スノーボード検定を受けようと思った時、一番気になるのは「この板で受けても大丈夫かな?」
ということではないでしょうか。
また、中には何度もスノーボード検定に挑戦しているのになかなか合格できない…という方もいらっしゃると思いますが、そのような場合、板が検定向けになっていない可能性もあります。
もちろん、実力がかなりある上級者であれば、どの板に乗ってもバッチテストに合格できるかもしれませんが、シーズンに数回しか練習できなかったり、仕事で土日しか滑りに行けなかったりする方は、できるだけ合格しやすい板でテストに臨んだほうが効率的です。
そこで今回は、現役のA級インストラクターである私たちが、スノーボードバッチテストにおすすめの板の選び方や、おすすめのモデルをご紹介していきます。
ぜひこの記事を参考にしていただいて、バッチテストに効率よく合格していってくださいね。
そもそもバッチテストの練習方法がわからない!自分がなんで合格できないのかわからない!と悩んでいる方は、検定対策用のレッスンを受けることも検討してみてください。きっと、目から鱗の発見がありますよ。
スノーボードバッチテスト検定に適した板を選ぶポイント
バッチテストに適した板を選ぶ際のポイントは、カービングしやすい板を選ぶときのポイントと似ています。
バッチテストのテスト項目には、【ロングターン】【ショートターン】【フリーライディング】の3つがあります。
ロングターンでは、受ける級が上がるにつれてスピード感も求められていくので、スピードが出たときに安定していることが必要になります。そのため、長くて硬めの板の方が向いています。シェイプも安定性の高いディレクショナルツインもしくはディレクショナルのものを選ぶといいでしょう。
またショートターンでは確実な雪面グリップが求められるので、形状はグリップ力のあるキャンバーがおすすめです。
※バッチテスト検定の内容について詳しくはこちらの【スノーボードバッチテスト検定とは?受けるメリットとテスト内容】の記事も参考にしてみてくださいね。
以上の板選びのポイントをまとめるとこのようになります。
☆形状・・・キャンバー
☆硬さ・・・少し硬め
☆長さ・・・少し長め
☆シェイプ・・・ディレクショナルツインもしくはディレクショナル
もし、今乗っている板がツインチップでその板で検定を受けたい、という場合は、セットバックを入れてディレクショナルツインっぽくカスタマイズするのもありでしょう。セットバックをいれれば、重心が少し後ろにずれるので安定性が増し、検定の科目も滑りやすくなるはずです。
ここでお伝えしたポイントを押さえて板を選べば、かなり検定の合格率を上げることができるでしょう。
合格率アップ!?スノーボード検定を受けるときにおすすめの板
上の章では、スノーボードのバッチテストを受けるときの板の選び方についてのポイントをお伝えしましたが、ここでは、具体的なおすすめモデルをご紹介していきます。
SMOOTH
YONEXから出ているSMOOTHはその名の通り、乗り味がスムースで進化を極めたオールラウンドモデルの板と言えます。
YONEXの板は、独自のカーボン技術を搭載しているので「軽く」「強く」「操作性」・「高反発力」に優れた板として注目を集めています。中でもSMOOTHはカービングもできて遊びもある「安定性」と「操作性」の両方を兼ね揃えたオールラウンドモデルとしておすすめです。
カービングだけでなく、ハーフパイプ用の板としても評価が高いので、程よい反発力を感じられ、スノーボード本来の遊びを楽しめる板と言えるでしょう。
ちなみに、私がスノーボード検定1級に合格した時はSMOOTHで受験しました!検定の練習としてももちろん使いやすかったですが、グラトリ、パークなども1本の板でなんでもできたので、本当にオールマイティの板だなと感じました。
OGASAKA CT(オガサカCT)
スノーボードのバッチテスト界隈でかなり有名なのがこのオガサカCTです。オガサカCTはバッチテスト用の板としても優秀ですが、カービング用の板としても優秀かつ有名で、乗り手のスキルを最大限に生かしてくれる板です。
オガサカCTは、カービング用にしっかりと作られた板なので、少し力を加えるだけで、板が勝手にしなってくれて、オートマチックに簡単にカービングすることができます。板の硬さも程よく作られているので、高速で滑っているときにも安定感があります。
アイスバーンや荒れたバーンでも安定性があるので、バッチテスト当日のゲレンデがどのような状況になったとしても安心して乗ることができるでしょう。
形状もキャンバー形状なのでエッジグリップ力もあってバッチテストに求められているズレの少ないターン弧も実現しやすいでしょう。
BURTON CUSTOM(バートンカスタム)
バートンカスタムは、バッチテストを受ける方にももちろんおすすめですが、バッチテスト以外にもいろいろなことに挑戦していきたいという方におすすめしたい板です。
バッチテストに必要な要素がすべて詰まっている板であると同時に、あらゆるシーンで効力を発揮するオールマイティの板なので、キッカーも跳びたい、グラトリもしたい、もちろんバッチテストに受かりたい、という方におすすめです。
オールマイティ板で、カービング用に特化しているわけではないので、スノーボード検定のB級やA級の上位資格を狙う場合は少し厳しいですが、バッチテスト1級であればこちらの板で十分に戦えます。
NOVEMBER REDLIVE(ノベンバー レッドライブ)
スノーボードの楽しさを教えてくれるスノーボードブランド、ノベンバーから出ているおすすめの板がレッドライブです。
レッドライブはフリースタイル用の板で、ハーフパイプでの使用を想定して作られていますが、カービングなど基礎種目の界隈でも注目されている板です。
レッドライブのすごいところは、ハーフパイプ種目、テクニカル種目の両方で表彰台を飾っているというところです。どちらかといえばフリースタイル寄りの板なので、ハイスピードで滑った時の安定感は他の板のほうがいいですが、その分、操作性が高いので、ショートターンやトリックはかなりやりやすくなっています。
バッチテストの合格を目指す分には、十分すぎるクオリティですし、初心者にも扱いやすいモデルなので、はじめてバッチテストに挑戦する方にもおすすめです。
スノーボード検定に合格しやすいスタンスやアングルは?
スノーボード検定の合格率をアップさせるためには、適した板で臨むことに加え、適したアングルとスタンスに設定することも重要です。
スノーボード検定に合格しやすいスタンスやアングルは簡単に言えばカービングしやすいスタンスとアングルということになります。
具体的には
スタンス…身長×0.3 ~ 身長×0.31
アングル…前足18°〜24°・ 後ろ足6°〜9°
あたりです。
スタンス幅は少し狭めにセッティングすることによって、板のしなりを使いやすくなるので、カービングがしやすくなり、スピード感を出すことができます。
アングルに関しては、後ろ足を6°〜9°にセッティングすることによって右ひざを入れやすくなるので、板にしっかりと体重をのせることができるようになります。結果的に、バッチテストで求められるズレの少ないターンをしやすくなるので、合格率をアップさせることができるでしょう。
まとめ|もっと効率的に検定に合格するためには…?
今回は、スノーボードのバッチテスト検定により効率的に合格するためのおすすめの板について解説してきました。
なかなかゲレンデにいって練習する時間が取れない方にとっては、効率的に合格するための板選びは重要なポイントです。今回の記事でも触れていますが、バッチテスト検定に合格しやすい板というのはカービングしやすい板の項目とも一致するため、バッチテストの練習を重ねていけば、自然にカービングのスキルも上がっていくでしょう。
本文でご紹介した板で練習を重ねていけば、自然にスノーボードのトータルスキルが上がっていき、バッチテストも合格できるようになりますが、もっと効率的に時間を最小限にして合格したいという方は、検定対策のレッスンを受けるのがおすすめです。
検定対策のレッスンでは、滑り方のどの部分を改善していけば合格できるのか、検定で求められるどの部分の要素が足りていないのかを明確に指摘してそれを重点的に練習していくことができるため、より合格に近づくことができます。
もし、検定対策のレッスンについての詳細が知りたい、板選びについてもっと詳しくアドバイスが欲しい、スノーボードがもっとうまくなりたい、などスノーボードに関する疑問や質問がありましたら、お気軽に私たちインストラクターにご相談ください。1つ1つ丁寧にお答えさせていただきます。
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