スノーボードインストラクターのお仕事に興味があるけど、
「どんな仕事内容なんだろう?自分にできるかな?」
「毎日どんな流れで仕事をしているんだろう?」
こんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
スノーボードインストラクターは、スノーボードの魅力をレッスンを通してお客様に伝えるのがお仕事で、お客様に楽しんでもらうために安全管理を徹底することも重要な仕事の一つです。
インストラクターの仕事に興味がある方は、インストラクターがどんな一日を送っているのかを知ることで、現場のイメージが掴みやすくなり、より一層モチベーションもアップすると思います。
そこで今回は、現役のA級インストラクターである私たちが、典型的なインストラクターの一日の流れについて解説していきたいと思います。さらに、年末年始や旧正月、春休みなどの忙しい時期やナイターレッスンの実情についてもご紹介しますので、今後インストラクターのお仕事に携わってみたいという方はぜひ参考にしてみてくださいね。
スノーボードインストラクターの一日の流れ
それではこの章では時系列でインストラクターのお仕事の流れを見ていきましょう。
8:00〜8:30 出勤・準備
- スキー場に到着し、まずは身支度を整えます。
- ウエアやブーツを装着し、レッスンに使う備品(リストガード、自分のリフト券、無線機など)をチェックします。
- その日の天候や雪質、ゲレンデのコンディションを確認します。
- その日のレッスンのスケジュールや担当する生徒さんのレベルや人数を確認して、レッスンの流れをイメージします。

その日の天候や担当する生徒さんのレベルによって自分が使うグローブやゴーグルも変えるようにするとより快適にレッスンができるようになります。担当するのが初心者複数人のレッスンであれば薄手のグローブにサングラスでレッスンするのがお勧めです。
9:00〜12:00 午前のレッスン
- 初心者レッスンなら、スノーボードの履き方や安全な転び方からスタートします。
- スノーボードが初めての生徒さんなら午前のレッスンで無理にリフトに乗せなくてもOKです。
- 子ども向けなら遊び要素を取り入れ、飽きずに楽しめるように工夫します。
- 中級以上の生徒さんにはターンの精度を高める練習やカービングの基礎を指導します。
- 生徒さんの上達度を見極めながら、声掛けやデモ滑走を繰り返します。
12:00〜13:00 ランチ休憩
- 同僚のインストラクターやスタッフと一緒に食事を取りながら情報交換しましょう。
- 午後のレッスンの準備やイメトレ、生徒さんへのアドバイスのポイントを再確認します。
- もちろん、休憩なので休むことを徹底することも大切です。

お客様から誘っていただいてお客様と一緒にランチを取ることもあります。その際は失礼のないようにしながらもお客様とのランチを楽しんでください。
13:00〜16:00 午後のレッスン
- 午後は体が温まっているので、よりダイナミックな練習ができる場合が多いです。
- 複数人いるレッスンの場合はレベル差が出てきていることも多いので、レベル差をうまく調整しながら全員が楽しめるよう指導します。
- 午後は疲れも出てくるタイミングなので生徒さんの体力や様子を見ながら適宜休憩もしっかりと入れましょう。

14時~15時が一番ゲレンデでの事故が多いとされています。その時間は疲れが出やすい時間帯でもあるので、14時~15時頃を目安にトイレ休憩を入れても良いですね。
16:00〜16:30 レッスン終了・振り返り
- 生徒さんに今日のレッスンのフィードバックを伝えてから、安全に解散させます。
- その際、レッスン中に撮影した動画や写真も共有してあげましょう。
- どこができるようになったか、次回までに意識すると良い点などを伝えることで、生徒さんのやる気を引き出します。
16:30〜 締め作業・事務作業
- 使用した備品をスクールに返却します。自分の道具のメンテナンスも行うと◎。
- レッスンの記録を残したり、翌日のレッスンスケジュールを確認しましょう。
- 時には、インストラクター同士で滑りの研究やレッスンの研究をすることもあります。
17:00〜 業務終了・自由滑走
- 仕事が終わった後は、自分の滑りを磨くためにフリーランを楽しむインストラクターも多数います。
- 自分自身の技術を磨く時間も「プロとしての成長」に欠かせない大切な一部です。
- ただ、疲れが残ったままだと次の日のレッスンのパフォーマンスが落ちてしまい、とても危険なので早く帰って体を休めることも仕事の一部です。

SamuraiSnowConciergeではレッスン終わりにレッスンの指導方法の研修や自身のスキルアップ研修なども行っています。レッスン経験が無くても安心して働ける環境が整っていますので、興味がある方はぜひご応募くださいね。
忙しい時期(年末年始・旧正月・春休み)はどんな感じになるの?
スノーボードスクールは、年末年始・旧正月(中国の休日)・春休みシーズンが最も繁忙期です。
- 朝から予約が埋まっていて、午前・午後に加えてナイターレッスンや団体レッスンが入ることもあります。
- 休憩時間がほとんど取れないこともあり、体力的に大変になることもあります。ですが、その分たくさんの生徒さんと出会えたり、自分のレッスンスキルが大幅にアップする機会でもあります。
- ゲレンデ自体に人が多いので、衝突事故の回避など安全管理や人の流れの調整も重要な役割になってきます。
ナイターレッスンがある場合
ゲレンデによっては、夜間のナイターレッスンも実施しています。
- 夕方の16:00〜20:00頃までがナイターになるので、ナイターレッスンを担当すると仕事が長時間にわたる日もあります。
- ナイターは照明の中で幻想的な雰囲気がある一方、気温が下がり寒さが厳しくなるため防寒対策が必須です。
- 仕事後はすぐに帰宅し、翌日に備えて早めに体を休めることが大切になります。

繁忙期は多くのお客様とも接しますし、スキー場にいるだけでも多くの人と触れ合うことになります。そのため、手洗いうがいを徹底して体調を崩さないように気を付けることがとても重要になります。
忙しい時期のレッスンで特に気を付けること
繁忙期のスノーボードスクールは、普段以上に多くの人で溢れかえります。そのため、インストラクターは「教える」だけでなく、普段以上に細かい配慮が必要になります。ここでは特に気を付けたいポイントをご紹介します。
安全管理の徹底
- 混雑するゲレンデでの移動:人との接触や衝突を避けるため、移動ルートを工夫しながら指導することが重要です。また、滑り出すときの衝突を避けるために後ろを確認してから滑り出すことを徹底させましょう。
- 使用ゲレンデのチョイス:できるだけ人が少ないゲレンデを選んでレッスンするように工夫してみましょう。
- 生徒のレベル差に対応:複数人のレッスンでは、できる生徒が先に進みすぎないように、全体をコントロールする力が求められます。生徒同士の距離が開きすぎると生徒の安全を守り切れずに事故につながるリスクが大きくなってしまいます。
- 休憩のタイミング:小さな子どもや初心者は疲れやすいため、無理せずこまめに休憩を取り入れることが事故防止につながります。
自分の体調管理
- 繁忙期は1日中レッスンが続き、体力的にも精神的にも消耗します。
- 前日の睡眠をしっかり確保し、朝からエネルギーを蓄えておくことが大切です。
- 水分補給と軽食をポケットに常備しておけば、合間にエネルギーを補給できます。特に寒いナイター時は水分を忘れがちなので注意。
- 疲労や集中力の低下は事故につながるため、自分の体調を「仕事道具」として整える意識が欠かせません。
ランチ休憩の工夫
- 繁忙期はゲレンデのレストランも満席になりやすく、ゆっくり休む時間が取れないこともあります。
- 混雑を避けて早めにランチを取る、またはお弁当を持参すると安心です。
- しっかり休むことで午後のレッスンに集中でき、笑顔で指導を続けられます。
忙しい時期は特に注意が必要
忙しい時期のインストラクターは、いつも以上に「安全管理」「自分の体調管理」「休憩の工夫」に気を配る必要があります。
混雑したゲレンデでは少しの油断が大きな事故やトラブルにつながるため、常に先を読んで行動することが大切です。大変なことも多いですが、繁忙期を乗り越えたという経験はインストラクターとしての成長につながり、生徒からも「安心して学べる先生」として信頼されるでしょう。
まとめ
スノーボードインストラクターとしての一日は「教える」「楽しませる」「生徒と自分の安全を守る」「自分も成長する」の連続です。
通常の一日でも体力を使いますが、繁忙期やナイターレッスンのある日はさらにハードになります。それでも、生徒さんが上達して笑顔になる瞬間や感謝される瞬間は、大きなやりがいを与えてくれるに違いありません。
これからインストラクターを目指す方は、忙しい現場のリアルも知ったうえで、自分がゲレンデに立つ姿を想像してみてくださいね。
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