮って、夜は鍋を囲みながら自分たちの滑りの動画をツマミにお酒を飲むのが最高に楽しいし、幸せです。
関連記事:家族で楽しむスノーボード|子供のスノボデビューはメリットがいっぱい
友達がどんどん増える
これは、スノーボードにハマったことがある方ならわかると思いますが、スノーボードに打ち込んでいくと、みるみるうちに友達が増えていきます。しかも、一生の友達とも言えるような深い友情関係を築ける友達が増えていきます。
はじめは特定の友達だけでスノーボードに行くことがほとんどだと思いますが、友達が別のスノーボード仲間を呼んで仲良くなり、また別の友達を誘って…と徐々に友達の輪が増えていきます。
「スノーボードというスポーツが好き」というただその1点だけで、おもしろいくらいに自然に仲良くなっていきます。
ちなみに、友達だけでなくスノーボードがきっかけで恋人ができたり、結婚したりする人もとても多いです。周りにもそんな夫婦がたくさんいますし、私たち夫婦もスノーボードがきっかけで知り合っています。
(ついでに)良質な温泉を満喫できる
ゲレンデは山の上にあるので近くに良いお湯が沸き出ていることが多いです。
寒いゲレンデで思いっきり体を動かして疲れた後は、温泉に浸かってリフレッシュするのが最高の幸せに感じます。
スノーボードをしていなかったら、わざわざ山奥までいい温泉に入りに出かけなければいけませんが、スノーボードをしていれば、そんな良質な温泉を(ついでに)満喫することができるのです。
若々しくいられる
これは個人的な感覚ですが、スノーボードにハマっている人は若く見える人が圧倒的に多いです。
若く見える理由としてはいろいろあると思いますが、
・向上心を忘れず好きなものにのめり込んでいる
・子供のように夢中にはしゃげる
・大自然の中でストレスフリーの時間を持てている
・体をよく動かしている
などが挙げられると思います。
いつまでも若々しく楽しむことができるのも、スノーボードの大きな魅力の一つです。
挫折防止!スノーボードの魅力を知る前に挫折しないための対策
スノーボードにはたくさんの魅力があり、多くのスノーボーダーがその魅力にどっぷりとハマっていますが、中には魅力を知る前に挫折してしまう人が少なからずいるのも事実です。
実際、受け持った生徒さんの中にも「昔、友達とスノーボードに行って全然滑れずに挫折したことがあります」とおっしゃる方はけっこういます。
せっかく魅力たっぷりのスノーボードなのに、挫折してしまってはもったいないです。
スノーボードで挫折してしまう原因としては
✓転んだときの痛み
✓寒さ
✓思うように上達しない
の3つが主要原因として考えられますが、これらはしっかりと対策を行うことでかなり軽減できます。
この章では、スノーボードで挫折しないための効果的な対策をお伝えしていきますので、ぜひ実践してスノーボードの魅力を満喫してくださいね。
準備運動をしっかり行う
まず大前提として、スノーボードを始めたばかりの初心者のうちは、必ず転びます。しかもかなりの回数転びます。
むしろ、転ばずに滑れるようになることはほぼ不可能なので、「いかに転ばないか」ではなく「転んだときに、いかにケガをしないようにするか」を考えることが重要です。
転んだときにケガのリスクを最小限にしたり、痛みを減らしたり、次の日の筋肉痛を最小限にしたりするうえで、準備運動が効果的です。
いきなり滑るのはNGで、必ず体の至る所をストレッチしてウォームアップを十分に行ってからスノーボードを滑るようにしてください。できれば、ウエアを着る前にストレッチしておくと、ウエアが邪魔にならずに十分に体を伸ばすことができておすすめです。
特に、手首、首、腰、肩は痛めやすい箇所なので念入りにほぐしておきましょう。準備運動をきちんと行っておけば、体もあたたまって一石二鳥ですよ。
安全な転び方を覚える
転んだときにケガをしないことも大切ですが、転んだときに痛くないこともメンタル上とても重要ですよね。
仮にケガをしなくても、転ぶたびに毎回激痛を経験していれば、早い段階でスノーボードを滑りたくなくなってしまうでしょう。
スノーボードを練習する上で、転ぶことを100%避けることは無理ですが、転んでも痛い思いをせずに済む方法はあります。それは、正しい安全な転び方をマスターすることです。
私たちの初心者向けのレッスンでは、はじめにしっかりと安全な転び方を練習するところからはじめています。文章で簡単にお伝えすると、後ろ側に転ぶ時は柔道の受け身を取るようなイメージ、前に転ぶ時はスライディングするようなイメージで転ぶと、痛みがかなり軽減されます。
できれば直接レッスンでお教えしたほうが伝わりやすいですが、こちらの【スノーボードでのケガを防止するための効果的な対策】でも安全な転び方についてまとめていますので、参考にしてみてください。
プロテクターを身に着ける
転んだときの痛みを軽減する方法として、プロテクターを身に着ける対策も効果的です。どれだけ気を付けていても転んだときに頭をぶつけてしまったりすることはありますし、頭を守るためにお尻を強打してしまうことも考えられます。
そのため、ヘルメットはもちろん、お尻のサポーターや手首のサポーター、膝のサポーターなどで体を守ってあげれば痛みも感じにくくなりますし、ケガのリスクもかなり抑えて楽しむことができます。
雪質の良いゲレンデでデビューする
スノーボードの挫折経験がある方に聞いてみると、かなりの確率で「はじめてのときは雪がガチガチに凍っていて転んだときめちゃくちゃ痛かった」というエピソードをうかがいます。
確かに、いくら安全な転び方を練習して、サポーターもばっちり身に着けていても、ガリガリのアイスバーンのゲレンデではじめてのスノーボードを滑れば嫌になってしまうのもわかります。
はじめてのスノーボードを滑るときや、まだ初心者で転ぶ回数が多いときなどは、できるだけ雪質の良いゲレンデを選んでふわふわの雪のゲレンデで練習するのがおすすめです。
具体的におすすめのゲレンデは、北海道で言えばルスツ・ニセコ・キロロ・富良野エリアはシーズンを通して雪質が良く安定的に雪も豊富にあります。本州で言えば白馬や志賀高原はハイシーズンにパウダースノーを楽しめますし、東北の安比、蔵王のあたりも雪質が良いのでデビューするにはおすすめのエリアと言えるでしょう。
滑り終わったらクールダウンと湿布
スノーボードを滑ったあとは、クールダウンさせて疲れを取っておくことも重要です。ウエアを脱いだら滑り始める前と同様、ストレッチをして体の各部分を伸ばしておきます。
それでも心配な方は、湿布などで痛みが出そうな場所を冷やしておくと、次の日の筋肉痛が緩和されますし回復も早くなります。
疲れを残さないという意味でゲレンデ近くの温泉でリフレッシュするのもおすすめですよ。
寒さ対策も万全に
寒さが苦手な人は、ゲレンデの寒さに耐えられず、結果スノーボードも挫折してしまうという可能性があります。
もともと寒さが苦手な方は寒さ対策も万全にしてから滑りに行くのがおすすめです。具体的には、スノーボード専用の防寒性や防風性に優れたウエアを選んだり、インナーを重ね着して温かくしたり、カイロを活用してあたためたりなどです。
中に着るインナーに関しては、初心者のうちはなかなか何を着ればいいのか迷いがちなので、こちらの【スノーボードウエアの下には何を着ればいい?快適なインナー選びのポイント】の記事も参考にしてみてくださいね。
早く上達して挫折しないためにはレッスンもおすすめ
スノーボードで挫折する原因として、なかなか上達せずにつまらなくなって辞めてしまったというケースもあります。
これは主に自己流で練習していたり、インストラクターではない友達に教えてもらったりしたときに起こる現象です。(むしろ、レッスンを受けたのに上達せずに挫折したとなれば、インストラクターの全責任ですね…)
一生懸命がんばって滑っているのに、なかなか滑れるようにならなかったり、痛い思いばかりしたりしていれば、誰でもやりたくなくなってしまうでしょう。
そうならないためにも、プロのインストラクターのレッスンを受けるのがおすすめです。レッスンでは、道具の正しい使い方の説明から、安全な転び方の練習、リフトの安全な乗り降りの仕方など、基本的なところから丁寧に教えてもらえます。
木の葉滑りやターンの練習についても、インストラクターが手を取って支えながら教えてもらえるので、恐怖心を抱かずに練習することができ上達も格段に早くなります。
私たちが行っているプライベートレッスンでは、一人一人のレベルに合わせてコース設定や練習メニューを組んでいますし、一人一人の滑り方の癖を見抜いてその人に合わせたアドバイスをしているので、無理なく自然に上達できるようになっています。
レッスン中に滑っている動画も撮っているので、あとから自分の滑りを研究してイメトレもしやすくなりますし、上達過程を再確認することもできます。スノーボード旅行の思い出にもなりますよ。
まとめ
スノーボードは男女や年齢にかかわらず、誰でも気軽に楽しむことができる魅力的なウィンタースポーツです。
人それぞれ、感じる魅力はいろいろあると思いますが、仲間や家族と一緒に楽しむことができ、夢中になれるスポーツであることは間違いありません。
日常生活では、仕事や会社の人間関係、家事などに追われてストレスフルな毎日を送っている方も、スノーボードでの爽快感や達成感を味わえば、自分の新しい一面に出会えるかもしれません。みなさんもぜひスノーボードの魅力を体感しに、ゲレンデに出かけてみてくださいね。
こちらのブログでは、スノーボードの魅力についてだけでなく、スノーボードアイテムについての疑問、滑るときのコツなど、なんでもご相談を受け付けています。気になることがある方は、ぜひお気軽に私たち現役インストラクターに相談してみてくださいね。
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