スノーボードには4つのスタイルがある!憧れのスタイルに挑戦しよう

雪の上を自由自在に滑ることができるスノーボードは、老若男女問わず多くの方に愛されていますが、実は一言でスノーボードと言ってもいろいろなスタイルがあるんです。

 

スノーボードのスタイルは、滑る場所、滑り方によって変わってきますし、それぞれのスタイルに合った板やアイテムも変わってきます。

 

今回は、スノーボードの4つのスタイルであるカービングスタイル、パークスタイル、サイド&バックカントリースタイル、グラトリスタイルについて滑り方の特徴の違いやお勧めのアイテムなどについて現役のA級インストラクターが詳しく解説していきます。

 

ぜひ、興味のあるスタイルを見つけてチャレンジしてみてくださいね。

 

自己紹介
ブログ運営者
Aya-chan & Arata

☆Aya-chan☆
A級トップ合格インストラクター。東京大学 理科二類卒。ウェブデザイナー。趣味美容ケア、特技ビール早飲み。

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☆Arata☆
元公認スクール指名No.1インストラクター。情熱スノーボーダー。趣味ダイエット、特技リバウンド。

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スノーボード歴20年以上、年間滑走は120日ほど。JSBA公認A級インストラクター。
北海道のルスツを中心に夫婦でプライベートレッスン専門のスノーボードスクールを運営しています☆

ブログではスノーボードに関する「本当に役に立つ」情報を発信していきたいと思っています。スノーボードを物理学など理系の観点も含めて楽しく解説していきます!

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雪面を斬る爽快感!カービングスタイル

初心者の方が最初にスノーボードを練習する際は、板をずらしながら滑っていくドリフトターンという滑り方をマスターしていきます。

 

ドリフトターンができるようになったら、次に習得していくのがカービングターンです。カービングターンは板のエッジの部分で滑るターンで、1本の線に乗って滑っているような

爽快感を味わうことができます。

 

ちなみにカービングのカーブは曲がる「カーブ(curve + ing)」でなく、彫る「カービング(carving)」です。板のエッジで鋭く雪面を切り込むようなイメージで滑っていきますので、自分が滑った跡を見ると細く綺麗なライン跡が残るようになります。

 

カービングが上達してくると急斜面でも思いっきり板を立てて滑ることができるようになり、体の軸も雪面ぎりぎりまで倒すことができるようになります。

 

ときどき、上手なスノーボーダーが手を擦りながら滑っているのを見かけて憧れに感じたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、あれがまさにカービングスタイルなのです。

 

「どうやったらあんなに体を倒して滑れるの!?」とコツを知りたい方はプロによるカービングレッスンを受けてみるのもお勧めです。

カービングスタイルにお勧めの板

カービングでかっこよく滑るためにはカービングに適した板を選ぶことも大切です。ただ、お店などで「カービング用の板をください」とだけ伝えてしまうと、ゴリゴリの上級者用のカービングボードをお勧めされてしまう可能性もあるので注意が必要です。

 

中級者くらいの方でカービングにチャレンジしたい方は

・YONEX SMOOTH

・BURTON CUSTOM

・OGASAKA CT

あたりでしょう。

 

上級者の方でカービングをより極めたい方は

・YONEX REV

・OGASAKA FC

・BC STREAM S

あたりがお勧めです。

 

ただ、女性か男性かによっても脚力が違いますし、好みもあると思いますので、新しくカービング用の板を買いたいという方はスノーボードのインストラクターなどプロに相談してみるのもいいですね。

 

カービングスタイルにお勧めのプラスαアイテム

カービングスタイルを極めていきたい!という方は板だけでなく他のアイテムを入手するのもお勧めです。

 

追加のプラスαアイテムとしては、オーバーミトングローブがいいでしょう。カービングが上達してくると、体の軸を思い切り倒して滑るようになるので、手を擦りながら滑ることが多くなります。

 

そうなると、雪の摩擦抵抗でグローブがあっという間にボロボロになります・・・。

 

オーバーミトンをグローブの上からつけておけば、グローブの摩耗が防げるのでお勧めですよ。

 

成功した時の達成感がたまらない!パークスタイル

パークスタイルはキッカーというジャンプ台を跳んだり、レールの上を滑ったり、ボックスでスライドしたりというアグレッシブなスタイルです。

 

パークスタイルは中級者以上でターンがしっかりと安定してできる方にお勧めのスタイルです。

 

パーク上級者はかなり大きなキッカーを跳んだり、グラブをしたり、複雑な回転を入れたりしますが、最初のうちは無理をせず、怖くない程度の小さなサイズのアイテムから始めましょう。

 

キッカーであれば、小さめの設計のジャンプ台でまっすぐに飛ぶストレートエアからチャレンジできますし、レールやボックスならまっすぐにアイテムを滑り抜けるところからスタートしてみましょう。

 

パークスタイルは失敗してしまった時のケガのリスクがどうしても大きくなりますので、ご自身のレベルに合わせて無理せず安全に楽しんでいくのが基本です。

 

また、パークでは板を回すことも増えてくるため、必然的にスイッチで滑る機会も増えてきます。パークの練習と同時並行でスイッチ(逆向き)に滑ることができるような練習もしておくといいですね。

 

パークスタイルにお勧めの板

前述のようにパークではスイッチで滑る機会も増えるので、板はツインチップがお勧めです。

 

ジャンプではキッカーのサイズが大きくなると安定感が必要になりますのである程度硬さのあるほうが、いいでしょう。またオーリーをかけてしっかりと跳ぶためにもキャンバーの板のほうが反発を利用できて良いです。

 

具体的には

・CAPITA MERCURY

・SALOMON HUCK KNIFE

・YONEX SMOOTH

あたりがお勧めです。

 

パークスタイルにお勧めのプラスαアイテム

パークスタイルを安全に楽しむためには、ヘルメットとプロテクターのプラスαアイテムを用意しておくことをお勧めします。

 

ボックスやレールを練習される方は、あばら骨や膝を打ってしまうこともあるのでそれらの場所を守ってくれるプロテクターがあると安心です。

 

お尻を打ってかなり痛い思いをする場合もあるので、お尻のプロテクターもあるといいですね。

 

ゲレンデの注目の的になれる!グラトリスタイル

パークスタイルほどのケガのリスクなく、誰にでも気軽に始められるのがグラトリ(グラウンドトリック)です。

 

グラトリは、緩やかな斜面で板を回してスピンしたり、スライドさせたりして楽しみます。また、板の弾力を最大限に利用して跳ぶオーリーも決まるととってもかっこいいです。

 

グラトリは1つの技だけでなく、複数のトリックを組み合わせたコンボトリックとしても楽しむことができ、ゲレンデで注目を集めること間違いなしです!

 

始めのうちは緩やかな斜面で低速でトリックを練習していきますが、上級者になると高速でカービングターンをしながら途中でギャップなどを利用してトリックを展開していくため、よりスタイリッシュに滑ることができるようになります。

 

グラトリで注意が必要なのが「逆エッジ」で転ぶことです。この転び方は不意に頭や背中を思いっきり打ってしまうことがあるので、慣れないうちはふかふかの新雪が降った後のやわらかいバーンで練習することをお勧めします。

 

グラトリはコツさえつかめば上達が早いのですが、最初はコツをなかなかつかめず挫折してしまうかもしれません。そんなときはグラトリ専門のレッスンを受けることで効率よくコツを教わることができますよ。

 

グラトリスタイルにお勧めの板

グラトリにお勧めの板はツインチップでできるだけやわらかい板がいいです。また、長すぎても取り回しがしにくいので、通常使っている板よりも短めのほうがいいでしょう。

 

いくつかお勧めのブランドをご紹介します。

・FNTC TNT R

・YONEX ACHSE

・NOVEMBER ARTIST

 

グラトリスタイルにお勧めのプラスαアイテム

グラトリもパークスタイル同様、失敗した時にケガをしやすいので、万が一に備えてヘルメットとプロテクターの着用は絶対にお勧めです。

 

また、アイテムの着用と共に、もう一度基本に立ち返って安全な転び方を練習してからグラトリの練習に入るようにしてくださいね。

 

パウダー中毒者続出!サイド&バックカントリースタイル

ふわっふわの新雪の上を滑るのは、まさに新世界ともいえるような極上の爽快感を味わうことができます。通常の圧雪されたバーンを滑るのとはまったくの別物と言えるでしょう。

 

普段通りの滑り方をしてしまうと、パウダーの中に宇持って行ってしまうので、最初は滑り方をマスターするのに苦労するかと思いますが、一度パウダースノーを滑る独特の浮遊感を覚えると、中毒のようになってしまう人も少なくありません!

 

特に北海道は世界的にも良質なパウダースノーとして海外にも広く知られていて、毎年多くの外国人が日本のパウダー「JAPOW」を求めてやってきます。中でもルスツやニセコのパウダースノーは有名で「RUPOW」という愛称までついています。

 

北海道のゲレンデはサイドカントリー(コース外滑走)が認められているところも多いので、パウダースノーを楽しめるチャンスが多いのです。

 

パウダースノー愛好者の中には、誰も滑っていないノートラックパウダースノーを求めて管理区域外のエリアを登って滑り降りるというツワモノもいます。

 

ただ、バックカントリーは管理されていないゲレンデ外を滑ることになりますのですべて自己責任です。

 

深い新雪の中を歩くための装備や、雪崩から身を守るための装具や知識が必要になりますので、必ずプロのガイドをつけて楽しむことが必要不可欠ですし、安全にパウダースノーを滑り降りるためのスキルも必要です。

 

サイド&バックカントリースタイルにお勧めの板

パウダーを気持ちよく滑るためには板の先端(ノーズ)が太くて、前足側の部分がロッカーになっているいわゆるパウダーボードを使うのが手っ取り早いです。

 

パウダーボードであれば、ノーズが刺さってパウダーの中に埋もれてしまうリスクも少なくなりますので、ある程度ゲレンデを滑ることができる人であればパウダーボードを使ってみてもいいでしょう。

 

お勧めとしては

・SALOMON HPS

・SALOMON Pillow talk(レディース向け)

・MOSS SNOWSTICK

です。

 

改めて購入するのが面倒だという方はもともと持っている普段のボードでもOKですが、バインディングの位置を変えてセットバックを入れてできるだけノーズを長くするとかなり楽にパウダーを滑れるようになりますよ。

サイド&バックカントリースタイルにお勧めのプラスαアイテム

スキー場のコース外のパウダーを滑る程度であれば、それほど大掛かりな装備は必要ありませんが、万が一木にぶつかってしまった時に備えてヘルメットは着用しておくと安心です。

 

バックカントリーで山を登る場合は

・スノーシュー(普通のブーツでは埋もれてしまって登れない)

・ストック

・バックパック(板を背負って登るため)

・非常食

・ビーコン(雪崩埋没者を捜索する装置)

・ゾンデ棒(雪崩に埋没した人を探すための棒)

・スコップ(雪崩での救助用)

は最低限用意しましょう。

 

まとめ

スノーボードには大きく分けて4つのスタイルがあるんですね。ただ、スノーボードはあくまでも自由なスポーツです!

 

「このスタイルだから、こうあるべき!」などという堅苦しい決まりは一切ありません!!

 

自分がかっこいい!楽しい!と思えるスタイルで好きなように楽しんでいってくださいね。

 

もし、「自分はどのスタイルを極めていいかわからない」「自分にもこのスタイルはできるの?」という疑問があれば私たち現役インストラクターがお答えしますのでお気軽にご質問くださいね。

 

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